横浜タカシマヤ・ル グラン

横浜タカシマヤ８階ローズダイニングにある中村孝明の店で食べようということで出かけた。
「あいにく十五人の団体のお客様がおりまして、店内が少しざわついております。それでもよろしかったら、お席をご用意いたしますが？」
といわれては、また後日来るしかあるまい。
それではと、その前にある「ル グラン」に入った。
この店は、山下公園前にある、あのホテルニューグランドが経営しているらしい。
通路からはこじんまりした店舗だと思って入ってみると、奥が深く、かなりの席数を持っている。



店内にはＢＧＭなどが流れ、かえって大声で話す人が多く、ざわつきどころではない。
頼んだメニューは「スペシャルディナーフルコース」税込み5880円。


まず、パンが出た。料理が出るまで時間があり、完食。でも、おかわり可。


来た来たと、待ちかねて、思わず食べかけた。ル グラン オードブル６種盛り合わせ。
左上から時計回りに、オリーブのマリネ、ベーコン風味のブランマンジェ、鴨肉のビーズソース、イタリア米のグリーンペッパーピラフ、エビのボイル　肉のテリーヌ マスタードソース。


地鶏の洋風茶碗蒸し、マッシュルームソース。


タスマニアサーモンのフランソワーズ（サーモンの薄切りを敷いて、グラタンのようにしたもの）。


牛ほほ肉のハンガリー風トマト煮込み。


デザート。これにコーヒーか紅茶が付く。コーヒーはおかわりしてくれた。

それにしても、デザートがきっちり甘くて、これぞフレンチのデザートだといわんばかりで、パンで満腹になってしまったところに、かなり強烈な印象だった分、料理全体の味付けは実に淡泊すぎる。
サービスもまったくの素人、もしくは専門学校出たてという感じで、ぎこちなく、セットも下げるのもひやひやし通し。
あくまで、ホテルニューグランドを冠するには、イメージを落としかねない。
ただ、以前行ったホテルニューグランドのノルマンディーも疑問符がつくものだったけど・・・。
東京は「帝国」、横浜は「ニューグランド」といわれたものだが、帝国ホテルが伝統と味をかたくなに守ろうとスタッフが意識している分、ニューグランドにその意識のかけらも感じられないのは、経営者の意向が反映された結果なのだろうか？
まあ、サービス料がついてないから、しょうがないのかな？
この値段で文句を言う方が悪いのかもしれない。正直言って、5880円にしては、よくまとめられている。