「Seriously!?」
マジで!?と目を見開いたのは、ラーラだ。
元々大きな目がますます大きくなって、飛び出そうだ。
湯気を立てるティーカップの向こうで、日本人の女友達が恐ろしい話をしたからだ。
アラサーのその友達は、トイレに連れ込まれたんだそうな。
しかもその男は、自分と同じ、この国の男とな。
アラサー日本人女子、もとい、メイちゃんは頷いた。
「そうなの。大変なことだよね」
「そ、そうだよ(なんであなたそんなに冷静なの?)」
「でもね、不思議と私、全然怖くなかったの。
ただ彼のこと説得しなきゃって思って、
かくかくじかじか、叱ってやったのよ」
すごぉい、とラーラは椅子に寄りかかった。
メイサがちょっと普通じゃないのは知っていたけど、まさかこんなに強いとは。
ラーラは話をまとめに入った。
「何はともあれ、メイサが毅然と振る舞えたのが本当に良かったと思うわ。
パニックになったりしないでことを収められたのは、賞賛に値する」
「ありがとう。まぁ、慣れてるっていうか……」
「へ?」
「あ、なんでもない。」
私はデニッシュをかじった。
ラーラは私がお水だったのは知らないし、知らせる気も当面ない。
「まぁ何となく、彼は犯罪者ではないだろうなと思ったのよね。
あたしがハグしたから勘違いさせたんだろうなとか。
あとは、あたしも無意識の行動だったから、
多分人間って危険な時は自然と何かできるんじゃない」
「確かに、それはあるわね」
「結局彼はセフレはいないと言いつつも、
本当は……そして、私のこと守りたいなんてうそぶいたから、
流石に嫌になってずーっと無視してるところ。」
「セフレ質問についてのメイサの対応、頭いいわね」
「まぁ、多分誰でも出来るわ(笑)」
「あぁーもう、本当これだからこの国の男って……」
と、ラーラは眉間を抑えて首を振った。
そのウンザリした感じが面白い。
ラーラは恋愛体質じゃないし、とても自立している。
それもあって、男子には厳しい。
「別に、それがしたい女の子もいるわけだから、
それ自体が悪いっていうんじゃなくて、そういう子を探せばいいだけじゃない?
なのにしつこくまだメールしてくるんだよね」
「バカね。ただのバカよ。マジで。」
「犯罪者じゃないんだけど、ただのドスケベだよね」
ブフ!!とラーラは紅茶を吹いた。
そして笑いながら、それ、今日のキーワードだわ、と言った。
「ははは、ただのドスケベ……(笑)
そうね、メイサ。彼はただのドスケベね」
「いや本当そうよ(笑)
だって、なんでそんな事したのよって言ったら、
君がセクシーすぎるから……って。我慢できないんかい」
「何歳なの?」
「私の一個上」
「えぇっっ!?!?」
またまた大きな目が飛び出そうになった。
「マジでー!?私、絶対また年下なんだと思って聞いてた!!
20歳とかその……」
「(またって笑) いや、まぁそうだよね。
我慢できなくて連れ込むとか10代っぽいよね」
「そう!!えぇーっ!?32!?えぇっ!?」
ラーラはまた首を振り振りしている。
そして、NO HOPEと繰り返した。
ま、そうだね。
そんな奴、どうしようもないよね(笑)
ラーラと話すのは楽しい。
自立していて、女子っぽすぎないところもいい。
でも、ちゃんと気持ちをシェアしてくれるし、余計なことも言わない。
そしていつも、私のおバカな話を楽しみにしている(笑)
今日は二人で朝ごはんを食べに来ていた。
ここのクロワッサンとスコーンは結構美味い。
「じゃぁまたね!またメイサとお茶するの楽しみ!」
と向日葵みたいに笑って、ギューっとハグをして去っていった。
ラーラにトイレ大事件の話をして、たくさんパワーを貰って、
私はルンルンと歩いていた。
今日は私のオフだ。
数時間掛け、特に面白みのない所用をいくつか片付け、
私はランチする場所を探していた。
あのクロワッサンは美味しかったけど、やっぱりそれだけじゃすぐにお腹が空いてしまう。
と、
ピロリロリロリロリーーーーーーーン
非通知で、電話がかかって来た。
続きます。
マジで!?と目を見開いたのは、ラーラだ。
元々大きな目がますます大きくなって、飛び出そうだ。
湯気を立てるティーカップの向こうで、日本人の女友達が恐ろしい話をしたからだ。
アラサーのその友達は、トイレに連れ込まれたんだそうな。
しかもその男は、自分と同じ、この国の男とな。
アラサー日本人女子、もとい、メイちゃんは頷いた。
「そうなの。大変なことだよね」
「そ、そうだよ(なんであなたそんなに冷静なの?)」
「でもね、不思議と私、全然怖くなかったの。
ただ彼のこと説得しなきゃって思って、
かくかくじかじか、叱ってやったのよ」
すごぉい、とラーラは椅子に寄りかかった。
メイサがちょっと普通じゃないのは知っていたけど、まさかこんなに強いとは。
ラーラは話をまとめに入った。
「何はともあれ、メイサが毅然と振る舞えたのが本当に良かったと思うわ。
パニックになったりしないでことを収められたのは、賞賛に値する」
「ありがとう。まぁ、慣れてるっていうか……」
「へ?」
「あ、なんでもない。」
私はデニッシュをかじった。
ラーラは私がお水だったのは知らないし、知らせる気も当面ない。
「まぁ何となく、彼は犯罪者ではないだろうなと思ったのよね。
あたしがハグしたから勘違いさせたんだろうなとか。
あとは、あたしも無意識の行動だったから、
多分人間って危険な時は自然と何かできるんじゃない」
「確かに、それはあるわね」
「結局彼はセフレはいないと言いつつも、
本当は……そして、私のこと守りたいなんてうそぶいたから、
流石に嫌になってずーっと無視してるところ。」
「セフレ質問についてのメイサの対応、頭いいわね」
「まぁ、多分誰でも出来るわ(笑)」
「あぁーもう、本当これだからこの国の男って……」
と、ラーラは眉間を抑えて首を振った。
そのウンザリした感じが面白い。
ラーラは恋愛体質じゃないし、とても自立している。
それもあって、男子には厳しい。
「別に、それがしたい女の子もいるわけだから、
それ自体が悪いっていうんじゃなくて、そういう子を探せばいいだけじゃない?
なのにしつこくまだメールしてくるんだよね」
「バカね。ただのバカよ。マジで。」
「犯罪者じゃないんだけど、ただのドスケベだよね」
ブフ!!とラーラは紅茶を吹いた。
そして笑いながら、それ、今日のキーワードだわ、と言った。
「ははは、ただのドスケベ……(笑)
そうね、メイサ。彼はただのドスケベね」
「いや本当そうよ(笑)
だって、なんでそんな事したのよって言ったら、
君がセクシーすぎるから……って。我慢できないんかい」
「何歳なの?」
「私の一個上」
「えぇっっ!?!?」
またまた大きな目が飛び出そうになった。
「マジでー!?私、絶対また年下なんだと思って聞いてた!!
20歳とかその……」
「(またって笑) いや、まぁそうだよね。
我慢できなくて連れ込むとか10代っぽいよね」
「そう!!えぇーっ!?32!?えぇっ!?」
ラーラはまた首を振り振りしている。
そして、NO HOPEと繰り返した。
ま、そうだね。
そんな奴、どうしようもないよね(笑)
ラーラと話すのは楽しい。
自立していて、女子っぽすぎないところもいい。
でも、ちゃんと気持ちをシェアしてくれるし、余計なことも言わない。
そしていつも、私のおバカな話を楽しみにしている(笑)
今日は二人で朝ごはんを食べに来ていた。
ここのクロワッサンとスコーンは結構美味い。
「じゃぁまたね!またメイサとお茶するの楽しみ!」
と向日葵みたいに笑って、ギューっとハグをして去っていった。
ラーラにトイレ大事件の話をして、たくさんパワーを貰って、
私はルンルンと歩いていた。
今日は私のオフだ。
数時間掛け、特に面白みのない所用をいくつか片付け、
私はランチする場所を探していた。
あのクロワッサンは美味しかったけど、やっぱりそれだけじゃすぐにお腹が空いてしまう。
と、
ピロリロリロリロリーーーーーーーン
非通知で、電話がかかって来た。
続きます。