保育園の仕事から離れて、手話通訳になってからほとんど音楽とは無縁になった。
聴こえない人の集団の中で、過ごすのだから当たり前だ。
れんばい横丁で初めてライブをした時にたくさんのろう者から、「なんで隠していた!」とちょっと意外な展開があったんだけれど、特別隠していたわけでもなく、ご披露できるような曲を弾けるわけでもないからだった。
2009年、ミュージックサインプロジェクトの縁で「りぼん」と繋がった。
会議や、練習に参加した時に、そこに電子ピアノがあって、そこでなんとなく鍵盤に触って、「piano弾きたいな」とか「歌いたいな」と囁いたことが始まりだった。
弾きたい気持ちとうらはらに、失敗体験の多いkasumiの気持ちと、大人の私の葛藤が始まった。
下手は下手なりに弾けばいいと、悟ったのは全盲のピアニスト長澤さんと出逢ったくらいのころから。
早くいうと、コンプレックスの塊が溶け始めて、氷の塊が溶けてきた。
それと、音楽のパートナータッカの作った曲にpianoをつけて、今は多分30曲を超えたと思う。
最近はタッカ作曲以外の曲でも、同じコード譜を持てば、それなりに合わせられるようになってきた。
(思い込みかもしれないが、これも大事な魔法)
弾きたいように弾く。
自分の気持ちを表現する。
弾ける場所があって、弾ける時間があって、時々素敵だねって言われることがあったら、幸せなんじゃないかな??
と、先日放送大学の演奏のあと、少し浸っていたら、「過去のことはもう過去だから、進まないと」と現実に戻され、もう少し浸らせてくれ~~~!!
といいつつも、今日も30分ライブですが、行ってきます。
実は
先週、pianoが肩からずり落ちて、落としてしましました。
そして、センターの職員の方に迷惑をかけてしまったので、今日は気をつけて歩きます。
くじいた足がまだ痛いので、踏ん張れないっす。
でもそれなりに、自分のことは自分でと思って頑張ります。