幕末の長州藩の殿様の渾名は、「そうせい公」であったそうだ・・・その由来は、家臣が進言する意見には、「そうせい」と直ぐに取り上げた殿様だったからという事である。
だから、長州藩士達は、西欧列強の植民地化の恐れのあった国難の幕末に、果敢に対処する事が出来たのだ。
翻って、菅総理は、与野党の進言を虚心坦懐に聞いて取り上げて、果敢に実行させているのであろうか。答えは、「否」だ。菅総理が、大震災後に遣っている事は、委員会の乱立であり、委員会会議の結果待ちなのだ。
昔、名作劇場で見た映画「会議は踊る」思い出してしまった。映画の内容は恋愛ものなのだが、1931年のウィーン会議を称してリーニュ侯爵シャルル・ジョセフ公の言葉「会議は踊る、されど進まず」から取っているそうな・・・各国の利害が複雑に絡み合い、遅々として進まない会議。結局ウイーン会議は更なる危機に、各国の妥協点と言う落としどころで、その後の欧州各国の平和協定は出来るのだが。何と言う時間の浪費。
国難の時には、果敢に自ら決断して実行するリーダー。内外の意見を虚心坦懐に聞いて直ぐに実行させるリーダーが、望ましいと、私は、思うのだが・・・「会議は踊る」状態に成ってはいやしないか。
『 この年も ここまで来たか 春の果て 』 石 兎
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