健康管理のできないトレーナー

午前中のプールを終えて、マイケルとの待ち合わせでバタバタ階段を降りてファンクショナルスペース脇に出ると、トレーナーのＨくんが男性メンバーとセッション中。

目があったので会釈だけして帰ろうとしたら、待っての合図。

...急いでるんだよう！

男性メンバーはわたしと同じ、輪っかを持たされて腹筋中。やっぱりあの輪っかはマヌケだな。

くるりさん、すみません。僕、昨日から喉が痛くて風邪をひいたみたいなんです。

声はかすれてしまって、目もなんだか腫れぼったい。全然元気がない。

今日のプールなんですけど...

いいよ、いいよ。またにしようよ。お大事にね。

先週の祝日の分を今日の午後に振り替えたのだけれど、あの様子だと今度の水曜日のレッスンもできるかな。

ほかにプールレッスンをできるインストラクターが少なくて、彼はやたらとプールに入っている。風邪をこじらせたら大変だ。

午後、ファンクショナルスペースでストレッチや筋トレのグループレッスンを受けていると、ダウンジャケットを着込んだＨくんがひょこひょこ歩いていた。

わたしを見つけてまた、すみませんと元気のない声で言う。

全然大丈夫そうにない。あれで、プールに入ったのかなあ。代行できる人いないし。どうしたんだろう。

健康管理のできていないダメトレーナーだけれど、ついついお母さん目線になってしまって心配。

早くお家に帰って、あれ飲みなよ。アバンドだっけ？免疫上げるやつ。