バラは、春ばかりではなく、秋にも咲くのだという。
相鉄線の車窓から、タカナシ乳業のバラ園が見えるけれど、初夏の彩りが印象強くて、秋はおまけのようなものだと思っていた。
春は、これから暖かくなろうとするから、花も大きく、数もあふれんばかりに咲き誇る。
一方、秋は、寒くなり始める秋の気配を陽射しに感じながら、馥郁と咲くために、薫り高いのだそうだ。
市外から横浜観光で、わざわざバラ園に足を向ける人はいないだろうけれど、山下公園のバラ園と、ここ港の見える丘公園のローズガーデンがバラを楽しめる。
もともとは、英国総領事公邸として使われていた「横浜市イギリス館」の庭と、それを取り囲む塀沿いに植えられていたものが、港の見える丘公園の拡張工事の際に、塀が取り払われ、ローズガーデンとして整備されたものだ。
バラは、虫もつきやすく、病気に弱く、手入れが面倒な花だが、実は、外敵からの侵入を防ぐために植えられ、庭師により大切に育てられた。
今は横浜開港資料館となった旧英国領事館の庭や塀沿いにも立派なバラが植えられていた。
無粋な有刺鉄線やガラスの欠片、武者返しや槍の穂先のようなもので、塀に防御を施すのではなく、大小のトゲがありながら見事な花と香りを放つバラで庭園を囲むところが英国王室の気品を感じさせる。
場所によっては、ヒイラギが植えてあって不思議だと思っていたが、それもクリスマスホーリーだったとは、植木屋で見かけるようになって気がついた。
日本人は、自分の土地を狭くてもブロック塀などで囲みたがる傾向があるが、、バラとクリスマスホーリーの生け垣が続く町なんてあってもいいんじゃないかなぁ・・・。
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日本大通りと富士山を被写体として、定点観測中です。
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