(1963年)紅白歌合戦が歴代最高視聴率81.4%をマーク
大晦日の国民的番組とは言え、81.4%とは凄過ぎる。
この数字を塗り変えることは、当の紅白でさえも出来ないだろう。
人々の趣向が細分化し、加えてテレビ自体が飽きられている現状では、ほぼ全ての国民の関心をひとつのプログラムに集めることは、まず不可能と思われる。
昔程数字がとれなくなったことを理由に、各民放が番組打ち切りを主張するのも毎年の恒例行事と化しているが、振り返ってみて、紅白を越える数字をあげた裏番組がかつてあっただろうか。
一度たりともなかった。
それは即ち、民放が、紅白より優れた番組をつくれなかったことを意味する。
自らの腑甲斐なさを差し置いて、今なおそれなりに高い数字を誇る、つまり視聴者を惹き付ける番組を、一方的にやめてしまえと叫ぶ態度は如何なものか。
アイデアを出し、紅白以上の番組をつくって対抗すればいいだけの話で、肝心なことはせず、闇雲に批判するその姿に、クリエイターとしての矜持は感じられない。
それを、情けないとは思わないのだろうか。
ちなみに、僕自身は紅白を観たことがない。
全然興味がないから。
誰もが観る番組に背を向けるなんて、ある意味、僕は非国民だな(笑)。