討論会では農協改革の事で話し合っていたが、其々の感じる所の方向性の事だけに終わったように感じた。
勿論、時間が1時間であり、少ないように感じるが、各人の意見は聞けたが方向性が其々バラツキがあり、一致するにはどれぐらいかかるのだろうと思う。
率直に感じたが、組織をいじるだけで日本の農業が海外に勝てるかである。仮に関税が撤廃されるようになれば、価格で席巻され日本の農業は立ち行かなくなるだろう。(現在の考えでは)
最近では気候変動が多く干ばつや洪水等で、国によっては輸出規制になる所も出てきている。海外から安い食料を輸入すればいいと言う考えは、方向転換しなければ気候変動に対応できない時が起きるのではと思う。
日本は昔から原料を輸入し、製品を輸出してきた。しかし、最近では新興国も生産性の向上で、従来の日本の姿が変わりつつある。
農業製品も工業製品と同じような状況に将来なるだろう。それは現在では日本の食料は品質が良く安全と言われている。しかし、工業製品も日本の品質には勝てないと言われてきたが、最近ではその神話みたいな事が崩れつつある。
やがて、農業製品も工業製品と同じような道をたどる日が来るだろう。
現在は、日本の近くの悪質な国では添加物やもうけ主義の為の事を行っているが、いずれ後進的な考えに歯止めがかかる時が来るのではと思う。その時日本の農業製品でなくて、いいのではと考える時が来るだろう。
日本の近くの国は人の技術を、労せずして盗む技術を持っている国が2ヵ国いる。その対策も考えておかなくては、日本の技術も食われる事になりかねない。
工業製品も農業製品も追いかけっこ的な所もある。将来そうであるならばどうすれば日本の自給率を上げ、海外の安い農業製品と互角に戦えるのか、と言う事を考えなくてはならない。
その戦略を考えているのか?である。総論で賛成し各論で賛成出来ても、具体的な戦略のアイデアがなければ、絵に描いた餅になる。
討論では、各論までの道のりはすぐに決着がつかないように感じた。
TPPが解決しても、いずれ関税がなくなる日も来るだろう。そこまでの戦略を考えていなければ、将来は危うい事になる。果たして現在の人間が戦略を考えられるか疑問である。
考えの根本も含め考える必要があるだろう。そこまでの考えになれる人材が存在するか、である事も懸念材料である。この考えは何も農業に限った根本の考え方ではない。
あらゆる事に通ずる根本的な考えである。根本的な考えを形成する枠組みが、考えられるかどうかにかかってくると思う。自分は基本的な原理だと感じている。全て基本的に通ずる考えが、である。
農業人口の老齢化、日本農業の跡継ぎ問題等、日本の将来に暗雲が垂れこめる事が多い。それに対して対策が考えられるか?である。これを解決するアイデアが鍵だろう。多方面に考えられれば解決の糸口が見つかるだろう。