私がまだずっと若いころ、われらの文学という全集を購入したことがあったが、大半を売ってしまいどうゆうわけか三冊だけ残っている。
その中に深沢七郎があった。
今になってこの人の本を読んでみて「楢山節考」の作者であることを初めて知った。
一言でいうと、今ふうの都会的な洗練された雰囲気とはまったく反対の土の香りのする作家である。
どちらかというと、貧しい大衆に目を向けている内容が多い感じがする。
興味深いことに彼はギタリストでもあるのだ。
レパートリーは幅広くクラシックからロックまで弾くらしい。
又、普段のお気に入りはエルヴィス・プレスリーだそうだ。
波乱に満ちた彼の生き方には興味を覚える。
日劇に出たり、行商したり、おまけに今川焼やの店まで経験しているのだ。
図書館に全集があったので、しばらくはこの深沢七郎を読もうと思っている。
と、思ったが短編ものが主でなんか飽きてしまった。
最近はなぜか、三浦綾子の「積み木の箱」や立原正明の「冬の旅」など、昔の本ばかり・・・・
ギターを弾く深沢七郎
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