愉快なコメディで、わたしと同年輩やそれ以上の年齢の仲良しじいさん3人が年金中止でパイが食えなくなることに憤慨し銀行強盗を思いつく。そして成功しめでたしめでたしで終わる。たわいのない筋であり毒にも薬にもならない、がははと笑い飛ばして以上終わりなのだが妙に後を引く。必殺仕掛け人をご存知だろう、藤田まことが闇の仕掛け人で、悪人を非合法にバッサバッサと始末していく。悪に悪を持って成敗していくのが痛快で、非 . . . 本文を読む
まんまと泣かされてしまった。これだけの俳優、日本人が持つ郷愁をくすぐる鉄板唱歌「故郷の空」やアリラン、特攻に行く前に知覧で食堂のおばさんが親身になって見送る、当時の朝鮮人少尉と知子の恋、特攻で出撃し蛍になって帰ってくるというエピソードなどなど、まあ当然と言えば当然だがまんまと泣かされた。
故郷の空曲:スコットランド民謡作詞者:大和田建樹
夕空晴れて あきかぜふきつきかげ落ちて 鈴虫なくおもえば . . . 本文を読む
ガルシア・マルケスの 『百年の孤独』 をネトフリ映画で観た。面白いのだが一方的な見解も入り込んでいて、内容があざといなとの感想も持った。また同時に出版界やノーベル文学賞選考委員会のあざとさも。なぜ、あざといな、との感慨を持ったのか。『百年の孤独』の内容を紹介することもしない、従ってまとまりはないのだが記してみた。
この『百年の孤独』の原稿を書き上げたとき、ガルシア・マルケスは借金に追われ、 出版 . . . 本文を読む
Netflixで「正体」を観た。殺人犯で勾留中に逃亡する主人公の運命が、司法と社会の無慈悲な網に絡め取られながらも助ける人の手で無罪を勝ち取る物語だった。何が真実なのか、誰が信じられるのか。観終わった後、頭に浮かんだのは松本清張の作品で記憶に残っていた内容だった。街角で遭遇するかもしれない殺人現場に居合わせ、アリバイが誰も証明できない恐ろしさをエッセイ風に書いていた。彼の描く世界もまた、疑いが絡み . . . 本文を読む
「南極大陸」をNetflix で見た。強く心に残る映画だ。 タロとジロ など犬ゾリ犬を中心に描かれる物語だがむしろ南極探検を達成する運命を共にする人の困難や葛藤と喜びが描かれている。あの 南極という過酷な地に挑む人々の心意気が涙腺を刺激する。この映画を見てかつて1969年に聞いた西堀栄三郎氏の講演 を思い出した。場所は 電電公社中央学園であのときも、彼の言葉は 力強く、飾り気がなかった。 なん . . . 本文を読む
映画『ベネデッタ』を観た時、まず感じたのは、言葉にできないような混乱だった。あまりにも多くのテーマが一度に押し寄せてきて、どこに焦点を当てていいのかわからなくなるような感覚。奇跡、信仰、不条理、そしてセクシュアリティどれも強烈に描かれ、そのすべてが絡み合いながら進んでいく。この映画は、歴史の再現や宗教批判ではない。むしろ、一人の人間の本質をとことん突き詰めた物語だ。
映画の中でベネデッタは、 . . . 本文を読む
netflixで10エピソードを一気見した。筋はネットでたくさんあるのでそれらを参考にしてください。
日本の検挙者有罪率は99.9%だと繰り返される。それをわたしもぼんやりと日本の警察と検察がしっかりしているからだと思い込んでいた。いや疑おうともしていなかった。
でも99.9%の検挙率は異常だと思わないといけないのだろう、普通の判断力を持っていれば。きっと相当数の冤罪が含まれているに違いない、 . . . 本文を読む
"It is what it is" フランク・シーラン(ロバート・デ・ニーロ)がジミー・ホッファ(アル・パチーノ)に対してラッセル・ブファリーノ(ジョー・ペシ)からのメッセージを伝える場面で使われる。
ジミー・ホッファは、ラッセル・ブファリーノや他のマフィアからの警告を無視しフランクはラッセルの言葉を伝え、行動を変えるように説得しようとするが、ジミーは頑なだ。
フランクは「It is wha . . . 本文を読む
道徳も倫理もない無法者の言葉、自分の子供がこんなふうには絶対になってほしくない。しかし、しかしこのセリフは不思議と心に残る。なぜだろう。
「オレたちにとって、他の生き方は狂気の沙汰だった。クソみたいな給料のためにクソみたいな仕事をして、毎月の請求を心配しながら、毎日地下鉄に乗って通勤するいわゆる善良な人々はマジで死んでるも同然だよ。クソだね。彼らには根性がない。オレたちは欲しいものがあれば、 . . . 本文を読む
タランティーノの『パルプ・フィクション』でサミュエル・L・ジャクソン演じるジュールスがエゼキエル書25章17節を引用するシーンは、この引用自体が間違っているというおちがつくことを知って一層印象に残る。
この間違った引用によって、殺し屋ジュールスのまともな読書経験のない凄まじい殺し屋
稼業で必死に得た生きるすべが表現される。
ちなみにジュールスはつぎの . . . 本文を読む
10シーズンを2回目見終わった。(厳密には一回めはシーズン7までで終えた。今回は初めから全て通してみた)全218話で10年分の放映ドラマだから長いよね。寅さんシリーズは48作で2時間30分としても120時間だからこのブラックリスト152時間のほうが長い。見終わった感想はどうか。
KGBに追われたカタリーナが娘をなんとか生き延びさせるために波乱万丈の生涯を送ることになる。それも自ら性転換と思しき改 . . . 本文を読む
ドラマ「ブラックリスト」には多くの名言が飛び出す。シーズン10と10年間続いた米国ドラマで超長編であり、ほとんど忘れてしまった。でも名セリフだとの記憶だけはあるのでChatGptの応援を頼んでまとめて見た。思ったセリフはなかなかヒットしないがそれは致し方ない。とりあえず核としてメモして置き例によって追記していきたい。
レディントン
「以前バリ島でヴィラに泊まった時は、窓からインド洋が見えた。毎 . . . 本文を読む
初稿2018-10-11 追加2024-03-25
さらに追記
今まで見たことにない悪人像を作り出した。
見直しての追記
鉄板ネタのドラッグを元天才化学者が肺がんを宣告され余命数年と宣告される。息子は脳性麻痺で補助具で歩行するが大学進学を控えて資金が必要だ。途中で義兄弟のハンクにもリハビリで金が必要な事態になる。
追い詰められてメタンフェタミン製造に走ることで巨大な悪の帝国を築き上げ、最 . . . 本文を読む
大きな壁画にすると面白いかなと。今まで10年間で作成した作品を順次紹介していきます。
作品1ダイヤモンド
生物にとって最も大事な元素である炭素(ダイヤモンド)の輝きから。このような壁画かステンドグラスに囲まれた建物で暮らすのも悪くないかな。年齢を重ねるとこのような光り物に魅せられる。
作品2 最澄筆跡
かつて京都国立博物館で見た最澄の筆跡に感動して作成した。磨き抜かれた清涼さを感じ . . . 本文を読む