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大学受験に関係のない倫理の授業は、昼寝の時間になっていました。
担任は、一風変わった先生で、斜め下に目を落としつつ、
倫理の教科書を棒読みします。
すると、生徒のほとんどが寝入り始めるころを見計らいながら、
とんでもない話しをし始めるのが常でした。
すると、なぜかメタ坊は目覚め、話に聞き入りました。
終戦前、先生が師範学校(今の国立大学)の学生だったとき、
余りの空腹に耐えかねて、
教室の窓の外のベランダにやってくる鳩を捕まえようということになりました。
罠や餌をいろいろ工夫した結果、
小豆をウナギ針にひっかけて置き、そのまわりにパラパラと小豆を撒くと、
驚くほど鳩が釣れたそうです。
長屋門公園の裏手の池にカルガモがいるのですが、
こちらが近づくと、恐れずに寄ってきます。
人懐っこいなと思いながら足元を見ると、小豆がまき散らしてありました。
カルガモ釣り名人がいるのでしょうか?
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