川瀬有希の時の旅


「今日は何の日」と題し、過去のその日に起こった出来事を、自由気ままに語るブログです。

12月26日/ 今日は何の日

2012-12-26 00:15:00 | 事件・事故・災害

(1991年)ソビエト連邦消滅

この日ゴルバチョフ大統領が辞任し、連邦を構成する各共和国が主権国家として独立を果たす。
これによりソ連邦は消滅した。

ベルリンの壁崩壊は、世代的なものか大して感慨はなかったし、銃殺されたチャウシェスク大統領の遺体映像はショッキングだったものの、ルーマニアの民主化も正直なところピンと来なかった。
しかし、ソ連崩壊には少なからず感じるものがあった。
あのアメリカと肩を並べる(並べていた筈の)超大国が、こんなに脆くも崩れるものか、と。
ペレストロイカは、毒薬ではないにしろ確実に劇薬だった。

思えば8月のクーデター発生のニュースを耳にした時、ある種の「古臭さ」を感じたものだ。
その手段・首謀者の思考様式に、前時代的な印象を持ったのである。
そんなやり方を採ってるような国に未来はないな、と薄々感じてはいた。
にしても、その年の終わりに連邦そのものが消えてしまう程事態が加速するとは思わなかった。
巨大で強靭な組織ほど壊れる時はあっという間という「真実」を目にした事件だった。

今やソ連という単語には化石のような匂いすらする。


12月23日/ 今日は何の日

2012-12-23 00:15:00 | 事件・事故・災害

(1948年)A級戦犯七名の死刑が執行される

極東国際軍事裁判に於いて死刑判決を受けた七名に対する絞首刑が執行された。
この日は当時の皇太子、即ち、現天皇陛下の誕生日であり、それに合わせて執行されたと言われるが、直接的な根拠はない。
しかし、裁判にアメリカの意思が強く反映されていたことは事実で、未来に渡って罪を被せようとする意図が働いてこの日が選ばれたことはまず間違いない。
処刑されたのは以下の七名。

東條英機
広田弘毅
松井岩根
武藤章
板垣征四郎
木村兵太郎
土肥原賢二

軍人が裁かれるのは兎も角、唯一文官の広田弘毅が見られるのがやはり目立つ。
戦争は政治の産物である以上、政治家の責任が問われるのは当然として、果たして広田がA級に値するかは議論が分かれる。
自殺さえしていなければ、本来そこには近衛文麿の名があった筈。
僕も、先の大戦で一級の罪に問われるべき政治家は近衛と考える。
彼の下した判断は悉く日本の進路を誤らせ、しかも、その殆んどが深刻な打撃を与えるものだった。
刑を以って自らの罪を償うことなく命を絶ったのは無責任極まりない。
その自殺には贖罪よりも逃走の心理を強く感じる。


12月16日/ 今日は何の日

2012-12-16 00:15:00 | 事件・事故・災害

(1997年)ポケモンショック

テレビ東京のアニメ『ポケットモンスター』の放送中、激しい光の点滅シーンを観た視聴者の一部が痙攣を起こす等の体調不良に陥り、病院に搬送される事態が発生。
光過敏性発作と診断される。
批判を受けた局は、番組の放映中止を余儀なくされた(後に再開)。

アニメに限らず、全ての番組に於いて、映像上の光の演出効果に一定の制限が加えられるようになったのは、この事件がきっかけ。
また、今でも一番影響が残っているのは、新作・旧作を問わず、アニメの本編が始まる際「テレビを見るときは部屋を明るくして」云々のテロップが必ず添えられるようになったこと。
あれはどうかと思う。
本気で視聴者のことを心配してというよりも、いざ同様な事件が起こった場合、抗議されても「ちゃんと警告してましたよ」と言い訳出来るように機械的に付け加えてるに過ぎない。
企業防衛の為の逃げの姿勢そのもの。
テレ東以外の関係者はうちじゃなくてよかったぐらいにしか思ってなかったのが本当のところだろう。


12月13日/ 今日は何の日

2012-12-13 00:15:00 | 事件・事故・災害

(2005年)阿子島たけしの自宅から出火

13日に自宅から出火、その後3日も経って焼け跡から遺体が発見されるという不自然さ。
警察・消防の見識が疑われる。
今なおこの経緯については具体的に検証されていない。

音楽評論家である阿子島は同年のレコード大賞審査委員長を務めていたが、業界関係者からの金銭授受を暴露する怪文書が撒かれていた。
この件と上記の不可解な火災との間に何らかの接点があるのではないか、と疑われたが、結局真相は薮の中。

この事件?に関しては断定出来ないが、レコード大賞にまつわる裏金工作の噂は昔から流れている。
音楽そのものとは関係のない、見えない「力」で曲や歌手への評価が決められているのは、素人目にも明らかだ。
そんな名ばかりの、下らない賞をいつまで続けるつもりなのだろう。


12月10日/ 今日は何の日

2012-12-10 00:15:00 | 事件・事故・災害

(1968年)三億円事件発生

当時の三億円は、今で言えばその十倍以上の貨幣価値に匹敵する正に大金。
ただ、何百億・何千億という数字が当たり前のように飛び交ったバブルの時代を経験して以降は、大して驚く程の金額に思えなくなってしまったのが、ある意味恐ろしい……。

事件の象徴のように紹介されるのが、あの有名な白黒のモンタージュ写真。
あれは、事件発生から遡ること約一年前に事故死した19歳の少年の顔写真を遺族に無断で加工使用したもので、全くの別人。
本来なら、過去を振り返るテレビ番組では、目線を入れたりモザイク処理した上で紹介せねばならないものだが、そこまで気を遣っている局は殆んど無い(たまに見掛ける程度)。
プライバシー侵害も甚だしいし、誤った認識を世間に広めたという意味でそれを作成した警察の罪も大きい。
結局本件は時効となり、今も真相は明らかになってないが、このモンタージュ写真の流布が、犯人逮捕のきっかけを奪うひとつの要因になったとも考えられる。
あの顔が人々の脳裏に刷り込まれた為、正確な目撃情報が集まらなくなってしまったのではないか?