(7月20日)上海福喜食品の工場で食肉の不正製造問題が発覚
アメリカ食材卸大手「OSIグループ」傘下の中国法人「上海福喜食品」の食肉加工工場で、消費期限切れの食肉が製造に使用されていたことが上海のテレビ局の潜入取材により発覚。
上海市当局は工場を営業停止処分にし、23日には工場責任者など5人が警察により拘束された。
期限が半月も過ぎた肉を製造ラインに通す、床に落ちた肉をそのまま機械に入れて製造・出荷する、返品された商品の生産日を改竄して再発売する……もう無茶苦茶だ。
外資系企業傘下とはいえ、現地法人が携わってる以上、当然これは中国産(中国製)とみるのが適切。
中国で生産される食品にはかねてからその安全性が指摘されてきたが、今回の事件でその疑惑は決定的となった。
諸外国は勿論、日本にもマックやファミマをはじめとする企業を通じて数多く輸入され、何も知らない我々はそれを食してきたことになる。
考えただけでぞっとする。
しかし、今回摘発された企業と手を切るだけで、これだけリスクの高い中国産食品・食材を、これからも日本企業は輸入し続けようとすることは疑いない。
安全よりとにかくコスト優先というモラルなき企業体質。
我々消費者に出来ることは、そういった企業が発売する商品は絶対に買わないこと。
中国産の食品を全く使わずに食卓を飾ることは、今日に於いてはほぼ不可能に等しいが、意識的に徹底してそれらを拒否し、売り上げを落としていけば、企業側も変わらざるを得ない。
所詮商売だから、売れないものを供給し続ける訳にはいかないのだから。
そういう地道な〈徹底抗戦〉しか、企業体質は変えられない。
もっとも、安心出来る水準にまで改善されることはまずないだろうという現実が容易に想像されるのも、残念ながら事実である。
多分、こんな不正をやっている企業が他にもあるに違いない。
そして、今回の問題を受けて真摯に反省し、改善に取り組むかというと、まず期待出来ない。
寧ろ、ばれないようにより巧妙なやり方で生産される可能性の方が高い。
それくらい中国企業の食の安全に対する意識は低い。
職業レベルというより道徳レベルで疑うべき杜撰さといっても過言ではあるまい。
そうと知りつつ、こんな重大事件が起こってなお、中国頼りの食品・食材輸入をやめようとしない、負けず劣らず道徳意識の低い、利益至上主義の日本の各企業。
最早絶望的状況である。