石兎の風流日誌

日常に考えた事を俳句・短歌で綴る。

怪談2

2009-08-18 23:29:45 | 日記
 今から書く事は、私が知人から聞いた幽霊話だ。
 私の知人は、数年前の春、那覇市の直ぐ近くにある離島に、ホエール・ウォチングに行き、鯨の潮吹きや豪快なジャンプなどを予定通りに見る事が出来て、さて後は、釣りをしてから、帰ろうと言う事になったそうだ。
 夜、船着場で、釣り糸を垂らしていたら、何時の間にかうとうととしてしまった。
 背後に近付く人の気配で、はっと意識が戻った時、 「魚釣りで有りますか。ここはよく釣れるで有りますか・・・」 と、声を掛けられた。
 何故か、ぎょとして振り向いたら、映画やテレビでしか見たことの無い旧陸軍の戦闘服を着た兵士が立っていたのだ。
 「あ!ああ・・・」と、声を上げた所までは覚えているが、私の知人は、その後の記憶が無いと言っている。
 
 その島は、沖縄戦の時、日本軍の守備隊がいた・・・
 そして、アメリカ軍が攻めて来た時、島民の集団自決などが起きている・・・

 『 沖縄の 離島に行きたし 夏休み 』

 『 敗戦を 終戦とは 姑息なり  負けの総括 未だなされず 』  石 兎

最新の画像もっと見る

コメントを投稿