73年、スペイン。ビクトル・エリセ監督。
「エルスール」も一緒のDVDBOXを持っているので、
何回も見ている。
BS放映で録画。新しい発見もあった。
10年後の「エルスール」と比較した。
2作ともに、手紙、自転車、秘密、映画がポイントの物語。
スペイン内戦後の40年代。
ロングショット、草原、井戸の家。
姉妹が行く何もない絵画のようなカットが、何回もあり素晴らしい。
そこだけ切り取れる。
エリセは31年ぶりに昨年新作「瞳をとじて」をとった。もう84歳。
アナ・トレントも出演しているよう。
本作では、本名が役の名前になっていた。
アナはアナ、イザベルはイザベル。母、テレサ、父、フェルナンド。
アナが人気のようだが私はイザベルの方が好き。
死んだ真似をし、驚かす。動かない。評に、ホントに死んでいた?
そう考える人もいるか・・
アナはピアスをしていた。ちょっと生意気、大人びている。
母、テレサはかつての恋人かへの手紙を自転車にのり、
鉄道の郵便ポストに出しに行く。
父はミツバチを育てているが、仕事は作家?出張か?
荷物を積み仕事へ行くシーン。
父はスペインの娯楽誌「MUNDO」を一人で読む。
作家かジャーナリスト?父母はよくわからない。
父母が一緒に映るシーンは1回しかないので、
父母はあまりうまくいってないか・・
ミツバチの八角形?の形は、同じように窓に模様になっている。
閉ざされた家、窓。ミツバチも出られない。
母はピアノを弾くがとても下手。
何か思い出の曲か・・
手紙の返信を暖炉で焼く、過去を消したのか・・
アナは兵士をかくまったが、死んでしまい、
ショックを受け寝込む。
医師は「まだ子供だ、いつか治る」とひとこと。
「フランケンシュタイン」のモノクロ映画を見る娯楽。
村にくる移動映画館。これを見てアナは子供ながら
恐怖を感じる。イザベルと話すセリフは、ささやくよう。
タイトルはそこからか・・
原作、これもエリセの妻か・・リマスターされ、3回くらい公開されている。
「エルスール」も数回目になるか再見、後日。
〇スペインの名匠ビクトル・エリセが1973年に発表した長編監督第1作。
スペインの小さな村を舞台に、ひとりの少女の現実と空想の世界が交錯した体験を、
主人公の少女を演じた子役アナ・トレントの名演と繊細なタッチで描き出した。
スペイン内戦が終結した翌年の1940年、6歳の少女アナが暮らす村に映画「フランケンシュタイン」の巡回上映がやってくる。
映画の中の怪物を精霊だと思うアナは、姉から村はずれの一軒家に怪物が潜んでいると聞き、その家を訪れる。
するとこそには謎めいたひとりの負傷兵がおり……。
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