勇者の大局観

ヘボ投資とつれづれなる日々・・・
(投資に関する投稿は私感に基くものです)

『聖の青春』を読んで。

2016年10月30日 | 
映画の公開が来月に迫っている『聖の青春』の原作を読んだ。



この話は決して大昔の話ではなく昭和45年に生まれ平成10年(今から7年前)に亡くなるまでの短い生涯を名人になるためだけに使った一人の棋士の物語!

私自身、アマチュア将棋をやってて登場人物も身近に感じ高い理解度で読み上げましたが将棋を知らない人でも間違いなく感動できる作品だと強く感じました。実話だけど神がかっている村山聖という棋士の短い生涯は「伝説」という言葉以外に例えようがない生きざまです。もし、健康な体で将棋と向き合っていたら間違いなく『名人位』を取ったことでしょう。。。

涙が止まらない小説の一つになりましたね~(最後は電車の中で涙を落してしまいました)汗;

29年の人生を「将棋に勝つ」ことだけに注ぎこんだ一人の勝負師!
幼年時代から天才棋士となり、名人を目指す(名人に手が届く寸前)までの生涯を克明に描かれた内容は素晴らしいです。本が素晴らしいと言うより生きざまが素晴らしい!これにつきます・・・

自分に残された時間は限られている事を悟りながら、一手一手に命を懸けていた村山聖。普段の様子やらガラスのようにピュアな性格やら一度言い出したら曲げない強情な面。それら全てに好感が持てて、叶わないけど会って話をしてみたいと感じる作品でした。もちろん映画も観に行きますよ~

将棋を知らない方は、将棋の専門的な描写の部分は飛ばして読んでも涙する事には違いないでしょう。。。

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