(1999年)根本陸夫死去
南海がダイエーに身売りし、王監督の下優勝した年までのおよそ10年間、僕はホークスのファンだった。
万年Bクラスのチームが日本一に輝くまでの道のりは長かったが、だからこそ応援のしがいがあった。
その後、強豪の一角に変貌してからは何故か興味を失い(弱かったからこそ惹かれたんだと思う)、ソフトバンクに買収されるに及び、完全にファンを卒業した(ソフトバンクという企業が嫌いだから)。
その成長の過程に於いて活躍したのが根本氏である。
有力新人を軒並み獲得し、チームの顔のような選手を他球団からトレードしてでも貪欲に補強を進め、ホークスを常勝軍団へと進化させたのは、彼の手腕によるところが大きい。
亡くなった1999年にホークスは優勝するが、選手達の心に何か期するものがあったのかも知れない。