散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

「清水製餡所戸塚工場」アイスキャンデー

2013年07月28日 | ☆グルめぐる横浜

包装には「しみずの手づくりアイスキャンデー」と印刷されている。

清水製餡所(しみずせいあんしょ)は、あんこの工場だけに、キャンデーは「あずき(見出し写真)」と「抹茶(下写真)」の2種類。


抹茶がなんで「あんこ」でできているかというと、その主原料が「白あん」だからだ。
いずれにしても、スーパーやコンビニなんかで買う「あずきバー」に比べると、実にあんこが濃い。
あずきのつぶつぶも心地よく、1本80円で、近所の方が、5本、10本と買っていく。
まとめ買いすると発泡スチロール製の薄い袋に入れてくれるけれど、この暑さでは、アイスボックスを持参することをお勧めする。
遠方から行くなら、当然、保冷材の用意も忘れないように。
また、すぐに食べようとしても、カチカチに凍らせてあるから、炎天下3分程度で適度な柔らかさになるまで待つ必要もある。

日曜日・祝休日と、木曜日が定休日で、パートさんの都合休みもあり、営業時間は9:30~16:00。

聞くところによれば、もともと南区で工場を営んでいたものの、周りに住宅が立ち並び始めたため、移転を計画。
当時、戸塚区だった上飯田町に土地を求め、清水製餡所の工場を建てた。
しかし、上飯田町は下水道が完備していなかった地域だったので、豆の洗浄や煮る、蒸すといった排水を伴う工程は南区の工場に残さざるをえなくなり、そこで作られた“生(なま)あん”を戸塚工場に運んで、甘味付けや成型、包装などをしているのだという。
いつか全面移転をしようと目論んでいたが、和菓子の需要が頭打ちの影響を受け現在に至っている。

メタ坊がこの売店を知ったのは、昭和63年ころ。
工場を操業するにあたり、近隣に迷惑がかかるので、ご近所にだけ限定で小売することにより理解を得たいと、簡単な小屋がけの売店をつくった。
製造元が小売するのはタブーだったし、バブル景気の真っただ中だけに、「あまり有名にされると困る」と忠告されたものだった。

それが今は時代が変わった。
中国製の安価なあんこが出回り、オートメーションの機械的な和菓子が店頭に並ぶに従い、和菓子職人が腕をふるえる機会も風情も嗜好も変わってしまった。
それだけに、小豆やいんげんといった日本特産の豆のことや、あんこの持つ伝統的な日本文化を多くの人に知ってもらいたいという。

9月に気温が下がり始めると、売店売れ筋商品の「手まり焼」という名の今川焼1個80円の販売が再開される。
常時販売されているのは、羊羹(本練、小倉、抹茶)、あんこ(こし、つぶし、しろ)、あずき(グラニュー糖をまぶせば、ぬれ甘納豆になる)、それに上新粉、道明寺粉、棒寒天なども販売されていて、自家製和菓子づくりにもチャレンジできるラインナップだ。

この「あんこ」さえあれば、おはぎやぼたもちは、もち米さえ炊けば超簡単にできあがる。

(外観)アイスキャンデーの桃太郎旗が1本立っているのが目印。



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4 コメント

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こ、ここに (Shira)
2013-07-31 10:48:06
そんな秘密(?)があったとは…。

カフェ「アゲイン」の近くですよね。

この道は湘南ライフタウンの「アバンティ」に通うのによく使って、つい先日
「アイスキャンディー」
に気づきました。
返信する
耳寄り情報ありがとう (メタ坊)
2013-07-31 23:34:16
カフェ「アゲイン」といえば、
団地の入口にある喫茶店?
気づいてはいましたが、
今度、行ってみます。
アバンティは、
ネットによると、インド料理。
辻堂まで行く価値がありそうですね。
耳寄り情報
何かあったら教えてくださいね。
返信する
相鉄瓦版 (Shira)
2013-12-02 15:21:45
相鉄瓦版の特集に出ていました。お読みかもしれませんが…。

工場長は80歳くらいで、60年間辞めようと思ったことが一度もないというのに胸を打たれました。
返信する
ぜひ応援してくださいね (メタ坊)
2013-12-03 01:17:54
4半世紀ぶりに泉区に勤めが戻ったので、
ちょくちょく顔を出し、
名刺代わりに、
出張先に配り歩いています。
コツコツ頑張っている町工場、
こだわり続けているお店、
それが素敵なことだと気付いてもらいたい。
そんな気持ちで、
街歩きと、ブログ書きをしています。
餅つき大会や、お汁粉ふるまいなど、
清水製あん所は、
それこそ区内町御用達の工場です。
それを取り上げて相鉄瓦版を発行する相模鉄道も、
ローカル鉄道ながら、
地域貢献を大切にしているところが大好きです。
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