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ダイアリー
さだまさし「歳時記」によせて。
《キャスト》
彼………伊藤英明 彼女………桜井幸子
彼の父…仲谷昇 彼女の父…佐藤慶
彼の母…久我美子 彼女の母…日色ともゑ
彼の兄…鶴見辰吾 婚約者……石黒賢
《あらすじ》
英明は弁護士を目指すK大学2回生。幸子は小学校の先生になることを夢見ているA学院大学1回生。英明の家は東横線・祐天寺の閑静な住宅街。父は有能な弁護士。兄はエリート検事。幸子の実家は金沢。父は開業医。一人娘のため地元の短大へ行かせ将来は医者の婿を、と考えていた。幸子はK大のテニスサークルに入り、そこで英明と知り合う。幸子が学生会館暮らしのため(アパートは父が許さず)門限もあり、会うのは週末にテニスやドライブという英明の両親にも公認の“さわやかカップル”であった。ところが一年たち二年たち、お互い将来のことが気になりだした。卒業したら小学校の先生になってのんびり暮らしたいと思う幸子。父のような偉大な弁護士になり自分の事務所を持つことが夢だという英明。男の大きな夢についていくよりも目先の夢を追いかけたい幸子。二人の心はぎくしゃくしてきた。卒業間近、英明とのことが幸子の両親に知れ、幸子は卒業後、故郷へ連れ戻される。両親のことを考え地元の小学校の先生となった幸子。英明は大学院に進み弁護士となるべく勉強を続けている。これから何年かかろうと夢を叶えたいという。幸子は父の勧めで七歳年上の医師・賢と見合いをし、結婚を決めた。英明のことを忘れたわけではなかった。英明の大きな夢の後にある愛よりも目の前の愛にすがってしまった。“待つ”ことができるほど大人ではなかった。といって、もうあの頃のように若くもない。両親のことを考えたら子供のように身勝手に振る舞うことはできなかった。
シリウス
さだまさし「天狼星に」によせて。
《キャスト》
彼…………渡辺久信(元西武ライオンズ) 彼女…………裕木奈江
彼の父……小坂一也 彼女の父……筑紫哲也
彼の母……高田敏江 彼女の母……八千草薫
彼の姉……森下愛子 彼女の兄……椎名桔平
姉の恋人…本田博太郎 見合い相手…辰巳琢郎
《あらすじ》
腕の良い大工であった久信の父・一也は久信が四歳の時に現場から転落死。母が二人の子供を育てるために旅館の住み込み仲居として働いていたが、十年後、過労からくる心不全のため死去。姉・愛子は定時制高校に転校し、昼間は食品工場に勤める。愛子が通う高校の昼間部の英語教師である博太郎が愛子に惚れている。後に博太郎は愛子にプロポーズすることになる。久信は地元の工業高校を中退し、姉と上京して自分も働くことを決心する。母の死後、姉に苦労をかけてきたので姉には東京で自分の生活を楽しみ、もっと楽な仕事についてほしかった。姉・愛子は高校で得た簿記の資格を活かし経理会社に就職が決まった。久信はケーキ店見習い職人として働く。東京での生活にも慣れてきた頃、久信の勤めるケーキ店の常連短大生グループの中に奈江がいた。初めは挨拶を交わす程度であったが、次第にお互い魅かれ合うようになり、奈江の友だちの協力を得てつきあうようになる。奈江の家庭は大学教授の父、自宅でピアノを教えている母、海外駐在経験のある商社マンの兄という恵まれた家庭環境である。当然のことながら、父が「学歴もなく(工業高校中退)身分がちがう」と久信を一蹴。無理矢理自分の部下である助教授の辰巳(T大卒)と見合いさせる。結婚話も勝手に進められていく。辰巳との結婚も世間体のためだけのものであった。琢郎はつきあっていた恋人を棄て、自分の出世のために奈江を選んだ。奈江はそんな琢郎に耐えられず、結婚式の前日に久信と駈け落ちをしてしまう。「きっといつかパパもわかってくれる」と父に許してもらえる日を信じて。
太田裕美「しあわせ未満」によせて。
《キャスト》
彼………織田裕二 彼女…………広末涼子
彼の父…前田吟 彼女の父……神山繁
彼の母…倍賞美津子 彼女の母……樫山文枝
彼の姉…賀来千香子 見合い相手…細川茂樹
《あらすじ》
腕の良い板前であった裕二の父は裕二がまだ物心つかない頃、心筋梗塞で死去。母が残された小料理屋を守って二人の子供を育ててきた。姉・千香子は高校卒業後にデパート勤務。裕二は多種多様のアルバイトをしながら教員資格取得のためW大学の夜間部に通う。涼子はお嬢様女子大生。実家が鎌倉のため通いきれず、女子学生会館で暮らす。アパートは両親が許さず。裕二と涼子は合コンで知り合う。お互い魅かれていながら真面目な性格のため周囲の取り計らいでつきあうようになる。つきあって半年ほど過ぎた頃、裕二のアパートで半同棲生活をするようになる。涼子の両親には内緒。が、裕二の母、姉には涼子を紹介している。裕二のことが涼子の両親に知れる。両親は大反対。特に医学部教授である父は「身分がちがう。将来性のない男なんて」と猛反対。裕二は土下座までして涼子の両親に将来は結婚したいと言う。以前、涼子が妊娠。生活力がないためにやむを得ず泣く泣く中絶した経緯も両親に知れ、両親は涼子を実家に連れ戻す。父の教え子である細川(T大卒・大学病院医局医)と無理矢理、見合いをさせられる。茂樹は優秀でハンサムだが、女出入りが激しい。茂樹にとって結婚は出世の道具でしかない。そんな茂樹に耐えられない涼子は実家を出て裕二のアパートへ行く。家を出てきた涼子を裕二はしっかりと受け止めてくれた。再び涼子の両親と向き合う。裕二の誠実な人柄に涼子の母は次第に軟化していった。裕二の母、姉、涼子の母だけに見守られて小さな教会でささやかな式を挙げる。が、涼子の父は出席せず。数ヶ月後、「おめでとう。娘をよろしく。たまには二人で顔を見せにきてくれ」と書かれた父から裕二宛の葉書が届いた。
加山雄三「ぼくの妹に」によせて。
《キャスト》
兄………岸谷五朗 彼……………東幹久
妹………中山美穂 経理部長……内藤剛志
《あらすじ》
デ カ
五朗はたたきあげの刑事。“鬼のゴロー”と恐れられている。が、妹の美穂のこととなるとメロメロの兄であった。二人の両親は早くに亡くなったため、五朗が親代わりをしてきた。美穂が短大へ進学後、バイト先のスーパーの経理部長・内藤と知り合う。内藤は妻帯者であるが絶妙なテクニックで美穂に近づく。美穂もエスコート上手の剛志に一目惚れ。許してしまう。剛志は「妻と別れて一緒になろう」などと心にもないことを言う。美穂は幸せいっぱいで兄にも話す。ところが会社の金の横領容疑で剛志を五朗がおうことになる。そんなこととは知らない美穂。剛志の子供を妊娠していることに気づく。産みたいという美穂。始末しろという五朗。兄と衝突。家を出ると言い出す。剛志を愛する故、かばう美穂。刑事の立場、兄としての立場で悩む五朗。妹がだまされていると知った時、五朗は執拗なまでに剛志を問い詰める。剛志が捕まったショックで美穂は流産してしまう。五朗はこれからも二人で暮らしていこうと美穂を慰める。そんな折、五朗の後輩刑事であるキャリアのエリート警部補・東が美穂のことを好きなことに気づく。二人をうまく結びつけ、美穂に幸せになってもらおうとする五朗。五朗の努力のおかげかどうかはわからないが、幹久が美穂に告白。美穂も心の中に幹久の存在が気になっていた。そのことを涙ながら五朗に報告する美穂。もちろんうれし涙であった。
とびうめ
さだまさし「飛梅」によせて。
《キャスト》
彼………真田広之 彼女………松たか子
彼の父…柳生博 彼女の父…河原崎長一郎
彼の母…加藤治子 彼女の母…香山美子
主治医……山本亘
《あらすじ》
たか子は短大時代、真田の教え子。現在は卒業し、家事手伝い中。たか子は生れつき心臓が悪く学校も休みがちだった。そんなたか子に特に目をかけていたのが短大講師の真田であった。何かとやさしくしてくれる真田にたか子は好意を覚え、お互いに愛が芽生える。たか子の両親公認でつきあうようになる。ところがたか子の心臓は日増しに悪化していることがわかり、入院することになる。治る見込みもなく、いつ退院できるかもわからず。医師であるたか子の父・長一郎は娘の行く末に不安を抱いていた。広之は先行き短いたか子と結婚したいと言う。ほんのわずかの間でも夫婦として過ごしたいと。そんなことがわかってから広之の母・治子は「子供も産めずろくに家事もできないような女と広之を一緒にさせるわけにはいかない」とたか子につらくあたる。たか子は広之のことを愛していながら愛していないように振る舞い、別れる決心をする。そのことを主治医の山本に打ち明ける。そんなたか子のつらい気持ちを知った主治医の山本は広之に話す。広之は母親の反対を押し切り、病床のたか子を妻とする。この先何年、いや何ヶ月夫婦でいられるかわからないけれど…。
狩人「アメリカ橋」によせて。
《キヤスト》
彼……国広富之 彼の妻…………かとうかずこ 彼女の父…橋爪功
彼女…水野美紀 彼女を思う彼…小沢征悦 彼女の母…山口果林
(のちの夫)
《あらすじ》
富之は東京の大学病院第一外科のエリート医師。彼には別居中だが、外資系銀行秘書の妻・かずこがいる。美紀は女子大生。アパートは両親が許さず、女子学生会館に暮らす。美紀の父・功は静岡の総合病院産婦人科医長。美紀を思う征悦は町の小児科医院医師。美紀の父・功の絶大な信頼。美紀の両親は美紀の婿にと思っている。征悦も美紀を気にいっているが、美紀は“目先の美しさ”にとらわれて征悦の良さを理解できない。征悦は生き方が不器用でドジで野暮だが、人間味豊かで暖かい。以前は大学病院で将来有望とされていたか、大学病院の実情にイヤ気がさして大学を出てしまった経歴の持ち主。美紀は東京の大学病院の事務のアルバイトをしていた時に富之と知り合う。富之は女性のあつかいには慣れているプレイボーイ。美紀はお嬢様育ちで男を見抜けない。ハンサムな富之に一目惚れ。富之は大人で、合コンで知り合った同世代の男のコたちとちがってカルくない。誘われるままに“Making Love”してしまう。たまに東京の美紀を訪ねる美紀の両親の耳に富之との噂が入った。美紀の両親は大反対。特に父は富之のこと(彼の性格、彼には別居中だが妻がいること)を知っていた。が、好きになってしまった美紀。もう戻れない。学生会館を出ると言い出す。美紀の両親の反対の中、二人でアパート暮らしを始める。富之は「妻とは別れるつもりだ」と心にもないことを言う。そんな“見せかけのやさしさ”が美紀には嬉しかった。“ままごと”のような生活。慣れてくるにつれ、富之は甘えるだけの美紀が“子供”にみえてくる。些細なことでの喧嘩も絶えず、帰りも遅くなり、帰らない日も多くなる。別居中の妻とヨリを戻していた富之。美紀の大学の卒業式前日、何も告げず美紀のもとを去る富之。傷心を抱え実家に戻る美紀。そこには美紀の両親と征悦が迎えてくれた。美紀の両親は以前から美紀が大学を卒業したら征悦と一緒にさせよう
ほんとう
と決めていた。少しだけ大人になった美紀は征悦の“真実のやさしさ”がわかりはじめた。
谷山浩子「カントリーガール」によせて。
《キヤスト》
彼女……ともさかりえ 彼女が心よせる男……宅麻伸
彼………堤真一 男がのりかえる女……米倉涼子
《あらすじ》
りえは大学の先輩・伸にゾッコンだが、伸は超プレイボーイで歯の浮くようなキザなセリフも平気で口にして手当り次第に女を口説く。伸の部下で大学の後輩でもある真一はいつでもりえのことを心配そうに見ていた。
布施明「積木の部屋」によせて。
《キャスト》
彼女………高岡早紀 彼女の父……………………林隆三
彼…………袴田吉彦 彼が心許してしまう女性…田中美佐子
《あらすじ》
幼い頃に母を亡くした早紀は陶芸家の父と二人暮らし。父の大反対の中、バーテンの吉彦と駈け落ち。生活は決して楽とは言えないが幸せであった。だが、貧しさから逃れるように吉彦は次第に酒と女に溺れるようになる。七歳年上のホステス・美佐子に心身共に許してしまう。早紀は吉彦の子供を身ごもったことを知り、吉彦に帰って来てほしいと連絡するが、吉彦は帰ってはこない。それでも早紀はひたすら吉彦の帰りを待つ。もう二度と早紀の元へは戻らない吉彦。みかねた父がお腹の大きな早紀を迎えに来る。
野口五郎「私鉄沿線」によせて。
《キヤスト》
彼女………松下由樹 現在の夫……羽場裕一
彼…………広岡瞬 姑……………野際陽子
《あらすじ》
お互いに好きあっていたが、周囲の流れのまま由樹は見合い結婚。だが、姑の嫁イビリ、夫のマザコン、亭主関白で幸せとは言えない結婚生活であった。偶然街で出会った瞬と由樹。その時だけはあの頃に戻れた。お互い気持ちを偽ったまま、その場を立ち去っていく二人であった。
佐藤隆「Too Long Spring」によせて。
《キャスト》
彼………………三田村邦彦 彼女の父………小林稔侍
彼女……………酒井美紀 彼女の母………藤田弓子
彼女の婚約者…仲村トオル
《あらすじ》
美紀が中学三年、邦彦が大学四年の時、家庭教師と教え子。初めは兄妹のようなつきあい。美紀が高校二年の頃からお互いに意識し始める。それまで「先生」「美紀ちゃん」だった呼び方も「美紀」「邦彦さん」に変わる。邦彦は大学卒業後、大学院に進む。予備校講師などのアルバイトをしながら定職にも就かず自分の研究に夢をかけている。そんな邦彦に不安を抱きつつ邦彦の夢をかなえてほしいと願い、邦彦の愛についていこうとする美紀。が、美紀も短大を卒業し勤め始めると、いつまでも夢を追っている邦彦に振り回されながら周りの友達が落ち着いてゆくのにあせりはじめる。そんな折、両親の勧める見合い話。相手はエリート銀行マンで申し分のない好男性。が、邦彦のこともあり、なかなかふんぎりがつかない。両親は「いつまでもそんな夢みたいなことを言っている歳でもないだろう」と。何度となくトオルとつきあううちにトオルの誠実さ・やさしさに魅かれていく。そして何より心の安らぎを感じとる。恋するときめきはないけれど愛されているという喜び。恋と結婚はちがうものなんだと。美紀はトオルとの結婚を決めた。いつまでも夢を追い続け結婚の話など全くしない邦彦。お互いに好きだけれど明日のことを考えるとどうにもならない。邦彦とはいつまでもケンカもできる「いい友だち」でいようと。今はつらいけれど、きっと今に思い出にかわることを信じて…。今度会った時には最初の頃のように「先生」「美紀ちゃん」とお互いを呼び合えるだろう。