桜の花が全国的に満開、ぐんぐん北へ向かっておりますようで。
勿論、数十年前から、ぼくは結構桜の花のころとなると、アマチャ―カメラマンのころから桜、撮っていましたね。
いろんな方法で桜花に挑戦してきたつもりでござんす。
でもそんなぼくの実験、試行に、ハイ撮れましたよというようなそんなやわな花ではございませんでしたねえ、桜、さくら。
ある時など、よくカッパ橋などで売っているような、プラスチックの造花を、見間違えるように撮った時も。あのやけに乾いたプラスチックの桜、今でも見ますもんね。全国の商店街や、春の店先の飾りつけに・・・。これぞ、偽物が本物を凌駕する?当世の共通項のようなカルチャーが見えてきたりして。もっといえば、春を飾るには本物は不要であろうし、第一、本物の桜花など手に入らない頃だろうからなあ。
実のところ桜咲く前の季節に、春のシンボル、桜花を飾りつけるには、偽物のプラスチックのかわいた花で十分なのでしょうね。あのキツイ、ピンクの色こそ人の目を引き付けるに向いている偽花こそ、似合っているのかも。そして、ぼくなりに言わせてもらえれば、偽物,ジャンクが本物をぴょんと乗り越えて大活躍の時代なのさあ・・・なんちゃってね。
( そうそう、思い出したですよ。昔そんなテーマで、蝋燭でつくる食品サンプルやプラスチックの造花、等々きっちり写真に撮りましてある総合雑誌で特集したことがありました。)
桜、今でも桜のころになると、いろいろ撮ってみるのです。
で、今年の作品、少しお見せいたしましょう。
というようなことを考えると、今の時代の何やら傾向がちょっぴり見えてまいりました。
後日注
見出しのフォトは、「賢治のことば絵本」より引用いたしました。
( 石郷岡まさお・写真 )



フォト・文 石郷岡まさを











