60歳定年制のままだと、あと2年と半年余り。
結婚して瀬谷区に住んでからというもの、冬の寒さには閉口していた。
30年以上も住んでいるのに・・・。
生まれ育った横須賀よりも、
春夏冬と学校が休みになるたびに暮らした千葉がいい。
そんな思いで、移住計画を企て、少しずつ実現に向けて動き出した。
移住候補地の環境から、過ぎ行く夏を観察してみた。
一日中、ピーチクパーチクせわしなくさえずる鳥がいる。
なんという鳥なのか、今はわからない。
鳥が間近にあらわれるのも、やたらと蜘蛛が巣を張り、コウロギが飛び跳ねているからだろう。
もちろん、カマキリも立派だし、
ショウリョウバッタだって、実にいかついし、柄も派手だ。
群れから離れた若い猿が、山伝いに下りてくる。
夜になると、よく野ウサギを見かけるし、
マンガ・がきデカに出てきた八丈島の「キョン」もいる。
行川アイランドから逃げ出したものに、
フラミンゴやインコが有名だけど、キョンは越冬し大繁殖した。
人目を避けて夜な夜な現れたが、最近は人目をはばからない。
なぜか、雑草には目もくれずに、家々の花壇や畑を荒らしまわっている。
朝顔もほとんど食い尽くされ、かろうじて一輪だけ咲いた。
やばそう。
数年前に、
十数匹で山の尾根を移動する
猿の群れを見たことがあるので、
かみつかれたら、
ボロボロです。