バリの暦にサカ暦がある。ほぼ1年の周期なのだが閏月などで5年に一度修正する。この詳しい説明はさておきわたしはサカは釈迦からきているのだろうとぼんやりと思っていた。しかし全く関係がなかった。紀元前にインドにサカ族が一世風靡し、その頃に中央アジアやインドさらにはギリシャの文明を融合して暦もあった。それがヒンドゥを通じてバリに伝わりサカ暦と呼ばれるようになったとか。ガルンガンが正月に当たる。他の暦ウク暦 . . . 本文を読む
立川武蔵の著作からバリヒンドゥで近しい神々を学ぶことができた。以下は著作からの引用です。
インドから、実にさまざまな神々が日本にやってきた。琵 琶に似た楽器を奏でる弁財天は芸能の女神として日本各地 で崇拝されているが、この女神はインドで仏教が誕生する以 前にすでによく知られていた。この女神が仏教にとり入れら れ、中国などを経て日本に至ったのである。
帝釈天も同様 に、仏教以 . . . 本文を読む
ボロブドール遺跡に焦点を当ててみると未だわかっていないことが多いという。ほとんどわかっていないと言った方が正しいかもしれない。インドは英国の植民地化で大いに考古学的研究が進んだがインドネシアではまだまだこれからだという印象だ。
このピラミッド型遺跡の内部は小さな丘であり土のみでエジプトのピラミッドのように石室があるということではなさそうだ。しかしここから新たな仏教研究上の発見例え . . . 本文を読む
ボロブドール遺跡を回想しているうちに、それより前のジャワの仏教やイスラム事情が知りたくなったので調べてみた。いずれもネット検索から得たものです。
法顕は399年に60歳で陸路インドへ長安をたつ。法顕には、慧景、道整、慧応、慧嵬らの総勢5名がいた。戦乱の世の中、シルクロードを目指し 仲間はパミールからインダス河をくだり小雪山を越えるとき1人の僧が白い息の粉を吐いて死ん . . . 本文を読む
初稿2006-12-23 追記2024-03-27
プランバナンはジャワ大地震5月発生の年、12月に訪れている。そのため寺院は立ち入り禁止の場所も多く、地震の後の瓦礫が多くみられた。
ボロブドゥールを後にして車で2時間ほど。突如としてブランバナンが川の向こうに姿を現した。最高は47Mあり、威圧感がある。右手に修復中の足場が見える。参道に立つとゴチック建築と同様に天に近づこうとの強い . . . 本文を読む
2017-03-22初稿 2024-03-26追記
2006年12月10日~ボロブドール紀行はインドネシアのジャワ島にある仏教遺跡だ。ジャワ島中部のケドゥ盆地にあるチャンディ・ボロブドゥールは、カンボジアのアンコール・ワット、ミャンマーのバガンと並ぶ、世界三大仏教遺跡のひとつで8世紀に栄えたシャイレーンドラ王朝によって2世紀に渡って建造されたとされている。
完成後まもなくジャングルの中に埋もれ . . . 本文を読む
今回密かにバリのヒンドゥと仏教の繋がりの一端が何か分かれば良いなあと考えていた。熱射病で2度もヘロヘロになりながらも大きな収穫はあった。それはバリでよく使われるサマサマという言葉だ。
平等は、「へいとう」と読まないで、「びょうどう」と読む。前者は漢音だが、後者は呉音の読み方である。漢音でなく、呉音の読み方がなされるということは、「平等」が仏教用語であることを意味している。それは、サンスクリット語 . . . 本文を読む
バリの信仰の本質とは。何やら真っ正面すぎたど直球の問いかけに答えてくれるにはまだまだ時間がかかりそうだ。しかし何かしら掠ったものをメモしておこうと思う。
これはマーガレット・ミードとグレゴリー・ベータソンが100年ほど前に表したバリの写真集にある、墓を掘る男。厳密には墓ではなく火葬までの一時保管所というべきで、日本のように個人としてある墓ではない。亡くなった後に火葬に付すまでの期間ここに埋め . . . 本文を読む
今回の滞在では特に樹木に目が行った。
体調が悪くヨレヨレになりながら歩いた寺院の3大樹木。これをみるたびに元気が出た。
南国にもこうした硬い木ができる。なぜだろう。
懐かしさを感じさせる木肌。
マングローブ
シルエット
今回ナンバーワン
2位
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今回のバリ、清水に関心が向かっている。
山水画風の写真にも関心が向かう。
浄瑠璃を思い浮かべていた。これはジャワの影絵よう人形。
これも完全に心は和風のバリ。
出雲大社を連想させるスッキリした線。
先祖帰りの風景。椰子の木がちよいバリ。
タンパクシリンの湧水が今回最大の驚き。
日本で見た事ない清涼感。透明感。
神のたわもの
いつまでも眺 . . . 本文を読む
グレゴリーベータソンとマーガレットミードの古い本があった。バリアガの集落を。ボレンを纏う儀礼兵
儀礼の食事を準備する。
祈る男。巨大な儀式用供物を頭に載せる女性
トッペンをつけてトランスした男性。
トランスした少女踊り手の代表的な手つき
踊り手の代表的な手つき2奉納舞を捧げる少女タンパクシリンの沐浴。豪壮な舞に何故かベジャールのボレロを連想する。墓を掘る男。厳密には墓では . . . 本文を読む
この前に行った時は沐浴の心構えが出来ていずパスしたのだがここまで来て我が身の罪業を洗い浄めて頂かねばなるまい。
あんたは仏教徒でヒンドゥじゃないよとの声も内面では聞こえないわけではないが、なあに偉大なる存在はそんな狭量ではない。多くの人が信じた存在はなんでも受け入れてくださる。
サロンを用意して勇躍沐浴に出発した。
手前の禿頭がわたし。
インドの . . . 本文を読む
Tさんと語り合うとあっという間に2時間近く過ぎてしまう。
この日の四方山話はあっちに飛びこっちに飛びだがお互い年齢的に林住期を迎えているせいか話が合う。彼はもうお金に執着することはないという。だから楽しみのためにしか働かないという。
インド人はそのうち中国を抜いて世界一の人口を持つ国になる。サイババを知っているか。僕の知り合いがサイババにかつて会いに行ったことがある。不思議なことがいっぱい起き . . . 本文を読む
バリで長く暮らす人達から話を聞く機会がありネット上の文献などを重ね合わせるとあまりに漠然としていたバリの歴史が少し身近な生きた知識として定着を始めたようだ。まだまだ十分では無いが。
タンパクシリンの碑文同じく碑文
778AD バリのストーパ (塔)にサンスクリット文字が見られる。 ゴアガジャ GOA GAJAHやタンパクシリングTampak Siringがおそらくこのころに設立されたらしい。
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グヌンカウィの石窟が近くにあるとわかって俄然興奮した。タンパクシリンでくたびれていたがあのワルター・シュピースが発見?したという深い谷間の石窟、一体何年頃なのだろうか、ヒンドゥの影響を受ける以前の石窟であることは間違いないと思う。
階段を降り始めは余裕で眼下のライステラスを撮っていた。タジェンだとこれまた余裕。曲がりくねっているので段数は大したことないと思ったが、しかしエンドレスかと思うほどよう . . . 本文を読む