gooブログはじめました!散歩写真の達人 石ちゃんのフォトエッセイ ーーー30年の私写真散歩 少しずつお見せしましょう。

「東京原色図鑑」散歩とスナップ写真1万点。
80年代の東京も。大好きな写真家に、濱谷浩、石元泰博、森山大道氏等。

カメまんだらだら石ちゃん散歩 スナップ写真がスリリング。

2016年05月28日 | 下流老人

 言い古されて、いまさらなんですが・・・
またデジカメの進化がものすごいですねえ。

 しかしお値段のほうもどんどんうなぎのぼり。

しかしよく考えてみよう。

昔から、いいカメラはレンズはそれなりの価格がしていたよね。

そうじゃあありませんか?

ですから、
何を優先するのかだというのも、昔からよく言われてきたこと。

 ぼくは、第一に優先したいのは、軽くて小さいこと。
いつもポケットに入る大きさが最高だが、
画質の良さも欲しい、お値段は安いことが絶対条件。

 まあ、いつもないものねだりが・・・

うまい解決方法があります。

新品を買う予算の、半分の半分以下で中古のデジカメを探す。

これは結構愉しいですよ。

思わぬよいカメラに出会うことも。

それにどんどん画質がよくなって、まあ4000万画素なども。

それって本当にあなたの写真に必要ですか?

畳2枚以上の大きさに伸ばす必要があるようでしたなら、それなりの
高画質も必要でしょう、しかし多くの場合、のばしても
A-4 とか A-3ノビ位ではないでしょうか。

数年前の高品質デジカメを探すことをお勧めします。

中古品を買うヒント、
それはちょっとした傷がボデイについているとか
そういうカメラはうんと安くなるようです。
撮影に何の影響もないレンズ内の汚れなども実は
さして気にする必要のないことが多いのです。

だから、中古店カメラのほうが、ちょっとした傷なり汚れを
過大にマイナス評価して、価格がぐんと安くなったりするときを狙えば
安く買えるんですね。

新品のカメラを買って、胸がトキメクのはよくわかります。
30余年のカメラマン生活で何度も経験したことですから。

でも、はっきり行ってデジカメになって以来、
ちょっと前のほうのデジカメが面白いということは
実はよくあることなのですね。


デジカメに使うメデイアだってそう、今や32GBとか、64GB等という
SDカードを使う人もいることでしょう、でもしばし待たれよ、
4GBもあれば十分ではありませんか?

ぼくは自省をこめて・・・最近は、4GBのメデイアで撮ってまめにDVDに
入れようとしております。

フィルムのカメラの時代は、ある特別の人気あるカメラやレンズは決して価格が
下がりませんでした。

ところで話は変わりますが・・・

アンリ・カルティエ・ブレッソンはどんなカメラで撮っていたかご存知でしょうか?

ブレッソンが京都を訪れたとき、ミノルタ CLEというカメラに28ミリをつけて
撮っていた・・・ということを、松浦弥太郎氏が「くちぶえカタログ」という本の中で
書かれています。ほかにも、ブレッソン氏の興味深い撮り方も書かれていますが、
ここでは省略します。濱谷浩氏との交友も実に興味深いことが書かれております。

   此処ではひとつのことだけ書きます。

実はぼくも、短い時期に此のカメラを使っていたんです。
しかもレンズもまったく同じ28ミリ。
評判もよいし、小さいし40ミリのレンズと一緒に買ったんですね。
そして、シャープな28ミリのレンズは確かに良かった。

でも、ぼくはある日、此のカメラを売ってしまうんですね。
理由はひとつ、レンジファインダーというカメラがぼくにはいまいち合わなかったから。

で、都内の初めて行った有名な中古カメラ店に売ったのでした。
なんと売値が新品で買った値段とさして変わらなかったのです。
お店のご主人に聞いてみたのです、
なぜこんなに高価なのかと。

答えは、非常に人気があったのですね。此のカメラは。
確かにミノルタの技術の優秀性が出ていたのですね。
カメラのレンズも良くできていたし ボデイも、其のブラックの塗装も本家ライカをしのぐといわれたりしたようです。カメラの電子技術は日本製の優秀性が生きていたし・・・

でも、ぼくにはレンジファインダーというカメラは好みでいえば合わなかったなあ・・・

今でも持っていればよかったかなあと思わないでもありません、でもカメラは使ってあげてこそのモノなのです。

デジカメってそういうことが、つまり古い製品が新製品より高くなるとかさほど値段が下がらないということなど聞いたことがないですもんね。

       松浦弥太郎 「くちぶえカタログ」静山社刊

 


  フォト・文 石郷岡まさを



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