よっぽとこの映画がマイナーなのか?それとも落語が斜陽なのか?どちらかはわからないが、以前「しゃべれども、しゃべれども」を見に行った落語ファンの私としては「落語娘」は見逃すことができなかった。それで、公開している映画館はどこかなと、探してみたら、神奈川県内3か所、東京でさえ3か所といった具合で、「山桜」以来、久方ぶりに横浜ムービルへ行ってきた。ストーリーは公式サイトにあるが、ざっとこんなお話。子どもの頃に落語好きの叔父の影響で落語好きになる香須美。その叔父が死の床に伏し、病室で叔父の一番好きな「景清」を演ずる。満足するかのように逝った叔父から、落語を極めるようにと遺言を託されたものと信じ込み、高校、大学と落研で過ごし、卒業後、景清をオハコとする三松家柿紅(みまつやしこう)に弟子入りを試みるが、女に落語は無理と入門が叶わない。そこへ通りかかった三々亭平佐(さんざんていへいざ)が弟子にする。この平佐師匠は、ヨネスケのようにテレビ出演ばかりで、滅多に寄席の高座に上がらない。おまけに遊び好きで遊び代の支払いにも事欠く始末。番組放映中、おふざけで現職総理大臣の首を絞めたことから謹慎となり、その窮地につけ込んで、番組プロデューサーが高座にかけると演者が死ぬという禁断の落語「緋扇長屋」を平佐が挑戦するという企画を仕掛ける。
香須美役のミムラが相変わらず、あっけらかんとした演技をしている一方、津川雅彦演ずる平佐師匠には恐れ入る。一見、見た感じや物腰が、あの落語界きっての遊び人・三笑亭夢楽師匠に似ているのだ。映画のカット撮りとはいえ、本物の落語家に見えてくるから、その芸達者ぶりには感嘆する。緋扇長屋が劇中劇になっているところ、演者が死なないために下げを「夢」にしてしまったところは、もうひと工夫欲しかった気がするが、映画のエンディングにあたって、寄席に叔父さんが登場し、なぎら健壱がひとことつぶやく。で、ミムラのための映画だったのかな?と思った作品でした。
そういえば「山桜」も田中麗奈を気に入っている監督の作品だった。最近、この傾向が強い気がしてならないのは私だけだろうか?
香須美役のミムラが相変わらず、あっけらかんとした演技をしている一方、津川雅彦演ずる平佐師匠には恐れ入る。一見、見た感じや物腰が、あの落語界きっての遊び人・三笑亭夢楽師匠に似ているのだ。映画のカット撮りとはいえ、本物の落語家に見えてくるから、その芸達者ぶりには感嘆する。緋扇長屋が劇中劇になっているところ、演者が死なないために下げを「夢」にしてしまったところは、もうひと工夫欲しかった気がするが、映画のエンディングにあたって、寄席に叔父さんが登場し、なぎら健壱がひとことつぶやく。で、ミムラのための映画だったのかな?と思った作品でした。
そういえば「山桜」も田中麗奈を気に入っている監督の作品だった。最近、この傾向が強い気がしてならないのは私だけだろうか?
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