バイク・キャンプ・ツーリング

NERIMA爺、遅咲きバイクで人生救われる

1996年 東北ツーリング 12日目(最終日)

2024年10月29日 | 1996年 東北ツーリング
9月7日 田沢湖~盛岡~東京(最終日)




 朝5時過ぎ。ずっと雨が降り続いている。
 よくぞ雨漏りもしないで、テントは頑張ってくれたものだ。フライシートは申し訳程度の雨避け効果しかなく、インナーテントはびっしり雨粒で覆われている。たぶん、このインナーテントの撥水効果は1年くらいのものだろうと思われる。それでも、ぱしぱしぱしとフライシートに落ちる雨音が気持ちよかった。(雨の降る中、テントに弾く雨粒の音が気持ちいいと思ったのは、このときだ。このあと、テントの中で聞く雨音をデジタル録音したこともある。ビールを飲みながら自室で再生するのも、また乙なものだ)
 靴はテントの中に入れていて正解だった、などとビデオで言っている。

 ビデオは、ここで終わっている。
 このあと、炊事場だったか、東屋だったか、屋根のあるところで濡れたテントを撤収している。
 そのあと、雨の中を盛岡に向かっていると、途中で追い抜きの車にバシャバシャと水をかけられたものだ。盛岡からは高速で、ひたすら東京を目指して走った。雨の中を同じ姿勢のままで運転して、ほとんど休憩もとらなかったので、帰り着いたときには身体がかなり強ばっていた。バイクを降りた直後に腕を伸ばすと、ゴキゴキっとロボットが関節を伸ばすような感じだったのをよく憶えている。

 生まれて初めての長距離ツーリング。
 見るもの、聞くもの、楽しくてしょうがなかった。
 毎日、走って走って走りまくった印象だが、日ごとの終わり、肉体的に疲れたという気分はまったくなかった。あったとしても、気持ちのいい疲れだ。今現在も、とくに長距離ツーリングを苦痛だと思うことはさほどない。バイクに乗る前は家に閉じこもって本を読むか、音楽を聴くか、自分でもインドアの人間だと思いこんでいた。
 この最初のバイクツーリングが、旅の面白さを教えてくれたのだったか。


 フライシートではなく、インナーに落ちる雨粒。


カバーがかけてあるのが、CB400。当時の相棒。


雨の跳ね上げでグランドシートはぐちょぐちょ。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。