最近のパリはにわか雨が多い気がします。日本でいう乙女心と秋の空といったところでしょうか。
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こんなに青空でも、急に雨が降り出します。
さて、最近久しぶりにわたしのフランス語の恩師、トゥールラングの校長先生と話す機会がありました。
そして、日本文学がフランス語訳された時にその作家さん独特の世界観は残るのか、ということに興味があるんだよ、という話題に。
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実は校長先生はドイツ語も堪能で、以前ドイツ語からフランス語の翻訳をしていた際に同じようなことを考えたとのこと。色んな人の翻訳を読んで比べてみると、翻訳者の人生が翻訳に影響することがわかる、と言っていました。
わたしは吉本ばななさんのキッチンをフランス語訳で読んでみました。フランス語でも確かにシンプルで軽やかな文体で書かれていて、ほかの作品との違いは感じましたが、やはり日本語で読む時の、作家さん独特の言い回しや言葉選び、行間を読む感覚などまでは反映されていない気がしました。
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フランス語でも日本語でも、うまく単語が選ばれて、すっきり美しくまとまった文章を見つけると嬉しくなります。
文章は良くも悪くも書き手の内面を写すものなのではないかと思います。
言葉の選び方、文章の構造などから、その人の背景が見えてしまう気がして、ブログを書くときは気が引き締まります笑
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ちなみにわたしがフランス語で文章を書くと、小学生の作文です笑。自分で自分のレベルがわかってしまうから恥ずかしいのですが、それでも書いていかないと進歩しない、と頑張っています。
最後の写真2枚はHugo &Victorというパリ、ラスパイユ通りにあるパティスリーです。季節の果物を使ったケーキがおすすめとのことで、いちぢくとリンゴのタルトを買いました。今まで食べたタルトで一番おいしかったです!