中小企業診断士・人気プロ研修講師・コンサルタント・人気プロコン塾売れプロ塾長あお先生こと青木公司の元気が出るブログ

企業研修・診断士講座の超人気講師、コンサルの中小企業診断士青木公司が使える経営と診断士試験ノウハウについて熱く語ります。

偽ではなく真で勝負するために 

2007-12-13 12:55:22 | 生産戦略に役立つ情報
こんにちは。中小企業診断士の青木公司です。

本日の横浜は雨です。今日は青木のお世話になった方のお通夜を夜お手伝いにいきます。今までの感謝の気持ちをたくさん伝えてきます。
そして、その方に将来誇れるような生き方を誓ってきます。

さて、日本漢字能力検定(京都)が募集する、「今年の漢字」が12日発表になりましたね。清水寺で、お坊さんが書いているところ、ニュースで見た方も多いと思います。

今年の漢字は「偽」

悲しいですよね。「食品偽装」「年金偽装」「防衛庁汚職」などの世評を反映してのことです。

お客様のために考える、相手のことを考える、社会的な貢献を考える。すべて相手の立場になって考える思考も大切です。

そして、最近、よく言われているコンプライアンスと、真実が明るみになった時の悪影響を考えて行動することも大切です。

そして、もう一つ大事なのは偽装する必要がない経営をすることが大事な視点です。

例えば「赤福」の偽装はなぜ起こったのでしょうか。

自社の生産効率と過剰在庫処分に困って、在庫品の賞味期限表示を改ざんしたのが原因です。

それなら、正確に需要を予測し、生産し、在庫を発生させなければよいのです。

それをやっている会社の例として、弁当屋の玉子屋があります。

http://www.tamagoya.co.jp/

この会社は事業所向けの弁当を一日58000食、年間売上72億円を誇る会社です。

日替わりの豪華なお弁当を430円の低価格で販売しています。

この会社がすごいのは、ロス率が0.1%というところ。弁当やは通常3%以上といわれていますが、日替わり毎日11時までの注文で驚異的なロス率の低さです。

この会社の受注はFAX、インターネットで朝11時まで受け付けます。
毎日注文数や内容は変わります。

どう予測しているのでしょうか。

1. 見込み数の正確さ

2. 見込み数と実注文の差は時間差生産で調整
 (早朝から見込み数で作り始め、注文数状況で変えていきます)

3. 時間差配送
 (遠隔地のお客さんの分については見込み数によって少し多めに配送出発、近隣地は実注文で配送、遠隔地分も近隣地分に回す)

4. 正確な情報収集
  どの会社がどんな行事がある、どこの地域で何があるなどの情報を配送担当者が情報収集、すばやく社内で共有。

5. 勘
 (1-4を完璧に行なった上で、微調整)

こうして、玉子屋は弁当の材料費が50%以上という豪華なお弁当を、値ごろ感のある価格で、提供しているのです。しかも素材は最高です。

そして、その顧客からの評判は、「真実」の経営、「真実の経営をするための努力」で実現されているのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする