日経225ETF
今回は暴落の逆パターン、暴騰時の対応である。暴騰とその後の反落を取った訳であるが、今回は非常に素直な典型的な暴騰・調整パターンであった。
以前書いていたように、私は日本株はレンジを下に抜けて、下落していくと予想していたので、レンジの上限辺りで、かなりのショートを積み上げていたのが、一時は30%くらいのプラスになっていた訳だが、これが上昇に伴ってストップに引っ掛かり、微益で撤退する羽目に陥った。やれやれ。
従って、当たり前の話であるが、上がるのであれば、態度を一転して上昇についていくのがトレンド・フォローというものである。今回のこの明らかに異常な上昇は、色々と理由づけられているが、私にはバブル末期の様相を呈しているように思われてならないのだが、どう思われるだろうか。一般に天井圏では乱高下するもので、まあ、現在、若干の調整はしているが、3万5000円を目指す流れと言って良いだろうが、今のところ、ハード・ランディングというメイン・シナリオに変わりはないので、トレンドを見極めて、虎視眈々と天井でのドテン売りを狙う戦略にも変わりはない。
例によって、思考を再現してみよう。
5月18日 前の高値を上抜けたので買いエントリー。0-100 この時点で、移動平均線の並びがパーフェクト・オーダーになっているので、上昇圧力は相当に強く、当分は小さな調整を挟みながら、直ぐに回復し上がっていくと判断できる。
5月24日 5日移動平均線を割ったので、ヘッジを入れる。初期のこの時点では、だましの可能性があるので、全ヘッジとする。100-100
5月29日 陰線ではあるが、5日移動平均線の上に出たので、ヘッジを切って、その分買いを足す。0-200
5月31日 またもや5日移動平均線を割ったので、ヘッジを入れる。50-200
6月2日 5日移動平均線の上に出たので、ヘッジを切って、その分買いを足す。0-250
6月8日 5日移動平均線をまたもや割ったので、ヘッジを入れる。50-250
6月9日 直ぐさま翌日に5日移動平均線の上に出る。強い。0-300
6月20日 短い陽線だが、またもや5日移動平均線を割ったので、ヘッジを入れる。四回目なので、そろそろ調整しそうである。50-300
6月21日 またしても翌日、陽線で5日移動平均線の上に出る。強い。次の5日移動平均線割れ辺りからは、要注意か。0-350
6月22日 ところが翌日、陰線で5日移動平均線を割ってしまった。上値を切り下げ、5日移動平均線も下げに転じたので、とりあえずは天井を打った可能性がある。買いを全部切って、ショートを入れる。50-0
6月23日 長い陰線。やはり、天井を打ったようだ。次の注目は、25日移動平均線で跳ね返されるかどうかである。普通はパーフェクト・オーダーであるので、25日移動平均線辺りで反転する確率が高い。従って、ショートはあまり増やさないで、ポジションはそのまま。
6月27日 下げてきて、25日移動平均線上で下髭陰線。前日のロウソク足も25日移動平均線で跳ね返されているので、やはり反転しそうである。ショートを切って、スクウェアにする。0-0
6月28日 やはりと言うべきか、窓を開けて陽線で5日移動平均線の上に出る。述べたように天井を打った可能性があるので、あまり買いポジションは入れないでおく。0-50
7月5日 ダブル・トップを付けて、下げてきて5日移動平均線を割ったので、天井を打ったのはほぼ確実と見て良いだろう。だが短いとはいえ陽線なので、ヘッジを入れるだけにする。50-50
7月6日 下げて、25日移動平均線上の陰線。25日移動平均線に触れるのは、二度目であるし、半分は抜けているので、このまま下に抜けていくだろうと判断し、本玉を入れる。200-0。あとは、どこまで下げるかである。
7月13日 下げ渋ってきて、陽線で5日移動平均線の上に出たので、ここで終了。0-0
普通は、この後は、上げ下げのはっきりしない相場がしばらくは続くと思われるので、エントリーは見合わせた方がよいだろう。従って、明確なトレンドが出るまでは、しばらくは休んだ方が無難であるが、まあ、今回の調整は天井でのドテン売りの良い予行演習になったというのが個人的な感想である。