川瀬有希の時の旅


「今日は何の日」と題し、過去のその日に起こった出来事を、自由気ままに語るブログです。

7月31日/ 今日は何の日

2012-07-31 00:15:00 | 忌日

(1986年)杉原千畝死去

「東洋のシンドラー」とも称される人物。
ナチスドイツに迫害を受けていたユダヤ人に対しビザを発給した勇気ある外交官。
自らの信念に従い、外務省の命令に背いても救ったユダヤ人の数はおよそ6000人と言われる。

今でこそその名は知られているが、亡くなった当時、訃報を大きく取り上げた日本のメディアは余りなかったと記憶する。
彼が脚光を浴びたのは90年代に入ってから。
表向き外務省は彼の業績を称えているが、帰国後辞職に追い込まれてることや、戦後長らく諸外国からの問い合わせに対しそっけない態度を取り続けたことから判断して、その評価は批判を恐れての後付けと推測される。
責められて然るべき対応だが、外務省の姿は、杉原に対し長らく無知であった大多数の日本人を映し出す鏡でもある。


7月30日/ 今日は何の日

2012-07-30 21:45:00 | 忌日

(1913年)伊藤左千夫死去

(1947年)幸田露伴死去

(1965年)谷崎潤一郎死去

奇しくも著名な作家が同じ日に亡くなっている。

この中なら、やっぱり谷崎かな。
『痴人の愛』は僕には何だかコミカル小説に読めたし、『春琴抄』はゾクっとするような愛のかたちを垣間見た。
どの作品も非常に読み応えがあり、外れがない。
面白く、読みやすいのでお勧め。


7月29日/ 今日は何の日

2012-07-29 00:15:00 | その他

(1981年)チャールズ英皇太子とダイアナ・スペンサーが挙式

その日、僕は夏休みを利用して母方の実家のある田舎で過ごしていた。
大人達は皆テレビの中継映像に釘付けになっていたが、全然興味のなかった僕は外で遊んでいた。

世界一華麗な式を挙げた二人に、その後あんなスキャンダル塗れの未来が訪れようとは。
更には16年後、ダイアナがあのようなかたちで世を去ることになるとは……。
幸せと祝福に満ちたあの日には、想像し得ないことだった。


7月28日/ 今日は何の日

2012-07-28 00:15:00 | 誕生日

(1948年)大瀧詠一誕生日

生きながらにして伝説のような人(福生の仙人という通称も納得)。
何せ数年ごとにしか新曲を発表しないし、最新?のオリジナル・アルバム『EACH TIME』がリリースされたのは何と1984年!
ボーナストラックを加えたり、リマスター仕様で過去のアルバムが発売されることはあっても、完全オリジナルのアルバム製作はもうないんじゃないか(笑)。
でもこの人の曲は全然古く感じない。
あの名盤『A LONG VACATION』なんて、今新譜としてリリースされても大して違和感ないのでは?


7月27日/ 今日は何の日

2012-07-27 00:15:00 | 忌日

(1985年)天知茂死去

天知茂と聞いて僕が思い出すのは、土曜ワイド劇場の『江戸川乱歩シリーズ』の明智小五郎役(それも、同じく今は亡き共演の荒井注とセットになって浮かぶ)。
殆んど表情を変えない、クール&ニヒルな演技が印象的で、彼の演じた明智像が強烈過ぎて、その後他の役者が演じても「なんか違うんだよなぁ」と不満を持ち、結局乱歩シリーズは観なくなってしまった。

くも膜下出血により54歳の若さで急死。
いい味を出す真に個性的な役者は、どうしてこうも早逝なのか。
そして、自分が当時子供だったからそう感じるのかも知れないが、特にこの人は実年齢以上に年上に見えた(というか、今でもそう見える)。
概して、あの頃の役者さんは皆そんなイメージ。
今の人(役者に限らない)は逆に幼く見える。
「若い」ではなく「幼い」。