イタリアのおばちゃんとオット´s 日記

イタリアのおばちゃんが語る、ローマでの平々凡々な人生&オットの腎移植体験記と透析生活回想録

イタリアのおばちゃんの一番長い日

2008-10-30 04:32:51 | 自分の健康のこと
昨日(10月28日)はそんな日だった
まず、朝は
ブログで“今日から冬時間で時差は8時間”と発表した直後にも拘らず、父が、大工の忍者ハットリ君が来てくれてるから・・・といって、(このところ、オットが自宅療養で欠勤してるから朝は遅い生活をしていたのに)1時間間違えて電話をかけてきた、、、(それでも8時過ぎてたので許せる範囲だったが)
あと30分寝たい所だったけど電話で喋ったお蔭ですっかり目が醒めてしまい、仕方なく起き出して朝食の支度をすることにした
買い物などを済ませ、11時頃
間違ってかけちゃったおばさんパーマも飽きたことだし、白髪隠しの為メッシュにしてもらいに美容院にでかけた お昼ごはんのメニューリクエストを受けていたけど、到底お昼ごはん時間には間に合わず、帰宅したら2時だった オットはひとりで昨日の晩ごはんの残りを温めて食べていた
夕方4時頃 
気管支の手術をしてもらうつもりのRendina教授に会いに(6時のアポがとってあった)少し早目だったけど、雨が降りそうだったし、途中で《オットが》おやつもしたかったし、ガソリンも入れなきゃいけなかったんででかけた
ガソリンは、、、安いのを見たつもりだったのが、どこだったかわからなくなりアッピア街道をしばらく行って後戻りし結局は家の近くで給油した
おやつはいつものBarでいつものもの(オットはジャムの載っかったクッキー、イタリアのおばちゃんは生クリームのはいったコーン型パイ)を食べた
途中、雲行きの怪しかった空は益々黒くなり、降りだすと共に渋滞も始まった
教授との診察はプライベートクリニックに来る様に指示されてたので、オットは朝から地図を調べて確認していたにも拘らず、道に迷い(というより、地図を見たけど実際の場所の反対側だと信じていた)、すっごい余裕で家を出てきたにも拘らず約束の時間ギリギリで到着した プライベートクリニックだから、一流ホテルみたいに玄関に乗り捨てしたら、後は駐車場係りの兄ちゃんが管理してくれることになってたんで助かった これが自分で駐車場みつけてグズグズしてたら絶対遅刻だった
オットに受付してもらってる間に、おばちゃんは我慢できず
出てみると、オットは待合室の外のソファーに座ってる
“Rendina教授はたった今、オペ室に下りたところです”“生憎、どれ位お待ち頂くことになるかわかりませんが、、、お待ち下さい”って言われたらしい
時間潰し用の編み物持参して来てよかったーー
覚悟を決め、しっかり腰を落ち着けるとしばらくして、白衣を着た人が私達の前を通り過ぎた そして受付で私の苗字が語られてる
Rendina教授とのご対面は、とっても親身あふれるものだった
そして、
“電話をもらってから、2年前事故直後に気管支を手術したサンジョヴァンニ病院の教授にも直接電話で当時の手術について詳しい話を伺ったり、私の友人でもある貴女の気管支専門の主治医とも何度も話しました。私は気管支再生手術を専門・得意とする外科医です。外科医にとって、手術をすることを決めることは大変難しいことですが、手術をしないと決めることは更に難しいことであることを最初にご理解下さい。しかしながら貴女のケースをよくよく考えた結果、私としては、手術しないことを決めることにしました。理由は、その手術がとても困難極まるものである上に、それらのリスクに対して、術後得られるものが非常に少ない、現在貴女は度々出る咳・痰が悩みだけであって、それらは命に関わる問題ではないし、肺も正常に機能している、たとえ手術に成功したとしても手術したからといって咳が出なくなるかといったら、それが解決する保証はなく、同じ問題が残る可能性は大いにあります。例えば、ステントが入ってることによって、頻繁に高度の熱が出る、問題の箇所が化膿している、などのシリアスな症状があればまた話は別ですが、貴女の場合幸いにも、そういった症状はない、ステントが入っていることによって生活に支障をきたすということはないということを考慮すると、その困難な大手術を受ける価値が見当たりません。確かに1年半では期待していた結果がステントからは得られませんでした。かといって、この先絶対あり得ないかといえば、可能性は後になればなるほど出てきますし、ステントの性能も年々高度化されていくことも間違いありません。ステントを入れ続けて得られるかもしれない結果の方が、手術を受けても得られない結果に勝るのです。もし、貴女がお望みなら、次回、ステント除去の時期が来たら、自分のクリニックで貴女の気管支専門主治医と一緒に手術することも可能です。”という話をされた
すっかり《手術を受ける》その気になってたイタリアのおばちゃんもオットもなんだかキツネにつままれたような・・・ タヌキに化かされたような・・・
15分のRendina教授との面談で人生設計がコロッと変わってしまった
なにもかも手術の日取りが決まるまでは・・・と保留にしてたことが、、、イッキに現実化
スポーツジムに行って、1年会員の契約してこようっと
できれば来月、、、オットとチューニジアに旅行の計画立てようっと
来年6月、ムスコの夏休み突入と同時に日本里帰り旅行しようっと
19時頃には
クリニックを出てきたけど、、、気持ちはとっくに外食モードだったし、話の内容が内容だっただけにイタリアのおばちゃんのおごりでピザを食べに行くことに
テヴェレ川沿いまで来ると、渋滞で車の流れが麻痺してたので、丁度駐車スペースがあったので、徒歩で橋を渡ることにし、車から降りた時、オットがさっきクリニックで虹色大判傘を持って降り置いて来たことに気付いた 傘ナシでそこからピザ屋に行くのはあまりに危険だったんで、再度車に乗り、ピザ屋にもう少し近い所で駐車場を探し、ピザ屋に辿りついた
食べてる間にすごいこと降りだし、雷まで鳴り出した
食べ終わっても止みそうになく、しばらくお店で待ってたけど、勇敢なイタリアのおばちゃんのオットは、犠牲となり雨の中ひとりで旅立ち車でお店まで迎えにきてくれた
まだ終わらない
いつものように、テレビを観ながら居眠りしていた12時頃
ふと気がつくと、オットが携帯電話に応えてる(呼び出し音には気付かなかったおばちゃん)“警察からだった・・・車に木が落ちた”
オットは、とりあえず、ジャージにつっかけで様子を見に出て行き、寒いから帰って来てカシミヤの帽子を被りとダウンを着て出直した
しばらくクレーン車が来るのを待ってたけど、なかなか来ないんで、警察の人が“ここは私等が待ってて、クレーン車が来たらもう一度連絡してあげるから家で待機していなさい”と言ってくれたといって帰って来た
もう一度連絡があって、出かけて行き帰って来たのは夜中の3時過ぎだった

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2 コメント

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相変わらず (francois)
2008-10-30 09:30:36
すごい一日だなw
これで平日なんだよなぁ。
なんかに取り付かれていないか?
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そうでしょ? (イタリアのおばちゃん)
2008-10-30 22:48:05
フランソワへ
やっぱりそう思う?
私も時々・・・もしかして、先祖が何かやらかしたのか?って疑っちゃう
でも、手術しないで済むことになったことは、、、やっぱり私の強運による結果かも?とも・・・
それとも日頃の行いかな
お墓参りは行って来た?
讃岐うどんは美味しかった?
あの日、みてたテレビが『ブラックレイン』で、屋台でうどんをすするシーンがあり、オットは“ワシも食べたい・・・うどん”と呟いてました
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