gooブログはじめました!散歩写真の達人 石ちゃんのフォトエッセイ ーーー30年の私写真散歩 少しずつお見せしましょう。

「東京原色図鑑」散歩とスナップ写真1万点。
80年代の東京も。大好きな写真家に、濱谷浩、石元泰博、森山大道氏等。

カメまんだらだら石ちゃん散歩 スナップ写真がとっても面白い 2

2016年04月07日 | 散歩 余暇 趣味 健康 デジカメ

 アラーキーこと、荒木経惟氏の名言に、
スナップ写真を撮っていると、向こうから飛び込んでくるんだよ、という趣旨の言葉がありましたが
ああ、いい光景だなとスタッフを数人連れて街でスナップを撮っていると、ちょうどいい具合に
むこうから子供や着物姿の女性や色っぽい人や老人などが画面内に入ってくるというんですね。

 「あたしは、それを複写するだけ・・・」

江戸っ子らしい、早口の大きい声でした。 ぼくもアラーキー氏の肉声を聞いたことがあるんですね。

 ずいぶん、頭の回転が速い方だなあという印象を持ちました。サービス精神の過剰さは、写真をご覧になればきっとお分かりになることでしょう。
どこかの個展で、たぶん渋谷のドイフォトの個展で拝見したときでしたか、何人もの人に囲まれて、
パッパッパッと、これはあまりよくないと言う写真?を任意に、つまりでたらめに 並べてみたんだよ、と囲んだ人々に解説しているのが聞こえて参りました。そんな印象があります。間違っていたら失礼。

 ふつう、俗っぽい人々は特別に自信ある写真を選んで、並べる順序にも十分配慮をして個展会場を構成するものでしょ? ( ぼくも、そうです、そのようにしてきました。)
ところが、アラーキーという人は、でたらめに並べてもとても面白いのです。サイコーなのですね。

 ものすごい人だなあと思ったことです。


 そのアラーキー氏も、ご病気で、それでも元気いっぱいだそうで あれほど多くのお酒を飲んでいっぱい美味しいものを食べて、世界中を人気カメラマンとして旅して・・・こんな幸せな人も珍しいように思います。

 先回揚げた写真、桜のいっぱい散った地面に少女が・・・というフォトのことですが
あれも、実は 少女が突然画面内に飛び込んできたときに、サッと撮ったものなんですね。

ぼくが地面いっぱいに散った桜の花びらを撮っていたのです。そこへ、まったく予期しないことが・・・
見知らぬ少女がサーッと走り来て何事もなかったようにスキップしてまた画面内から出て行ったのです。

 おまけに、身につけている靴下がきれいなピンク色でしょ。

偶然性も、毎日写真を撮っていると きっと写真の神様が、此の若い無名のカメラマンに一つちっちゃな
プレゼントをしてやろうかいな、とお思いになったかどうかは定かではありません。

でも、たしかに、此の頃は毎日写真のことばかり考えていたように思います。
あれから30年余、そんな状況は変わってはいませんがね。


 


















     フォト・文 石郷岡まさを