メイサと7人の外国人たち

アラサー元お水とキャラの濃い外国人達の冒険記

非通知の電話の主は……

2019-10-04 15:31:10 | アイアン
さて、アイアンは私に無視されることには慣れているのだけど、
その場合も決して諦めず、めちゃくちゃしつこくメールしてくる。
何なら週に5回くらい普通に電話してくる。

そして私がそれを無視し続け、ある日気が向いたり暇だったりするときに
返信or返答するっていう感じだった。



今回の場合も全く同じで、アイアンはひたすらメールしてきたし、
電話してきた。



今度は何に怒ってるの?
なんでー?メイサはどこに消えたのぉー?
体調の悪いアイアンに怒ることなんてできないでしょ?(可愛子ぶった顔の画像添付)
ヘイ、元気?
今日お茶しない?なんで返事してくれないの??



とかなんとか……。



すっかりしょんぼりゲンナリしていた私は、彼の電話番号をブロックすることにした。
ブロックされたことに気づいたのか、
翌日から非通知で日に何回も電話がかかってくるようになった。




「怖っ!!ストーカーじゃん」



と、着信履歴を見た人々が言った(笑)
たしかに。。。



あまり触れていないけど、私はこの国で客商売の仕事をしている。
ある日、ボスと話しているときに私は言われた。



「時々顧客が知らない番号とか非通知で連絡してくることがあるから、どんな電話も全部でろよ」



グェ、という顔をしたのを見て察したのか、
ボスは私を見据えて続けた。




「で、ろ、よ」




ブスーッとブスらしくその場を去ったのだけど、
確かにもしこれが顧客だったらまずい。
どうまずいって、あたしがミスると国へ帰される。
この国にきてまだ一年足らず、帰されるわけにはマジでいかない。
考えた末、でる分にはいいかと思った。
だって、出てアイアンだったら切ればいいだけの話だし、
でる前には絶対にわからないんだもん。



そう決めた、わずか2日後のことだった。




トゥルルルルルル




非通知から着信があった。




う、うぅーーーーーーーーーん





でると決めたものの、まだなんか躊躇する。
でもあたしにとって大事なのはここでのビザで、
無視すりゃ済むアイアンの事はどうでもいいはずだ。




よし!





私は応答ボタンを押した。




すぐに、聞き慣れたちょっと高い声が聞こえた。





「Meisa? Hello, this is Iron」




アイアンだった。





続きます!!








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