気心が知れた友人と酒を酌み交わすほど楽しいことはないと、常々思ってます。
そんな中で、一番の思い出はTさんとの付き合いです。
ふとしたことで知り合い、ある日酒を飲む機会がありました。
それは夕方六時半頃から始まり、延々と次の朝七時半頃まで酒を飲み続けたことです。
でも、実際は普通に酒を飲めたのは当日だけで、午前過ぎからは酒も進まなくなったようです。
時間が経つにつれ酒の量が減ったといっても、これほど長い時間飲み続けたのは後にも先にありません。
そのくらい楽しかったのです。
音楽の話、文学の話、仕事の話、人生論、これほど考え方が合う人と会ったのは初めてでした。
その後、以外にも二人で酒を飲んだのはこれっきり、いつも喫茶店で待ち合わせいろんな話を楽しみました。
ピアニストの娘さん(世界的コンクールに入賞)の話をいつも楽しそうに話をしていました。
そしてある時、自分が死んだらこの曲を葬儀に流してもらうことにしている、などと話していました。
私も、それはいいねえ・・自分もなんか好きな曲選んでこうかな・・などと話した記憶があります。
数年後、それが現実になるとは夢にも思いませんでした。
今日は何の日
明治元年(1868)の今日「沖田総司」が労咳(結核)のため25歳で亡くなりました。
新撰組最強の天才剣士であった沖田は、いつも近所の子供たちと鬼ごっこをしたりかくれんぼをしたりする心優しい爽やかな青年でした。
剣をとれば副長助勤、剣術師範頭として活躍、池田屋事件は特に有名です。
そんな沖田も病気には勝てず、千駄ヶ谷の植木屋平五郎宅で5月30日の夕方死去しました。