大山祇神社を訪れて瀬戸内海は歴史に彩られた海だとの再認識をした。この神社は愛媛県大三島に6世紀の頃から存在する。その古さは境内の大楠が証明している。巨大に蟠る根をはやした古木で大きな洞を中に抱えながらもどこか生命力を感じさせる。樹齢は1000年を遥かに超えているだろう。宝物殿には源義経・頼朝等武将の奉納した武具や剣が多く収納されている。特に目を引いたのは巨大な刀剣だ。とても実戦では使いこなせない2 . . . 本文を読む
瀬戸内海に面した小さな町瀬戸田に平山郁夫美術館があることを全く知らなかった。館に入り収蔵の品である「求法高僧東帰図」をみた。天竺に経文を求め中国に帰る僧を描いている。例外なく老いて痩せている。疲労の蓄積の為に前のめりに足を引きずるように歩いている。現代風な希望に輝く表情ではない。飢えと疲労を祈りで克服しながら歩いているようだ。しかし僧たちの周りには清浄の気が満ちている。描かれた世界に入り込み求法の . . . 本文を読む