逗子に行っちゃうの?
小しらす丼と盛りそばセット850円(見出し写真)が出かけるわけではなく、店そのものが移転する。
この関内店は、7月22日(金)をもって閉店だ。
この店内ももうすぐ見納めとなる。
やはり、3.11地震の影響らしい。
テナントとして入っているビルの具合もあるだろうし、どの店でも共通の「夜、来店するお客さんが減った」につきる。
以前、ブログに書いた「なぜ、関内店なのか?」の理由は、もともと逗子でお店を開いていたことによるという。
つまり、里帰りする訳だ。
そばをたぐっていると、カチッとスイッチが入った。
石臼そばの看板どおり、店頭の石臼がまわって、そば粉をひいているのを初めて見た。
必要な分だけ粉をひき、そばを打つ。
沸騰したたっぷりめの湯に泳がせ、頃合いをみて、冷水でしめる。
そばつゆは、寝かせたかえしと、だしを合わせる。
単純そうで、むずかしい。
それを生業にして、生計をたてようというのだから、安定したそばを提供するためにも修行は欠かせない。
尋ねてみると、岩手、長野などいろいろなところでご主人は修行を重ねたそうだ。
そもそもは、学生時代の蕎麦屋でのアルバイトからはじまり、日本そばに魅せられて今に至っているという。
日本そばらしいそばで、歯ごたえもあって、美味い。
にもかかわらず、注文して、できあがるまでの間や、そばを口にする前に店を出て行ってしまうお客さんがいる。
それは、ご主人がバングラディシュ出身の方だからだ。
それならそれを逆手にとって、バングラディシュ人のやっている日本蕎麦屋で売ればいいのにと思ったが、ご主人はシャイなのか表に出たり、写真に撮られたり、取材されたりはいやなのだという。
逗子で再び開業するなら、池子に米軍住宅があるから外国人相手でもするのかというと、外国人はお断りなのだそうで、どうしても日本人に“美味い”と認めてもらうことが本望のようだ。
それを支える奥さんもいかばかりかと思う。
移転先は、JR逗子駅の裏手、山の根だ。
山の根といえば、高校の頃、あこがれの裕子ちゃんが住んでいたところだ。
今度、鎌倉散策に出かけたときにでも寄ってみようかな。
移転先 ↓
日本大通りと富士山を被写体として、定点観測中です。
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