城郭が持つ魅力は、ここ小田原でも同じです。
明治の初期に建物はほとんど取り壊されてしまいましたが、
終戦後の昭和28年、小田原市制20周年記念事業として天守の復興を計画、
昭和35年にRC構造の天主を完成させます。
直近では、耐震と修復工事が終了し、平成28年にリニューアルオープンとなりました。
城下町といわれるところは、お城をまちのシンボルとして市民生活が成り立っているようで、
時代に押し流されることがないか、いつの間にか時代に取り残されてしまった結果、
歴史的資産が多く残っていることが、今になってみると、
SNSでインスタ映えするとかいわれて、
観光資源として見直され、脚光を浴びるようになってきました。
メタ坊の記憶では、幼稚園の遠足で落成後の小田原城へ行ったことを覚えています。
とはいっても、お城のある広場の一角にいた象のウメ子の記憶です。
リニューアル後の小田原城は、戦国時代、後北条氏の物語を前面に押し出しています。
そのためかどうか、東京からJR東海道線・新幹線や小田急線などアクセスも良いので、
多くの外国人観光客が来城しています。
展示すべて撮影禁止ではなく、撮影OKのところも多く、
撮影NGといっても、その内容はほとんど展示解説本(売店にあり)に記載されています。
建築構造が古いので、エレベーターはなく、階段を登って行くしかないのですが、
展示内容を見ているうちに、天主閣最上階に出てしまったというほどの、
戦国時代マニアや歴女には、かなり充実した展示になっています。
高欄に出ると、まず豊臣秀吉が一夜城を造営した石垣山がすぐそこに現れます。
伊豆半島から相模湾を望むと、当時はここに水軍の大きな軍船が浮かんでいた訳です。
そして東を望むと、総構えの向こう側は豊臣側の旗印にあふれていたことを想像できます。
「小田原評定」というのも、一概に批判はできないなぁ、と納得もできます。
さて、5月の連休中に開催される「北条5代祭り」がメインイベントですが、
いつでも忍者や甲冑、編み笠をかぶって小町姿に変身できるコーナーが用意されています。
中学生以上500円、小学生以下300円で、1時間ほどコスチュームを着て、
園内(城内は禁止)で写真撮影などが可能です。
ちなみに、こちらが忍者。
コスチュームを着るのは・・・という方には、風魔忍者の顔ハメ看板があります。
お城の裏手には、こども遊園地があり、
豆汽車(下写真)は、園内2周まわって、1人80円という人気の乗り物です。
大人も、子どもも楽しめる小田原城へ行ってみましょう!
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