「君が元気になってよかったよ」
とアイアンはヘラヘラ答えた。
こいつは何を言っても軽い。
でもまぁ、そんな奴と相変わらず会ってるんだから、私も同類なんだろうけど。
同類のメイちゃんはすっかり血糖値が上がったので、
ニコニコしていた。
「うん、ありがとう。あなたのチョコレートとアサイボウルが効いたわ」
「それがアサイね。そういや見たことあるわ」
「あなたって普段何食べてるの?」
「え?俺?何食べてんだろ……ま、いいじゃない」
と言ってアイアンはおもむろに私にキスした。
結局ヤツは、私の友達になんかなる気はない。
私も私で一瞬不満そうな顔を見せたものの、別にぶん殴ったりもしなかった。
正直、本当にどうでもよかった。
アイアン元気になった私をしげしげと見つめた。
「今日のワンピースもとっても可愛いね。
似合ってるよ」
「ありがと」
「髪型も可愛い!すごく綺麗にしてるね」
ありがと……と苦笑したのは、ただ暑かったから(1時間以上歩いたからな)
結んだだけだったのだけど、意外に褒められて居心地が悪かったからだ。
思うんだけど、男の人って結局女のそういう盛る努力、見てるよね。
とか私が思ってるのも知らず、アイアンは私の髪を撫でた。
「どうせ君は何しても綺麗なんでしょ?でもそのワンピースすごく似合ってるよ」
今日は青いレースが綺麗なワンピースを着ている。
青と白の爽やかなコントラストは私の薄い顔に似合う(笑)
加えて言えば、襟ぐりのカットやウェストの絞り具合とか、
フェミニンで綺麗だ。
私は美女ではないけれど、そういうフェミニンな服がすごく似合った。
多分だけど、男っぽいルックスのアイアンにとっては、そんなメイちゃんはすごく魅力的だったんだろう。
もちろん、私も彼の見た目が大好きだった。
私は引き続き私の髪を撫でているアイアンを一瞥した。
「そんなことないけど、ありがと」
「君はいっつもすごく綺麗だよ」
「あ、そういえばね(話を変える)、私の友達にあんたの話したわよ」
「俺の?どんな話?」
「トイレに連れ込まれたって話よ」
「ちょちょちょちょ!!」
アイアンは慌てて私の口を塞いだ。
二つ前の記事にも書いたけど、彼はとーっても体裁を気にする。
あんな事しておいて彼は、私がそれを声を大にして言うのを嫌がる。
私はその手をぺろっとひと舐めしてから、払った。
「そしたらね、Meisa, there’s no hope with him って言われたわよ」
「No hope? Why?」
「あんたが30も超えてるのに我慢できないからって私をトイレに連れ込んだからよ」
「ふーーーーーん?なんで no hope なのよ、なんでなんで」
とアイアンは食い下がった。
私はツーンと可愛げなく対応したけど、
アイアンはソッポを向く私にまたキスしようとした。
「何よ、何してんの」
「いやなの?」
「(正直どうでもいい) 私は何してんのって聞いてんの」
Kissingと答えて、彼は私の頬にキスをした。
ほーーーーーーーーーーーーーーー
私はアイアンの方へずり寄った。
そして彼の頭を捕まえた。
「じゃ、次は私の番ね」
と言って彼の耳にキスをした。
アイアンは途端にウワッと声を上げたが、気にせずペロリと舐めてやった。
「ちょ、ちょっとメイサ!!」
アイアンは慌てて私を引き離した。
そして言った。
「メイサ、人が見るよ!」
「あら、そんな事気にするの?」
「気にするよ!」
「そう?じゃぁ、やめてほしい?」
「いや、それは……」
アイアンの言葉を遮るように、私はまた彼の耳に口付けた。
彼はここが弱いらしく、ワァワァと騒いだ。
ようやく私を引き離した彼を見ると、目が血走っていた。
「アイアン、大丈夫?」
「なんて事するんだよ……見せろよ」
と言ってアイアンは私の襟ぐりに手をかけた。
今日は別に試合の予定はない。
ので、上下は別で赤いブラをつけていた。
彼はそれをチラッと確認して、OHと唸った。
「何してんのアンタ」
「(聞いてない)メイサ、君は滅茶滅茶いいオンナだよ。
もー俺その気になっちゃったよ。どうしてくれるの」
と彼は私の手を引っ張り、自分のズボンを触らせた。
私は心底どうでよかったので、サッと手を引いて言った。
「じゃー例のシャワールームに連れてけば?」
「もう遅いよ、もっと早く来てくれなきゃ。
俺もうすぐ会議があるんだから」
私は正直、ベッド上ではドMなんだけど
Mにも種類があって
私は“誘い受けM”というMらしい。
ベッドに辿り着くまでは
どちらかと言うと意地悪な方だ。
私はニンマリ微笑んだ。
「あらそぉ。じゃぁ、無理ね。
あたし、今ならあなたとシャワールームに行ってもいいと思ってたんだけど」
「………。」
「残念ねぇ、アイアン」
アイアンは上気した顔に血走った目のまま、携帯を見た。
そして私を見つめた。
私はニヤリとした。
「………………OK. We can go shower room」
と言ってアイアンは、店員を呼んだ。
この時のことを私はいまでも良く覚えている。
アイアンは現金で払った。
この国ではカードで払うのが一般的なのに、だ。
あぁそうか。だからこないだのランチでも変に思ったんだ。
続きます!
とアイアンはヘラヘラ答えた。
こいつは何を言っても軽い。
でもまぁ、そんな奴と相変わらず会ってるんだから、私も同類なんだろうけど。
同類のメイちゃんはすっかり血糖値が上がったので、
ニコニコしていた。
「うん、ありがとう。あなたのチョコレートとアサイボウルが効いたわ」
「それがアサイね。そういや見たことあるわ」
「あなたって普段何食べてるの?」
「え?俺?何食べてんだろ……ま、いいじゃない」
と言ってアイアンはおもむろに私にキスした。
結局ヤツは、私の友達になんかなる気はない。
私も私で一瞬不満そうな顔を見せたものの、別にぶん殴ったりもしなかった。
正直、本当にどうでもよかった。
アイアン元気になった私をしげしげと見つめた。
「今日のワンピースもとっても可愛いね。
似合ってるよ」
「ありがと」
「髪型も可愛い!すごく綺麗にしてるね」
ありがと……と苦笑したのは、ただ暑かったから(1時間以上歩いたからな)
結んだだけだったのだけど、意外に褒められて居心地が悪かったからだ。
思うんだけど、男の人って結局女のそういう盛る努力、見てるよね。
とか私が思ってるのも知らず、アイアンは私の髪を撫でた。
「どうせ君は何しても綺麗なんでしょ?でもそのワンピースすごく似合ってるよ」
今日は青いレースが綺麗なワンピースを着ている。
青と白の爽やかなコントラストは私の薄い顔に似合う(笑)
加えて言えば、襟ぐりのカットやウェストの絞り具合とか、
フェミニンで綺麗だ。
私は美女ではないけれど、そういうフェミニンな服がすごく似合った。
多分だけど、男っぽいルックスのアイアンにとっては、そんなメイちゃんはすごく魅力的だったんだろう。
もちろん、私も彼の見た目が大好きだった。
私は引き続き私の髪を撫でているアイアンを一瞥した。
「そんなことないけど、ありがと」
「君はいっつもすごく綺麗だよ」
「あ、そういえばね(話を変える)、私の友達にあんたの話したわよ」
「俺の?どんな話?」
「トイレに連れ込まれたって話よ」
「ちょちょちょちょ!!」
アイアンは慌てて私の口を塞いだ。
二つ前の記事にも書いたけど、彼はとーっても体裁を気にする。
あんな事しておいて彼は、私がそれを声を大にして言うのを嫌がる。
私はその手をぺろっとひと舐めしてから、払った。
「そしたらね、Meisa, there’s no hope with him って言われたわよ」
「No hope? Why?」
「あんたが30も超えてるのに我慢できないからって私をトイレに連れ込んだからよ」
「ふーーーーーん?なんで no hope なのよ、なんでなんで」
とアイアンは食い下がった。
私はツーンと可愛げなく対応したけど、
アイアンはソッポを向く私にまたキスしようとした。
「何よ、何してんの」
「いやなの?」
「(正直どうでもいい) 私は何してんのって聞いてんの」
Kissingと答えて、彼は私の頬にキスをした。
ほーーーーーーーーーーーーーーー
私はアイアンの方へずり寄った。
そして彼の頭を捕まえた。
「じゃ、次は私の番ね」
と言って彼の耳にキスをした。
アイアンは途端にウワッと声を上げたが、気にせずペロリと舐めてやった。
「ちょ、ちょっとメイサ!!」
アイアンは慌てて私を引き離した。
そして言った。
「メイサ、人が見るよ!」
「あら、そんな事気にするの?」
「気にするよ!」
「そう?じゃぁ、やめてほしい?」
「いや、それは……」
アイアンの言葉を遮るように、私はまた彼の耳に口付けた。
彼はここが弱いらしく、ワァワァと騒いだ。
ようやく私を引き離した彼を見ると、目が血走っていた。
「アイアン、大丈夫?」
「なんて事するんだよ……見せろよ」
と言ってアイアンは私の襟ぐりに手をかけた。
今日は別に試合の予定はない。
ので、上下は別で赤いブラをつけていた。
彼はそれをチラッと確認して、OHと唸った。
「何してんのアンタ」
「(聞いてない)メイサ、君は滅茶滅茶いいオンナだよ。
もー俺その気になっちゃったよ。どうしてくれるの」
と彼は私の手を引っ張り、自分のズボンを触らせた。
私は心底どうでよかったので、サッと手を引いて言った。
「じゃー例のシャワールームに連れてけば?」
「もう遅いよ、もっと早く来てくれなきゃ。
俺もうすぐ会議があるんだから」
私は正直、ベッド上ではドMなんだけど
Mにも種類があって
私は“誘い受けM”というMらしい。
ベッドに辿り着くまでは
どちらかと言うと意地悪な方だ。
私はニンマリ微笑んだ。
「あらそぉ。じゃぁ、無理ね。
あたし、今ならあなたとシャワールームに行ってもいいと思ってたんだけど」
「………。」
「残念ねぇ、アイアン」
アイアンは上気した顔に血走った目のまま、携帯を見た。
そして私を見つめた。
私はニヤリとした。
「………………OK. We can go shower room」
と言ってアイアンは、店員を呼んだ。
この時のことを私はいまでも良く覚えている。
アイアンは現金で払った。
この国ではカードで払うのが一般的なのに、だ。
あぁそうか。だからこないだのランチでも変に思ったんだ。
続きます!