(4月1日)この日の内閣官房長官による記者会見で、長嶋茂雄・松井秀喜両氏に国民栄誉賞を授与する方向で検討されていることが明かされる
なお、正式決定は4月16日。
この一報に接した時の率直な感想としては「何故このタイミングで」。
これより少し前、亡くなった往年の名横綱・大鵬に贈られたことが、とりわけ長嶋氏への早期授与を後押しする要因になったのではないかとも言われる。
大鵬に限らず、没後に贈られるケースが非常に多いことに対しては、どうして存命中に贈らなかったのか、と批判されることが度々あった。
長嶋氏はこの賞に値する存在だし、ずっとタイミングを逸していたという指摘も当たっていると思う。
ただ、いつ贈られるべきだったか、と問われると困ってしまうのも事実。
これぞ、という決定的機会がなかったのも確かだから。
なので、これはこれで良かったのではないかというのが僕の結論。
問題は松井氏。
果たして、彼は国民栄誉賞に値するのか。
日米両国に於けるその活躍ぶりは認める。
記憶に残る試合もあった。
ただ、国民栄誉賞と聞いて浮かべるその「重さ」に比例するだけの功績だったかというと、個人的にはやや疑問に思われる。
結局、国民栄誉賞とは国民人気賞なのか?
(4月15日)ボストンマラソン爆弾テロ事件発生
日付は現地時間。
日本時間では4月16日明け方。
レースの最中、ゴール付近で二度に渡る爆発が発生。
死者3名を含む約300名が負傷する大惨事となる。
防犯カメラに残された映像の解析から容疑者を特定し、19日、銃撃戦の末犯人とされる兄弟の兄を射殺、弟を逮捕し、一応の決着をみた。
二人はチェチェン系の移民だった。
事件発生後真っ先に疑われたのが、イスラム系過激派によるテロ行為。
これを書いてる2013年4月末現在、犯人とアルカイダ系組織との接点は見られず、兄弟の個人的犯行と推測されている。
アメリカ社会に於けるイスラム系に対する偏見を垣間見る思いがした。
そして、外からの攻撃でなく、市民権を持った者による内からの犯行という点に、同国の抱える問題の根深さも感じられずにはいられない。
色々な報道で事件が解説されているが、今のところ、個人的にはこの論考が一番参考になった。
慶大准教授・廣瀬陽子氏による分析(前篇)
慶大准教授・廣瀬陽子氏による分析(後篇)
(4月16日)愛知県稲沢市屋根立て籠り事件
愛知県警が自動車窃盗容疑で逮捕しようと男(34)の住むアパートを訪れたところ、何を思ったか、男は鍵を締め、同居する女(30)を連れて部屋を飛び出し屋根!に逃走しそのまま籠城。
手に刃物を持っていたことから、当初女は「人質」とされていたが、SIT(特別操作班)が突入・逮捕された後に、覚醒剤の陽性反応があったことからこの女も逮捕される始末。
何ともお粗末&人騒がせな事件だった。
夕方のニュースで各局が生中継するほどのネタではあったが、その映像を観てる段階で変だなとは思っていた。
人質事件という割にはどこか緊迫感に欠けたから。
女に怯えてる様子はないし、男はやたら携帯をいじってるし。
何だこいつら、といった感じ。
そもそも屋根によじ登った時点で、先のことを全く考えてなかったわけで……。
ボストンのテロ事件が並列的に報じられてる最中だったので、誤解を恐れず言えば、その間抜けさ加減が際立っていた。
こういう連中は厳しく罰してもらいたい。