銀の砂時計

Elegant~美しい旋律に調和する良質な風景・生活空間を求めて

名曲探偵アマデウス-#19

2008-11-25 00:06:16 | 音楽空間
今回はエリック・サティでした。番組の中でジムノペディは引き算の音楽と表現していましたが、最小限の音で表現する世界は広くかつ深く、まるで長い時空の旅をしているかのような気分にさせてくれます。静かな旋律は多くのイメージを与えてくれます。

前回はラヴェルでしたが、ラヴェル、サティという作曲家を連続して取り上げているところは番組構成としても面白いです。当時、新しい試みとして生み出された楽曲も、その新しさゆえにミステリアスな刺激を与えてくれるところがあって、観ていて飽きないです。そこがこの番組のツボなのでしょう。

名曲の謎をドキドキさせながらひも解き、ほほ笑ましくもコテコテなギャグで緊張をほぐす。この緊張・安堵の繰り返しは、まさに音楽のよう・・・名曲探偵というキャラクター設定でありながら、番組自体がひとつの楽曲のようになっているのかもしれません。これもこの番組の魅力ですね。

今回取り扱ったジムノペディに関しては、もう少し掘り下げて旋法などを解説して欲しかったし、サティに関しても更なる探求をして欲しいところです。少し欲張りな要求かもしれませんが、番組がことのほか面白いために、ついつい「思い」も欲張りになってしまうようです。

次回も楽しみです☆彡