この日の窪田さんは黒のタンクトップ?に透ける感じの白っぽい柄ものシャツ、黒のベロアのパンツ姿でした。靴は黒っぽい革靴で、ヒール(って言うのかな、男物でも)のあるタイプのものでした。勝田さんは白のシャツがまぶしかったです。石川さんは・・・。覚えていません、ごめんなさい。
最初に席に案内されたとき、
「あ、ピアノがセッティングされてる!!」
と、嬉々としてしまいました。ピアノの手前には上がもちろんD-DECK、下にMOTIF ES7が組まれていました。
1stステージの間は、ピアノの曲が出てこないことに気がつくひまもないほど、白熱した演奏で、こんなに熱いKK JAMは(まだ3回目ではありますが)見たことがない!という感じでした。
休憩が終わって登場された窪田さんが座ったのがピアノの前。ちょうど背中の真後ろで見る感じ。それはそれは繊細なタッチで始まったのがアルバム「KOOL JAMMING」の中の曲「Sat'is-fy」。ソロ・ピアノでした。
私は窪田さんのファンになって2年たらずとまだ日が浅く、昨年からBAJで拝見してきたライブでは、シンセかエレクトーンのみの演奏でした。ここ最近、自分の中でピアノへの愛着が増し、ぜひ一度窪田さんのピアノを生で聴いてみたいと思っていました。そんな中、KK JAMとしては初めての試みだったようで、その静かで美しく、かつダイナミックな演奏を聴いているうちに、ぽろぽろと涙がこぼれました。この場に居合わせたこと、願いがかなったことのうれしさと、素晴らしい演奏に感動する気持ちが一緒になりました。ここのところ、ライブへ行くたびに泣いてしまいます。元々涙腺が弱いのかもしれませんが、感動したりうれしかったりして流す涙は、心をきれいにしてくれるような気がします。
2曲目はピアノとサックスのデュオで「Smooth In Love」でした。この曲もとても優しくて、ゆったりとした気分で聴くことができました。デュオというのはどんな楽器の取り合わせもいいものです。曲の最後のほうで力強いドラムが入って、とてもいい感じの終わり方でした。デュオといえば次に期待したいのが、InterFMにご出演された際、石川さんがリクエストされていたスティーブ・ガッドとチック・コリアの曲。あの曲はエレピもいっぱい出てくるので、今後ぜひとも聴きたい1曲です。
勝田さんがひらめいたという新しいコード進行(2小節分とか)をモチーフに、窪田さんが作ったちょっとめずらしい16ビートの新曲、いつ聴いてもかっこいい「Obsession」と続き、またまた窪田さんの足鍵盤コーナー。「Walk'in」は定番のようです。相変わらず早い。かっこいい。
そしてこれまた怒涛の曲、「Duration」でお別れ。始まってすぐ、窪田さんの
「早ぇ~っ!!」
との叫び声が。石川さんの洗礼だったのでしょうか。最後の曲にふさわしく、大盛り上がりのうちに2ndステージ終了。
トイレから戻ってきたときには、もうアンコール曲が始まるところでした。みなさん黒に大きなラガー缶のイラストの入ったTシャツを着てらっしゃいました。黒T&ノベルティの好きなダンナさまのお土産にちょうどいいかも、と思ったのですが、非売品とのこと。残念。売ったら売れるのに・・・。
1番前の席だったjunkoさんが席を替わってくださったので、ほんとにすぐそこ、という距離で見ることができました。アンコールは「Moment」。手拍子でもしたくなる感じでしたが、KK JAMって手拍子ないんですよね。いい感じで聴きながら窪田さんの足鍵盤を見ていて、一つ発見したことが、「Moment」のベースの音が途中でチョッパーみたいにうねるところがあって、それはどうやって出しているんだろう、と思っていたんですが、右側にあるペダルを踏んで出していたんですね。ようやく謎が解決しました。junkoさん、替わってくださってありがとう。すっきりしました。
MCで勝田さんが「CDも出ちゃったし、もうただのジャム・バンド、みたいな言い訳はできなくなりました」というようなことをおっしゃっていました。誰がやっても同じ、というのではなく、窪田さん、勝田さん、石川さんの3人にしか出せない音、だからかっこいい。今度は11月19日のセッション2006、楽しみにしています。
TRIX、DIMENSION、KK JAMと、それぞれ全く違うタイプのバンドの音楽を楽しめる私は、本当に幸せものだと思います。いつも書いていますが、日本のフュージョンやジャズが好きでほんとによかった。そしてこれは偶然なのでしょうが、沼澤尚さんや小野塚晃さん、そしてKK JAMと、私がファンのピーク時に、それぞれリーダーアルバムが出ているのです!(ちょっと自慢げ♪)沼澤さんにいたっては、ロゴ入りスティック欲しさにアルバム2枚持ってます。おバカでしょ~?