「やさしさに包まれたなら」
彼女…中山美穂
彼…渡辺久信(元 西武ライオンズ)
彼女の夫…中島久之
夫の母…馬淵晴子
彼女の父…小林稔侍
彼女の母…小林千登勢
彼の父…植木等
彼の母…奈良岡朋子
美穂と久信は幼なじみ。
美穂は友達と大学野球を見に行き、そこで野球部の久信と再会。
お互い惹かれ合うようになる。
しかし美穂は、一回りも歳上の
ハンサムだがマザコンのエリート商社マン久之とお見合い、
短大卒業後すぐに結婚。
ハネムーンベビーを授かったが、
美穂の不注意から流産。
初めから世間体のためだけの結婚ということもあり、
夫 久之姑 晴子に耐える毎日の、
決して幸せとは言えない結婚生活であった。
久信とこっそり会う時だけが
ほんの些細な安らぎであった。
美穂の家族は娘のためを慮り、
別れさせたほうが良いのではと決断。実家に連れ戻すも
久之と姑の晴子は
絶対に別れさせないと一点張り。
見兼ねた久信は美穂と一緒になろうと決心。
大学を辞め昼は道路工事、夜は居酒屋で働き、
六畳一間のアパートで二人で暮らす。
何不自由なく育ってきた美穂にとって
生活の遣り繰りに苦労したが
優しい久信と細やかな幸せの毎日であった。
ただひとつ、久之が離婚に応じないため
久信と籍を入れられないということを除けば…。
ある日、美穂を連れ戻そうとする久之と口論となり、
久信は久之を殴ってしまう。
それでも久之は諦めず、何度も美穂を連れ戻しに来る。
しかし姑の晴子は
「自分の不注意で流産しておきながら久之のエリートのプライドを傷つけ、
あんな男と駆け落ちするなんて、家の嫁に相応しくない!」と
美穂の荷物を美穂の実家に送り
追い出す形で離婚を要求する。
母親に焚きつけられ、なんでも言うがままの久之は
母親の勧める見合いをすることになる。
奇しくもその日、久信と美穂は
家族とごく僅かの友人だけの細やかな結婚式を挙げたのであった。
長い道程の末、
やっと本当の愛にたどり着いた美穂と久信であった。
「Octoberの風に」
短大生 成美…安田成美
高校教師 學…山本學
後の恋人 医師 桔平…椎名桔平
医学部教授(成美の父の友人)…清水紘治
成美の父…橋爪功
成美の母…山口果林
高校時代から成美は、担任の国語教師 學に夢中。
卒業後のクラス会二次会で酔ってしまい
そのはずみで學と結ばれてしまう。
妊娠に気付き、結婚したいと言うが
「28歳も歳上の離婚歴のある男となんて!」と
成美の家族はいい顔をしない。
反対されるなか、
お腹の子供のことを考えて入籍。
たいていは父親と間違われる學との新婚生活は
身重の成美にとって甘いものではなかった。
家族の反対やら何やらで心労が祟り、
妊娠9ヶ月で産気づき病院へ運び込まれるが死産。
その時の担当医である桔平は
成美の父の友人である医学部教授の教え子。
退院後もなにかと気遣ってくれて食事や映画に誘う。
そんな優しい桔平に次第に心惹かれていく成美。
初めは學公認であったが
そのうち學に嘘をつくようになる。
若くてハンサム、エスコート上手な桔平に
學とは違う世界をみつけてしまう。
それは華やかで若い成美には刺激的であった。
初めて歳の差を感じてしまい、益々桔平に惹かれていく成美であった。
ところが學の職場の忘年会の日、
成美と桔平がホテルから出てくるのを學に見られてしまう。
今まで温和だった學か
烈火の如く怒り、成美に平手打ちする。
學と成美は一緒に暮らしても夫婦生活はなく、
學の帰りは日毎に遅くなる。
そんな時、成美が桔平の子供を身ごもっていると判明。
桔平は學に土下座までして成美と一緒にさせてほしいと頼み込む。
成美も真剣な桔平を本気で愛してしまっていた。
しかし學は許さず、絶対に別れないと言う。
嫌がる成美を無理やり病院に連れて行き、中絶させてしまう。
後にそれが元で子供の産めない体になってしまうことなど
今は知る由もない。
以後、成美は家に縛られお金も外出も自由にならず、
學とは世間体のため、見せかけだけの夫婦であった。
歳の差から意見も食い違い、
揉め事も多くなる。
時折、成美は頬を腫らして泣いていた。
そんな折、桔平は勉強のためドイツへ行くことになる。、
自分が居ては自分のために成美が辛い思いをしている、
成美を忘れなければいけない。
成美を諦めるために日本を離れようと。
それを知った成美は
何もかも棄てて桔平と共にドイツへ向かう決心をする。
初めて本当の愛をみつけた成美であった。
「愛する君に」
彼女…和久井映見
彼…織田裕二
(昼はテニススクールコーチ、 夜は大学の二部に通い
高校教師の資格取得と野球部監督を目指す。)
彼女の夫…羽場裕一
夫の父…仲谷昇
夫の母…江波杏子
夫の愛人…田中美佐子
(クラブのママ)
夫の部下の係長…美木良介
その妻…浅野ゆう子
彼女の父…神山繁
(大学教授)
彼女の母…渡辺美佐子
(書道教授)
彼の母…賠償美津子
(亡き夫の遺した小料理屋を継ぐ。)
彼の姉…浅野温子
(予備校事務職員)
映見は超エリート商社マン裕一と見合い結婚。
短大卒業後に超豪華挙式。
一回りも違うが、ハンサムな裕一は友達にも自慢の彼だった。
か、裕一は世間体のためだけの結婚で初めから愛などはない。
美佐子という銀座のクラブママと愛人関係。
係長の美木は美佐子と裕一の関係を知っており、何も知らない映見を気の毒に思う。
裕一は海外出張も多く、裕一の両親と暮らす映見を気遣い
そんなこともあり、係長夫婦は何かと親切。
係長の奥さんのゆう子にテニスサークルに誘われるが
夫と夫の両親の反対で入れず。
夫には「そんなとこに入るな! 上司の奥さんたちと付き合え!」と。
毎週毎週、羨ましげに眺めるだけであった。
テニスサークルのコーチ裕二は時折見かける映見に興味を覚える。
初めは人妻とは知らずに…
が、人妻と知った時にはすでに裕二の心は映見にあった。
映見も夫と夫の両親との毎日に耐える生活に裕二は安らぎであった。
裕二の母美津子と姉の温子は身分違いだから、
その上映見は人妻、一緒になれるはずもない。
諦めるように忠告。
夫が海外出張で留守中、
愛人の美佐子が裕一の子供を妊娠したと訪ねてくる。
姑の杏子は
いつまでも子供の出来ない映見につらくあたる。
愛人の子供でも裕一の子供。引き取るとまで言う。
そんなことか心の動揺となり、その後、裕二と結ばれてしまう。
裕一との子供はなかなかできなかったのに
皮肉にも裕二の子供を妊娠。
そのことを知リ、自分の子供でないと知った裕一は裕二の存在を聞き出す。
裕一が許すはずもなく、映見は思い切り殴られ
そのはずみでお腹をぶつけてしまう。
裕二が付き添い病院に運ばれるが流産。
その後遺症で二度と子供の産めない体となってしまう。
担当医は裕二を夫と思い込み、
映見の体のことを話してしまう。
裕一は病院には来なかった。
今以上に映見のことを愛おしく思う裕二。
裕一のところに映見と一緒にさせて欲しいと
土下座して頼み込む。
裕一も裕一の両親も許さず。
映見と裕二は駆け落ちして「神田川」する二人。
裕一とはこれ以上一緒にいられないと決断した映見は
初めて夫に反抗し、裕一に離婚届けを突きつける。
そんな二人に裕一は
「勝手にしろ!」と捨て台詞を吐いて去っていく。
それから数ヶ月後、
裕二は新設高校の野球部監督となる。
その妻として、また大勢の‘子供たち’の母親として
甲斐甲斐しく世話をする映見。
回り道をしたけれど、
二人は今、本当の幸せを掴んだのであった。
美佐子に子供(男児)が生まれ、
渋々一緒になった裕一。後継を望む母杏子は内心喜ぶ。
裕一は今では商社を辞めざるを得なくなり
弱小出版社に勤めることとなる。
「僕の妹に…」
兄…三田村邦彦
妹…岡田奈々
後の彼…加納竜
亡き父…小林稔侍
亡き母…栗原小巻
叔父…小坂一也
叔母…市毛良枝(母の妹)
妹の不倫相手…西岡徳馬
邦彦14歳、奈々4歳の時に両親は母の父を見舞った帰路、
居眠り運転のトラックに追突され、事故死。
以後、叔父夫婦に引き取られる。
叔父夫婦には子供がなく、本当の子供のように可愛がってくれた。
邦彦は高校卒業後、警察学校に進学。
警察官の試験に合格し、派出所勤務となる。
ところが奈々が中学3年の時、叔母が泊りがけで不在中に
奈々が叔父の一也に乱暴されてしまう。
奈々は心身共にボロボロ。邦彦は叔父に対して募る憎しみ。
もうこの家には居られないと思い、
二人でアパート暮らしを始める。
決して楽な生活ではなかったが
二人肩を寄せ合い必死に生きていた。
奈々が短大に進学後、
奈々がバイト先で知り合った、
スーパー売り場主任の西岡と恋愛関係に。
大人の西岡は奈々に優しく接してくれた。
西岡には妻がいるが別居中。妻とは別れると嘘を言う。
ところがスーパーの金の横領及び出入り業者との癒着容疑で
西岡を追うことになる邦彦。(邦彦は刑事に昇格)
そんなこととは知らず西岡の子供を身ごもっていることに気づく。
それを知り、「始末してくれ」と頼む邦彦。
兄と衝突。家を出ると言い出す奈々。
奈々は西岡が離婚できなくても
自分一人でお腹の子供を産んで育てると言う。
西岡を愛する故、西岡をかばう奈々。
刑事の立場、兄としての立場で悩む邦彦。
妹か騙されていると知った邦彦は
執拗なまで西岡を追い詰め遂に逮捕。
西岡が逮捕されたショックで奈々は流産。
悲しむ奈々を慰め、愛おしく思う邦彦。
その後、
邦彦の後輩であるエリート警部補の加納が
奈々を好きなことに気づき
二人をうまく結びつけ、
奈々には幸せになってもらおうとする邦彦。
加納はノンキャリアの邦彦と違い、東大出のキャリア。
奈々も心の中で加納のことが気になっていた。
そんな折、加納が奈々にプロポーズ。
邦彦も賛成。幸せの真っ只中にあった。
クリスマスイブの夜、
その日は加納が邦彦の前で正式に挨拶する日であった。
ところが……
銀行強盗犯の銃弾に倒れ病院に担ぎ込まれる邦彦。
加納から知らせを受け、
半信半疑の奈々が病院に駆けつけた時には
邦彦はすでに帰らぬ人であった。
呆然とする奈々。
そんな奈々に加納は優しく頼りになった。
これからの人生を加納と一緒に歩いていこうと決心。
邦彦の墓前に報告する奈々と加納であった。
「君に捧げるウエディングベル」
彼女…大場久美子
彼女の父…神山繁
彼女の母…高田敏江
彼女の兄…高橋克典
彼‥真田広之
彼の父‥柳生博
彼の母‥加藤治子
彼女の担当医…内藤剛志
久美子は短大時代、広之の教え子。
心臓に持病があり休みがちな久美子に
広之は何かと気遣う。
その後、お互いに惹かれ合い
愛が芽生えていく。
久美子の容態は日に日に悪化し、
手術をしても成功率は五分五分だという。
そんな担当医の言葉に
医師である父は娘の行く末を心配。
妹思いの兄は
久美子と広之を一緒にしてやろうとする。
そんな折、広之が久美子にプロポーズするが、
広之の母が猛反対。広之の父は優しく見守る。
広之の母は
「家事もろくに出来ず、子供も産めない嫁なんて!」と
久美子につらくあたる。
担当医に、
広之を愛していながら広之のために別れる決心を話す久美子。
そんな久美子のつらい心中を察し、
久美子の気持ちを広之に話す担当医。
あと何年、いや何ヶ月一緒にいられるかわからないが
久美子を妻としようと決心した広之。
担当医に立会人となってもらい、
病室で二人きりの結婚式を挙げるのであった。
【ストーリー】
雑誌をパラパラとめくっていたら
かっこチョコレートの作り方』のページ。
「今年のバレンタインデーには絶対、
ハート型のチョコレートケーキを手作りしよう!」と決心したのに
病室のベッドの上では何も出来ないっ(悲)
仕方ないからママに頼んで
チョコレートを買ってきてもらおう。3つ!
2つは義理チョコで
担当医の内藤先生と看護師さんに。
1つは大本命の真田先生に。ウフッ(ハート)
久美子くん、チョコレートをありがとう。
身体の具合はどうだい?
今日は嬉しいニュースを持ってきたよ。
君の卒業レポートはめでたく合格点だ。
よく頑張ったね。
では、3月14日のホワイトデーを期待して待つように。
今日は優子とメグとゆみchanが遊びに来てくれた。
「卒業試験おめでとう会」と称して
紅茶で乾杯! わびしい…(涙)
そこへなんと!内藤先生の特別なお許しが出て
先生からの差し入れのプライドチキンとケーキが届いた。
ヤッタネ!(嬉)
卒業後は優子とゆみchanは就職、メグは優雅に花嫁修業。
いいな!いいな!
私はというとずっとベッドの上。つまんない(グスッ)
オフクロはなんと言おうと必ず説得する‼︎
今日から「真田先生」の呼び名が「広之さん」に変わる。(ウフッ)
ときめきのホワイトデーなり(ハート)
少しでも長く生きるために手術をすることを決心!
ちょっぴりこわいけれど…
パパやママ、お兄ちゃんのためにも、
もちろん広之さんのためにも
ずっとずっと生きていたいから。
内藤先生にすべてを委ねよう!
久美子、手術をして元気になって僕の妻になるんだ。
手術はきっと成功するよ。
なんだって内藤先生が執刀するんだからね。
広之さん、
今日お母様がいらっしゃいました。
結婚しても私は
広之さんの身の回りのことや家事も出来ない。
まして赤ちゃんを産むなんてとっても無理だって
内藤先生に言われてしまった。(グスン)
広之さんは真田家の跡取りです。
なのに子供が産めない嫁なんて…
もらうわけにはいかないんです。
だから私のことは忘れてください。
そのほうがいいんです。きっときっと…。
今までこんな私のことを愛してくれてありがとう。
短大に入学した時、真田先生に一目惚れしてそれからずっと片想いで。
まさか先生が私のことを好きだったなんて全然思わなくて。
だから先生に告白された時は本当に夢みたいで嬉しかった…‼︎
広之さん、今でも広之さんを愛しています。
だから広之さんのためにも、
広之さんのために決心したんです。
でも、広之さんを思う気持ちは誰よりも強いって信じて!
さようなら。
オフクロに何を言われたかは大体察しがつく。
気にするな!
必ず必ず説得してみせる。
それでも許してもらえないなら
その時は駆け落ちしてもいいと思っている。
僕には君が必要なんだ。
久美子が好きだから、君を妻にするんだ。
家事をして子供を育てることだけが結婚生活ではないはずだ。
もっともっと大切な何かがあるはずだ。そうだろう?
オフクロが帰った後で君が病室で泣いていたと
内藤先生に聞いたよ。
この時、僕は決心したんだ。
明日、君を僕の妻にしようと…。
君だけに僕の愛を捧げよう!