徒然なるままに ~ Mikako Husselのブログ

ドイツ情報、ヨーロッパ旅行記、書評、その他「心にうつりゆくよしなし事」

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(1)セビリア

2019年09月22日 | 旅行


2019年秋のアンダルシア旅行は8月31日~9月14日の2週間でした。
セビリア滞在は最初の3泊だけで、前回見逃した Museo de Bellas artes と Plaza España を見学した以外は適当に歩いていて偶然見つけた Palacio de las Duenas がハイライトでした。
ホテルは1つ星のZaida。小さなパティオがあり、なかなかアンダルシアらしい雰囲気のところ。ダブルルーム3泊素泊まりで228ユーロ。


部屋はやや小さめ。

 
チェックイン後部屋で持ってきたお弁当(サンドイッチ、サラダ、果物)を食べてから散歩がてらGuadalquivir川へ。セビリアの象徴ともいえる黄金の塔Torre d'oroが見える範囲で移動しました。
Puente de Isabella II から見た Torre d'oro

対岸から見た Torre d'oro
 
そしてTorre d'oroを眺めながら夜のデザート。

9月1日の朝食は近所のパン屋兼カフェSantagloriaで。

安い朝食セット(コーヒー&トーストで2.50ユーロ)では物足りないのでサンドイッチ、ジュース、コーヒーを頼んだらホテルの朝食より割高になってしまいました。まあでも、食べたいものを選んだという満足感は得られましたが。

朝食の後はお目当てのMuseo de Bellas artes へ。ホテルから徒歩3分。美術館前の広場では絵がたくさん売られてました。



この下の横長の海と空の絵が素敵なブルーで気に入りました。荷物になるので買いはしませんでしたが。


この美術館は元はConvento de la Merced Calzadaという修道院だったところです。1612年に完成した建物です。美術館の中は3つのパティオと小さな回廊のない中庭を囲む2階建てギャラリーと元は教会だった天井の高い建物があり、特に元教会のバロック様式の丸天井が見ものです。

入り口から入ってすぐのところにあるパティオPatio del Aljibe

回廊のない中庭

その隣のパティオClaustro Mayor。

階段室の天井もバロックですね。

階段室を通り抜けた、少し隠れたところにあるパティオClaustro de los Bojes。回廊はトスカーナ様式のアーチだそうです。高い木がないからなのか、他のパティオに比べると1~2度暑いと感じました。


元教会の丸天井。この美術館のハイライト


この天井をよく見るために真下のベンチに転がるダンナ😆 

元教会の部分はこの円天井と祭壇部分を除いて改装中で見れませんでした。まあ宗教画にはあんまり興味はないので別にいいのですが。
ギャラリーの2階は絵画が多くあまり興味を持てるものがなかったのですが、2つだけ印象に残った絵がありました。海女さんとおしゃまなイレーネの絵です。

特にこの、こまっしゃくれたちょっと小賢しい感じの少女の内面がにじみ出ているのが印象的です。
 
美術館のあとはすぐ近くのお店Pikislabis Sevillaでランチ。変わったメニューだけど美味しかったです。😋 
 

Risotto Iberico イベリコハムとミルク入りリゾット

Tabule con frutas y vinagreta de kikos これもなんかリゾットみたいでしたが、ライスではなくクスクスとフルーツのサラダです。

Duo de Tacos con sus 2 salsas チキンのタコス。

この後ホテルでシエスタして、それからまた街中をぶらぶらしました。2年前にうろうろしたアルカサルや大聖堂がある辺りまでホテルから徒歩で15分ほどでしたが、まっすぐにそこへ向かったわけではないので半時間以上かかったかと思います。
         

アルカサルのそばを通り過ぎてさらに15分くらいてくてくと歩いて前回行けなかったPlaza de Espanaに辿り着きました。

広々としてすてきなところですね。😍 さすがにボートに乗るのはベタ過ぎるのでやめましたけど。😅 

お城の正面から撮影

左右にある塔の1つから反対側の塔を撮影

この、陶器だと思うのですが、柵が素敵です。

広場をぐるっと囲むように都市名を冠したタイルのベンチ(棚付き)がユニークです。

この区画に登場する都市の一覧がタイルで記されていました。


フラメンコのグループが居たのでかなり長いこと見物してました。

階段の上から撮影

最後の記念写真。

動画も撮影しました。

お金を集めに来た人に10ユーロあげたのですが、もっとあげてもいいくらい楽しませてもらいました。
パフォーマンスが終わったのは9時ごろでしたが、まだ明るく、ボートに乗っている人も。

ランチが遅かったため9時過ぎてもまだそれほどお腹が空いてなかったので、このスペイン広場に隣接する公園Parque María Luisaを少し散歩しました。池があるところには水鳥がいるものですね。
  

すてきなパビリオンも。Isleta de los Patos

日没後てくてく歩いてアルカサルのある方へ向かい、レストランを探しました。さすがに22時を過ぎていたのでまだ温かい食事を出すレストランの数は少なくなっていて、飲み屋ばかりで少々手間取りましたが、大聖堂を過ぎたあたりのところで急に看板にぶつかり、そこに決めました。Taberna El Papelonというところです。
夜の定番、サングリア。
 
メニュー
 

ステーキプレートがお手ごろな値段だったので、それだけを頼むつもりだったのですが、ウエイターにハムの盛り合わせを勧められてダンナが断り切れなくなってそれも頼むことに。イベリコ豚の生ハムはやはり美味しいですね。かなり脂っこいですが。

がっつりステーキ。ポテトも山盛り。

私は食べきれませんでしたが、ダンナが綺麗に残飯処理してくれました😅 

9月2日の朝も前日同様ホテル近くのSantagloriaでの朝食でスタート。ちょっと豪華にイベリコハムとチーズのトースト。

この日は特にこれといった目的はなく、ショッピングでもしようかと街をぶらぶらしました。

このモダンな(変な)広場の下に市場があるので覗いてみたのですが、まるで日本の小都市の駅前商店街のようにシャッターが閉まってる所ばかりで残念な感じでした。

ここから歩いて6~7分のところにPalacio de Las Dueñasというすてきスポットがあることが判明したので行って見ることにしました。入場料は10ユーロでお安くはないのですが、町の喧騒を忘れてパティオで憩いの時を過ごしたり、貴族のお屋敷の豪華調度を見学できたりするのでお勧めです。調度の方は王宮ほどの豪華さはありませんけど、ゆっくりじっくり見ても誰も文句を言わないのがいいですね。
入り口

案内板

前庭に面した馬車寄せ


側面の庭





中央のパティオ

パティオの回廊

お屋敷の中






裏庭


裏庭に面したテラス

白い椅子に座ってみました。

本当はもっとお庭でゆっくりしていたかったのですが、お腹がすいてきたので仕方なく出ることにしました。Soportales Tapasという近くのレストランでMenu del dia(ランチメニュー)。
前菜のサラダ

前菜のガスパチョ


メインのタラ入りシチュー papas con bacalao


メインのグーラッシュのような肉料理 carne en salsa


コーヒー付き

この後またショッピング。ダンナはなんと靴を三足も買いました。二足買うと50%引きになるとかで、調子に乗って。スペインの靴は質が良くて割安のものが多いらしいので、ドイツで買うよりはいいかと思いますけど。
私は念願の安物ではない扇子を買いました。

セビリア最後のディナーは El Picoteo de Plaza Nueva というタパスレストランで。あまりの安さ(2.20~3ユーロ)につい調子に乗って頼み、残飯処理の得意なダンナもさすがに全部は食べられなかったほど😆 
種類が多いとついついいろいろと試したくなって欲張ってしまいますよね。😅 

おなじみのサングリア。ここのは軽くて飲みやすく、お酒に弱い私でも酔いませんでした。


Croquetasスペイン風コロッケ。クロケタはお店によって味の差がかなり出る代物ですね。すっごくおいしい所もあれば、中がねちょねちょでまずい所もあります。ここのは合格点でした。
 

Ensalada de pimentos asados y tronco de Bonito(これが一番高くて6.50ユーロ)。炒めたピーマンとカツオのサラダ。


Tiras de berenjenas fritas 茄子の揚げ物というと黒いハチミツがかけてあることが多いのですが、ここのは違うソースでした。これはこれで美味しかったです。


Setas con iberico a la carbonalaキノコとイベリコハムのカルボナーラ和え、
Atun a la manchaマグロステーキ

Enchilada de pollo ラザニアのようにチーズをのせてオーブンで焼いたもの。鶏肉入り。

Enchilada de verduras 野菜バージョン。

これだけ食べて(食べきれませんでしたが)たったの36.90ユーロでした。チップをはずんで40ユーロ払いましたが、それでもお得感・満足感、半端なかったです。😊 😍 

セビリア最後の朝食はホテルから繁華街へやや歩いたところにあったFlores Gourmet(だと思うのですが)というお店のテラス席でモーニングセット(desayuno)を頂きました。二人分、チップ込みで10ユーロでした。

朝食後ホテルを引き払ってセビリア駅に向かい、そこでレンタカーを借りました。前もってネットから予約しておいた方が安く済んだとは思いますが、ダンナが現地で現物を見て選びたいといったので。。。12日間のレンタルで460ユーロはかなり割高な感じがしますが、他のEuropecarなどでは小型車がなくて7人乗りのバスを780ユーロでどうかなんて言われたりして腹が立ったのでGoldcarの460ユーロに決めました。
ダンナの希望でセビリア郊外の非常に現代的な太陽光発電所を近くから見学してからカルモナへ向かいました。その高速道路沿いのサービスエリアにあるレストランVenta Pazoでランチにしました。
プレート2つ、パン、飲み物、デザートがセットになったMenu del díaランチセットでまたがっつりと食べました。
前菜にガスパチョとサラダ
 
メインにチキン+ポテトと
 
魚フライのミックス(いわしとイカ&セピアが入ってたのは分かりましたが、他はなんの魚なのか不明)。
デザートはサンマルコという名前のケーキと
 
チーズケーキ
セットには含まれていない食後のコーヒーも頼んで、2人でチップ込みで27ユーロ。ボリュームに見合うお値段ですね。お味の方も合格点でした。😊 

カルモナへ続く...

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スペイン・アンダルシア旅行記 IV(9)Playa de Conil


スペイン・アンダルシア旅行記 III(5):コルドバ~グルメ体験

2019年07月15日 | 旅行

5月25日、コルドバ市内見学パティオ見学ツアーの後、ホテルの近くの素敵な広場 Plaza de las Tandillas へ向かいました。コルドバで最も豪奢な建物に囲まれたおしゃれな広場で、花壇というか植木を囲む石が同時にベンチであるところなどいいアイデアだと思いました。

 

この広場に面したレストランやバールはどこも人であふれかえっていたので、そこからわき道に入ったところで比較的落ち着いたレストランを見つけました。La Tortuga というところです。

ここのサングリアはマドリードで飲んだものよりも甘みが少なく柑橘系のすっきりした味が良かったです。

 

チーズ、サーモンのほか季節のフルーツがたっぷり入ったサラダは「サラダ」の常識を崩すようなコンビネーションでしたが、これがまた絶妙に美味でした。

 

ダンナが頼んだイベリコ豚のステーキも量は若干控えめな感じですが、美味しかったようです。

 

しかし何といっても陸と海のロールとかいう茄子にくるんだサーモンとエビ&ハムのソースが感動的に美味しかったです。一口口に入れた途端に「ん~!!!」と唸ってしまうような初体験の絶妙なハーモニーを醸し出す美味しさでした。茄子でサーモンをくるむという発想自体が斬新ですよね。

デザートはなしでトータル45€でした。

 

翌日の5月26日は、メディナ・アサハラ見学ツアーと観光バスでの市内巡りの後ホテルで一休みしてから前夜とは反対方向のローマ神殿跡 Templo Romano の真向かいにある100%地元産のものを使いクリエイティブな料理を提供するレストラン Taberna La Cuarta に挑戦しました。

 

このお店でもサングリアを頂きました。前夜のとはまた一味違っていましたが、マドリードで頂いたサングリアよりも数段美味でした。

 

マンゴーソースに入った鰯がまた素晴らしく美味で、鰯がマンゴーとこんなに合うなんてびっくりでした。

 

キノコとエビの炒めたのにチーズが載ってるのもなかなか。これはまあ、想像もつかない組み合わせというわけではありませんが。

 

タラやチーズや何かのクロケタの盛り合わせもなかなかでしたが舌鼓を打つほどの感動はありませんでした。 

Flamenquin というハムの揚げ物は1/2ポーションがなくて、ダンナでも食べきれない量でした。やや乾いているのでソースが欲しいところ、だそうです。

 

デザートに頼んだ Sorbeta al cava というシャーベットはなんと電球型の入れ物に入って出てきました!結局のみづらかったので上の金具を取って普通のグラスに移して頂いたのですが。お店の人もそれを予想していたようですかさずグラスとスプーンを持ってきてくれました。

ここではデザート付きでトータル48€でした。

 

最終日の5月27日は、メスキータ見学とバスでの市内観光の後にサンロレンツォ地区のアンダルシアンレストラン Restaurante Sociedad Plateros Maria Auxiliadora‎ まで遠征しました。メスキータのアーチと円柱を模した内装が微笑ましいです。

  

レストランは狭い道路に面しているため、入り口前にテラス席はなく、何内を通り抜けたところにパティオ席があります。

 

ここでもサングリアをいただきましたが、グラスでは出さないということでしたのでカラフェで。飲み切れるかどうか怪しかったですが、2人で何とか飲み切りました。ここもオリジナルレシピのようでまた一味違っていましたが美味しかったです。

 

前菜はイベリコハム、羊のチーズ、茄子味のオリーブ。

  

鱈とオレンジというなかなか斬新な組み合わせは意外にも大変美味しく、思わず頬張りながら「ん~!!!」と唸ってしまいました。

 

グリル野菜はシンプルなお料理ですが、これがなかなか美味しいんですね。山盛りでしたのでかなりお腹に来ました。

 

それでもデザートは別腹ということで、コルドバ名物の Natillas をぜひとも食べねばと注文しました。甘いですがそれほど甘ったるいわけではないのでするする食べちゃいました。

 

ダンナは Flan プリンで。

ここでは品数も多かったためトータル55€でした。 

今回のマドリード・コルドバ8泊9日の旅ではグルメ的にはコルドバが最高でしたね。いやあ、よく食べました。1kgくらい太っても文句は言えません。

旅行から帰ってきてすでに1か月半が経過してしまいましたが、体重はおかげさまで元に戻りました。

いずれにせよ体重を気にしてグルメの旅なんかできません。旅の醍醐味はやはりなんといってもご当地の美味しいものを食べることですよね!

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フランス横断旅行記(1)— ロワール地方&ポワトゥー・シャラント地方

フランス横断旅行記(2)ー 光の海岸 :マレー・ポワトヴァン&ラ・ロシェル

フランス横断旅行記(3)ー 光の海岸 :イル・ドレロン島

フランス横断旅行記(4)ー 銀の海岸:ボルドー

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スペイン・アンダルシア旅行記 III(4):コルドバ~メスキータ

2019年07月13日 | 旅行

コルドバ見学の最終日の5月27日は月曜日で、ほとんどの博物館やPalacioなどの名所がお休みでした。コルドバの象徴であるメスキータ大聖堂を除いては。

というわけで半日このメスキータの中で過ごしました。外は35度くらいの炎天下だったのに対して大聖堂の中は大部分が薄暗く、観光客がたくさん入っていてもまだ比較的涼しい感じでした。入場料は大人一人10€、オーディオガイドは4€でした。切符売り場はオレンジの庭の回廊にあります。

その庭に聳え立つ塔は、元はアブド・アッラフマーン3世の命によって建てられたミナレットですが、その後エルナン・ルイス3世がその上に鐘楼を加え、その後も様々な改修が重ねられ、今日の比類ない姿になったそうです。

オーディオガイドを借りると番号の付いたメスキータの平面図をもらえるのですが、中に入ってその番号を振ってある場所を実際に探し当てるのはなかなか至難の業でした。入ってすぐにまず有名な円柱とアーチが延々と続くその広さに圧倒されます。

 

こうした円柱とアーチはどれも同じように見えますが、よく見るとそれぞれの増築・拡張部分で微妙に違うんですね。

おまけに西ゴート時代(6世紀中葉)の聖ビセンテ教会跡が地下に隠されていたりします。

 

つまり、もともと教会があったところに8世紀にイベリア半島を席巻したムスリムの支配者、アブド・アッラフマーン1世が人口増加に伴い最初のモスクを建設したわけですね。その後、アブド・アッラフマーン2世(833-848)、アルハケム2世(962-966)、アル=マンスール(991-994)によってモスクがどんどん拡張されて行きました。ミフラーブ(Mihrab)というビザンチン様式のモザイク装飾が施された祈りの間が特に見どころです。

1031年にコルドバの後ウマイヤ朝が消滅し、100年以上経った1146年からカトリック教会として使用されるようになりました。14世紀からキリスト教の王たちがこの元モスクの教会を増築・改築していき、19世紀・20世紀の修復を経て現在の多面的で実に興味深い姿になったようです。

つまり、このメスキータ大聖堂の中にはゴシック様式やイタリアンバロック様式の礼拝堂や飾り壁、天井なども隠されているのです。

       

聖歌隊席のある教会部分の中にいると最初の円柱とアーチが支配的な身廊の印象が吹き飛んでしまい、自分がどこにいるのか分からなくなるほど両者の落差は激しいです。教会部分には普通の教会のようにベンチが並んでいるので休憩には持って来いです。

主祭壇の後の右側に当たる奥の角にはサグラリオ1583年にチェエーザレ・アルバシアによって着手された一連の壁画が見ものの教区教会があります。残念ながらガラス越しにしか見られませんでしたが。

 

ここから出口までの範囲にはカトリックらしいきらびやかなチャペルが並んでいます。

    

こういうチャペルを見て目がちかちかした後に外に出てオレンジの庭と抜けるような青空を見るとすごく癒されました。生きててよかったみたいな

 

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スペイン・アンダルシア旅行記 III(2):コルドバ~パティオ見学ツアー

2019年07月10日 | 旅行

2019年5月25日の夕方、CitySightseeingの48時間パッケージに含まれるパティオ見学ツアーに行きました。コルドバのパティオの伝統はパティオ友の会などの努力で愛を持って受け継がれています。パティオの必須要素はオレンジの木(またはレモンの木)と井戸と花です。そのようなパティオを囲むように寝室や台所などの棟が配置されており、大きさにもよりますが3~6家族が共同生活を送っていました。San Basilio地区にそのような昔ながらのパティオが集中しており、いくつかは一般に公開されているので、誰でも見学することができます。

5月初旬はパティオのコンクールが開催され、その期間中はどのパティオも見学できますが、私たちが行った時はコンクール期間はすでに終了していたので限られた一般公開のパティオを見学させてもらっただけです。

ツアーの集合場所はAlcazar(王城)前。

  

Alcazarの向かい側の広場には馬車の待合場所があり、Feria de Mayoに向かうフラメンコドレスなどを着ておしゃれした人たちが待ち合わせして馬車に乗っていくのを見かけました。

 

 

San Basilio の見学できるパティオのある通り

1件目のパティオ

    

2件目はコルドバパティオ友の会メンバーの家。

      

3件目は、大きなレモンが印象的でした。見学の人たちが来てる時にレモンがぼとっと落ちることが多いと家主の人が話していましたが、私たちが行った時は1個も落ちてきませんでした。頭の上に落ちてきたら結構痛そうです。

   

水場も凝ってます。

4件目は庭が一部城壁に面していて、その城壁にまで植木鉢を吊るしているという気合の入ったパティオでした。

       

このお宅でパティオ見学自体は終了で、その近くの城壁の見える広場で解散となりました。その広場にはパティオの高いところにある植木鉢にはしごに上って水をやる様子を表す彫像があります。等身大の彫像で、植木鉢とお花は本物なので、まるで生きたおじさんと子どものようです。

 

昔ながらのパティオのある家屋はなかなか現代的にリフォームするのが難しく、またパティオを維持するのには大変な手間がかかるため、この伝統を受け継ぐことを嫌がり、パティオ付き家屋を手放してしまう若い世代が増えているとのことです。伝統を廃れさせないためには外から若者を呼ぶ必要があるという認識で相応の運動をしているらしいです。

確かにパティオはオアシスのような安らぎがあり、外の焼けつくような暑さをしのげる素晴らしいものですが、自分でその大量の植物たちをお世話するとなるとやはり躊躇せざるを得ないですよね。

 

パティオ見学ツアーの後はちょっと歩いてAlcazarまでもどり、そこから観光バスにちょっと乗ってホテルに帰還しました。

       

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スペイン・アンダルシア旅行記 III(1):コルドバ~ホテル&旧市街の徒歩ツアー

2019年07月10日 | 旅行

2019年5月24日に、マドリードを昼頃に出てAVEでコルドバに向かいました。行きのチケットは割引があって44.15€、帰りのチケット50.15€でした。コルドバまでは約2時間かかります。

荷物検査を通過して自分たちの車両16号車に辿り着くまで悠に1㎞は歩いたと思われるくらい長ーい車両編成でびっくりしました。でもチケットは完売してたので驚きです。金曜日だったので週末帰省とか小旅行する人が多かったのかもしれませんね。

 

ホテル

コルドバで泊まったホテルは比較的新しい4つ星ホテルEurostars Azahar。ちょうどFeria de Cordoba(またはFeria de Mayo)の時期だったので平常時よりも高くて、4泊朝食付で700€ちょっとしましたが、サービス、部屋の質、朝食ビュッフェの質などすばらしいホテルでした。

 

朝食ビュッフェは毎日豪華でした。

         

これだけ朝食をしっかり食べた上にランチもしっかり食べて、晩ごはんもかなりしっかり食べたので、旅行中たくさん歩いたとはいえ1kg太ってしまいました。

コルドバの概要

コルドバはアンダルシア自治州コルドバ県の県都で人口約33万人のアンダルシアで3番目に大きい都市です。Guadalquivir河岸を中心にローマ帝国時代から比較的重要な街でしたが、現在の街並みを支配するのはイスラム建築です。8世紀にイスラム教徒に征服された後にal-Andalusの代官所在地となり、756年にウマイヤ朝(首長国)の首都となりました。10世紀にAbd ar-Rahman(アブド・アッラフマン)3世がコルドバ・イスラム帝国を打ち建て、イスラム文化の最盛期を迎えます。その時代の遺産が現在でも多く残されているため、1236年にレコンキスタでキリスト教徒のカスティリャ王国支配下に入った後にキリスト教的建築物も多く建てられたものの、いまだにイスラム的な雰囲気が漂っています。

見どころはたくさんありますが、代表的なコルドバの象徴と言える建造物は Mezquita-Catedral de Cordoba(メスキータ大聖堂)ですね。6世紀中葉の西ゴート時代の教会を内包する増築に増築を重ね、イスラム建築とキリスト教建築様式が融合したこの大聖堂は、非常に大規模なので見学に半日以上かかるであろうと踏んだ私たちはここの見学を最終日の5月27日(月)に回しました。月曜日は閉まっているところが多い中でここだけは開いているという事情を考慮したわけです。

初日、5月24日

Museo Archeologico 考古学博物館

ホテルからメスキータなどがある旧市街の中心に行く途中に素敵なパティオのある考古学博物館があります。初日はただパティオを見ただけでしたが、2日目のガイド付きツアーで展示物も見学しました。

  

Mezquita とその周辺

 

Triunfo de San Rafael 聖ラファエルの勝利像

Puerta del Puente 橋の門

Puenta Romano ローマ橋

  

ローマ橋とは言うものの、ローマ時代のものは土台だけで、現在残っているのはウマイヤ朝のもの。この辺のGuadalquivir 川には中洲が多くあり貴重な天然記念物に指定されているそうです。橋の下を覗いたら鷺がいたので思わずズームして撮影してしまいました。

Feria de Mayo会場

    

Feria de Mayo(五月祭)初日であるため、多くの人が会場に向かっていました。ローマ橋周辺でその人の群れを見たダンナが会場に歩いて行けるみたいだから行きたいとか言い出して30分以上歩いていく羽目になりました。入り口はメスキータを意識した門があり、そこでフラメンコドレスに身を包んだ女性たちが記念撮影してました。公式なスタートは夜中の花火で、それ以前はコンサートがあるものの、お店の大半は準備中でたいして見るべきものはないのは分かっていたので私としては始まってから行きたかったのですが。やたらに歩いて疲れてお腹もすいてきて機嫌が悪くなっているところにダンナが「やっぱりうるさい」とか言い出して結局旧市街へ戻ることに。

夕食はメスキータの近くのタパスレストラン Taberna Bar Santos で。1皿3~5€で格安な感じですが、お味の方は「まあ普通に食べられる」という程度ですね。

  

この下のマッシュルームに甘いソースがかかっているのは美味しかったです。でもその上に移ってるカレー味っぽいミートボールは全然ダメ。

Feria de Mayoの開始を告げる真夜中の花火。私たちはローマ橋のところから見物しました。10分かそこらで終わってしまって、なんかあっけなかったですね。期待外れ。

 

   

 

2日目、5月25日

2日目はCitySightseeingの48時間パッケージを購入しました。48時間観光バス乗り放題に加えて、徒歩ツアー2つ、パティオ見学ツアーおよびMedina Azaharaへのツアーのセットで一人25€。



まずは旧市街の徒歩ツアーに参加しました。

スタート地点はローマ橋のところ。そこから狭い路地をあちこち曲がり、どこをどう歩いたのか結局記憶に残らないという典型的なパターンで、あまり解説はできないのですが、写真だけ貼り付けます。

     

下は考古学博物館の手前の広場

   

ローマ時代の壁レリーフ

考古学博物館の奥中庭

 

 

ドン・キホーテ作者セルバンテスゆかりの広場と元宿屋。

   

Plaza de la Corredera コレデラ広場

アンダルシアには珍しい建物に囲まれた四角い広場。マドリードの Plaza Mayor に代表されるようにこのタイプの広場はスペイン北部に特有のもので、アンダルシア地方ではコルドバのこのコルデラ広場が唯一の例だとか。

 

徒歩ツアーの終着点は私たちが泊まったホテルの近くで、まだ準備中のローマ神殿遺跡 Templo Romano。2020年に博物館としてオープンするらしいです。

 

徒歩ツアーの後にランチしました。ホテルの人のお勧めで地元の人に人気だというレストランの1つ Taberna Casa Salinas に行きました。意図せず卵の入ったものが重なってしましました。

     

ランチの後はパティオ見学ツアーの時間までホテルでちょっと休憩してました。

パティオ見学ツアーへ続く。 

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スペイン・アンダルシア旅行記 III(3):コルドバ~UNESCO世界遺産メディナ・アサハラ(ザフラー宮殿)

2019年06月20日 | 旅行

メディナ・アサハラ(Medina Azahara、アラビア語はMadinat al-Zahra。ザフラー宮殿)はコルドバから西へ約8㎞に位置する丘の斜面にアブド・アッラフマーン3世によって10世紀に建てられたカリフの宮殿都市です。造営が進んだところでアブド・アッラフマーン3世はアルカサルから移り、市民の移住も奨励されました。建設は息子のハカム2世に引き継がれ、合計35年をかけて完成しましたが、ウマイヤ朝の内紛によってヒシャーム2世の時代に破壊されてしまいました。 実際の使用期間はたったの75年間とのことです。ウマイヤ朝の滅亡後、長らく廃墟となっていましが、1910年に発掘が始まり、解明が進んだそうです。 都市の構造は、最上層にはカリフの宮殿や宮廷人の住居、中層には庭園および小モスク、下層には大モスクと一般市民の住宅地があったとされています。宮殿は東西1500メートル、南北700メートルの広さを持ち、正門にはドームを頂く円柱回廊がありました。鉄や青銅を張った扉は1500枚以上、大理石の円柱は4000本以上に達したそうです。

このザフラ―宮殿見学はコルドバの観光バス48時間エクスペリエンスパッケージ(25€)に含まるツアーで、私たちは5月26日の11:45分にバスで出発し、15:00に帰りのバスに乗るというスケジュールでした。正味2時間半くらいの見学時間となります。バスは遺跡のある丘のふもとにある博物館前で停まります。まずは博物館の中に入って遺跡の入場券を買います(1.50€、EU市民は無料)。

  

入場券を入手したら遺跡に向かうシャトルバス(ツアーでない場合は別途2.50€)に乗ります。カリフの住居区域であった山の上の北門から入ります。入口のところでは入場券をチェックするだけで販売はしていません。

そこからモスク等があった区域、大モスクと庶民の居住区域があった下層に降りて行って、またバス乗り場のある場所まで登って行かないといけないのでかなりハードな見学になります。私たちは最初に博物館で時間を取ってしまったので遺跡の方は上の半分しか見ずに戻りましたが、それでもハードでした。炎天下33°でしたので😅

      

見晴らしはいいですが考古学的な興味があるのでなければ要するに石の塊で、ここがカリフの寝室でした、ここがカリフを守る兵士たちの詰め所でした云々という説明プレートを読んでも、まああんまり感慨深いものではないでしょうね。

私たち、特にダンナはこういうのをじっくり見る派なので、バスツアーでなくレンタカーでも借りてスケジュールにとらわれることなくゆっくり時間を取った方がよかったですね。

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スペイン旅行記~マドリード II(3):夏の離宮のあるアランフェス

2019年06月10日 | 旅行

5月23日に行ったマドリード州アランフェスはRio Tajo(タホ川)沿岸の肥沃な土地を活かしたイチゴとアスパラの産地として知られており、マドリードから南へ47km、電車で45~50分のところに位置しています。5~6月及び9月~10月半ばの週末にはイチゴ電車がマドリードの鉄道博物館駅(Museo del Ferrocarril)から出ており、ノスタルジックな車両に揺られながら名物イチゴを楽しめるというアトラクションがあるのですが、2019年5月23日は木曜日でしたので普通の電車で行きました。マドリードからC3で約50分(南へ50km)。片道5€ですが、往復切符は8.10€です。

駅を降りると右手にバス停があり、そこから市街地までのバスが出ています。

夏の離宮Placio Realまで行くには市街地の市場Mercadoあたりで降りて5分ちょっと歩くことになります。私たちは駅のバス停を素通りしてプラタナスの並木道(Avenida del Palacio)を徒歩で離宮へ向かいました。

ゆっくり歩いて20分ほどですが、その後広大な庭園を散策することを考えるとバスに乗った方がいいかもしれません。この日は26000歩を超える新記録を出しました( ̄∇ ̄;)

並木道が終わるところはPlaza Elipticaという離宮の前庭のようなところ。そこには素敵なベンチがあったのでひとまず休憩しました。

 

足元を見てみると、水たまりに燕が数羽戯れていました。燕が地面にいるところを始めてみました。

この夏の離宮はフェリペ2世によって1560年に建造されました。もともとはサンチアゴ修道会の領地でしたが、イザベラ1世とフェルディナンド2世が修道会の権力をそぐためにローマ法王を説き伏せて1493年フェルディナンド2世を修道会の管理者に任命させ、実質的に領地を取り上げました。その後カルロス5世が1516年にアランフェスを王領とし、狩猟のための居城および庭園の造設を開始しました。フェリペ2世がアランフェスを公式の【夏の離宮】として体裁を整えました。その後ブルボン王家のフェリペ5世の時代から城と庭園の拡張がなされ、バロック様式に作り替えられていきました。

アランフェスは宮廷人とその使用人のみに立ち入りが許可されていましたが、Puente de Barcasがタホ川にかけられ、厳しい検査はあったものの一般人の立ち入りも許されるようになりました。18世紀中葉から一般人の居住も認められるようになりました。そのための都市計画が実施され、現在でも旧市街にはその名残がはっきりと残されています。つまり、町としては歴史が浅いと言えます。

離宮の入場料はEU市民は無料。通常料金は5€みたいです。

 
広大な庭園は無料です。噴水がたくさんあって、散策を楽しめます。私たちは取りあえず庭園の方から見学することにしました。

まずは離宮の東側にあるJardin del Parterra。

     

Jardin del ParterraからJardin de la isla(島の庭)へ行くにはTajo川に掛けられた小さな橋を渡ります。その川域は段差というか斜面が作られていて、カモやガチョウのたまり場になっていました。

   

Jardin del islaの方には孔雀もいます。近付いてもびくともしない奴です。つつかれたら嫌なので2mくらいまでしか近付きませんでしたが。

          

写真を見てお分かりかと思いますが、この日のお天気は晴れ時々曇りでした。

散策の後は遅いランチ(スペインではまだ普通のランチ時間)にしました。アランフェスの代表的な料理はアスパラオムレツとキジ料理です。FBFによればカエルの脚も名物らしいのですが、ドイツ語の観光案内ではそれを確認することができませんでした。まあ、結局そういった名物料理とは無関係のランチを取ったのですが。

      

さて、イチゴ電車に乗れなかった代わりにランチのデザートでイチゴを食べて満足していた私ですが、旦那がトイレに行くのでその間に支払いを済ませてくれと頼まれてリュックの中を探りお財布がないことに気が付いて焦りました。朝お財布をリュックに入れた記憶がなかったのでホテルに忘れてきたのではないかと思い、その場はダンナが支払ったのですが、結局ホテルにもなかったんですよね。それでよく考えてみたら前の晩もお財布をリュックから出した記憶がなく、最後にお財布を見たのは前日朝にセゴビアに行く前だったことに思い至りました。おそらくチャマルティン駅でセゴビア行の電車を待っていた間か観光中のどこかで盗まれたか、可能性は低いですがバスやトイレの中でリュックを倒してしまった時に財布が外に出ていたのに気づかなかったかだろうと思いました。現金は300€程入っていたので痛くないわけではありませんが、他によけておいた現金もありましたし、旦那も十分な現金を持っていたので旅行中困ることはありませんでした。また、財布に入れておいた身分証明書(IDカード)はなくなってしまいましたが、パスポートは別の場所に入れていたので帰国するにも困らないため、後日電車の落とし物預かり所や駅の交番などに問い合わせはしたものの、ちゃんとした盗難届は時間もないので出さずに、カード類の停止のみで済ませました。

帰国後のことを考えると憂鬱でしたが、とりあえずそのことは忘れて旅行を続行しました。

アランフェスには地元観光局の勧める散策コースが3つあり、赤いルートはランチ前にほぼ網羅したので、

折角だから市街地の方に行く青いルートの散策をすることにしました。

 

ほとんど使われていない市場(Mercado de Abastos)。

 

市場の東側はCasa de Infantes(子どもの家?)とツーリストインフォ。

Real Convento de San Pasucualという修道院。

Calle del Capitanでマンゴージュースなどを飲んで休憩。フレッシュジュースとはいえ4€は高め。

離宮の中を見る時間が無くなるので青いルートは半分で強制終了。たいして見るべきものがなかったというのが主な理由ですが。

というわけで荷物検査を受けて離宮の中に入りました。ファサードはルネサンス様式ですが、バロックの影響も出ています。

 

階段室は馬車で乗り付けた賓客たちが最初に目にするところであるため、見栄を張るために大理石などを使って凝った作りにするのが常道です。

  

写真の撮影が許されているのはこの階段室まで。この後は見張りの人がかなり居て撮影する隙がありませんでした。

豪華な絨毯、家具、陶器、時計、絵画などの装飾を施された女王や王様の謁見の間や控室、談話室、グラナダのアルハンブラ宮殿修復に携わった建築家によるイスラム教の祈りの間のような凝った天井と壁の正方形の喫煙室(!)、壁に陶器のレリーフが施されている陶器の間(Sala de China)など眩暈がするほどキラキラを目にすることができます。これがスペイン王家の宮殿の1つに過ぎないというのですから、さすが大航海時代以降公然と他文化を植民地化し、そこから富を略奪してきただけはあると感心してしまいました。

離宮から出ると20時近くになっていたので、もう1つの大きな庭園Jardin del Principe(王子の庭)の方は見ることができませんでした。近くまではいきましたけど。

夕食をアランフェスでとるかどうか迷ったのですが、お財布のことが気がかりだったのでマドリードに戻ることにしました。そしてホテルの部屋を捜索し、昨夜ご飯を食べたところと立ち寄ったところにお財布が落ちてなかったか聞いた後、庶民の味方のレストランMuseo del Jamon(Sol駅に近い方の店舗)で夕食にしました。

メロンとハムの前菜にコシードというスープ。ハムとメロンは美味しかったですが、スープの方は塩分が多過ぎて飲めるものではなかったので、具だけを食べました。

 

翌日5月24日はコルドバへAVEで移動しました。

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スペイン旅行記~マドリード II(2):UNESCO世界文化遺産セゴビア

2019年06月06日 | 旅行

1985年にUNESCO世界文化遺産に指定された、ローマ時代の水道橋を今も残し、中世の城壁に囲まれたセゴビアは正確にはマドリード州には属していないのですが、マドリードから北西に87㎞、日帰りで行ける場所なのでマドリードの旅行記に入れました。マドリードのChamartin駅からAVANTという急行で30分ちょっとです。鈍行で行くと3時間以上かかることもあるので、日帰りで行く場合は急行に乗ることをお勧めします。

私たちは前もって10時15分発の切符をネットで買ってあったのですが、なぜか10時30分発だと勘違いしていて、それに合わせてホテルを出たため、残念ながら逃してしまい、切符を買い直す(1人約13€)羽目になりました。 チャマルティン駅がホテルの最寄り駅Solから結構時間がかかるというのも敗因の1つでしたね。次の電車は12時過ぎとのことで、駅で暇をつぶしました。AVANTはAVE同様手荷物検査を受けないと構内に入れませんので、出発時間の10分前には来てないと間に合いません。チャマルティン駅付近で暇つぶしに行けるようなところはないでもないのですが、慌ただしくなってしまい、また電車を逃すのは嫌だったので駅をうろつくだけに留めました。

 

現代的と言えばそうなのかもしれませんが、はっきり言って醜い駅ですね。

12時過ぎに無事にセゴビア行の電車に乗り、時間通りにSegovia AV駅に着いたのですが、駅を出るとバス停とタクシー乗り場以外見渡す限り建物の影も見えず、間違った駅で降りたのではないかと不安になりました(笑)でもそれは、セゴビアの町は緩やかな丘を越えた向こう側なので見えなかっただけでした。バスで市街地まで25分ほどかかり、料金は2€ですが、私たちが着いた時はセゴビア目的の観光客が同じ電車からどっと降りてバスがぎゅうぎゅうでしたので、タクシーでローマ水道橋まで行きました。チップを含めて8€でしたので、バスに比べて一人当たり2€ずつ多く払うだけで速さと快適さが手に入ったわけですから正しい決断だったと思います

ローマ水道橋(Acueducto Romano)

というわけで、セゴビア観光は下の写真のローマ水道橋(Acueducto Romano)のあるPlaza del Azoguejoからスタートします。この水道橋は紀元後1世紀後半のトラヤヌス皇帝治世下で建設されたと言われています。1974年まで実際に使用されていました。これはSierra de Fuenfriaから旧市街の北西の端に位置する王城Alcazarまで17kmに及んで水を引く水道の一部で、長さ818m、高さ7~28.5mのトータル119個のアーチから成ります。これらは大部分建設当時のままモルタルなしの花崗岩切り石からできており、スペインに残る最大のローマ遺跡であり、最も美しい水道橋の1つと言われています。

 

旧市街は上の写真の右手、下の写真とは反対側にある丘の上にあります。

水道橋手前に旧市街へ上る階段があり、そのすぐ近くにツーリストインフォメーションがあるので、そこで地図をもらってえっちらおっちら階段を登りました。もちろん階段ではなく、坂を登ってはいれる城門もあります。

午後2時くらいになっていたので、教会や王城を見に行く前にランチにしようということで、取り敢えずPlaza Mayorに向かえば飲食店がたくさんあるだろうと考えてそちらを目指しました。そこに至るまでの風景が以下の写真です。

下の写真では通りの突き当りに大聖堂が見えます。大聖堂の手前がPlaza Mayorです。

この写真を撮ったあたりでダンナが「ここ、いいじゃないか」ととあるレストランを指したので、そこに先入観なく入りました。Casa Vicenteというセゴビア名物・子豚の丸焼きで賞を取ったらしいレストランで賞状みたいなのが入口のところに貼ってありました。もしかするとダンナはこの賞状に惹かれたのかも。店の内装はまあ、たいして凝ってもない普通のレストランという感じで、お店の主人も給仕さんたちもみなご立派な体格でした(笑)

 

ダンナは子豚の丸焼き(Cochinillo)がメインのランチメニュー(27€とランチにしてはかなり高い。前菜、メイン、デザートの他ワインプラスもう1つの飲み物付き)ものを頼み、私は丸焼きの写真と暑さで逆に食欲減退してしまいサラダを注文。

 

デザートにはダンナはセゴビア名物のPonche segovianoというケーキ、私はチョコムースを固めたようなケーキを頼みました。

 

どれも美味しかったです。

大広場(Plaza Mayor)

食べて元気が出た私たちはPlaza Mayorに向かいました。

 

 

 

マドリードのPlaza Mayorとは違い、セゴビアのPlaza Mayorは建物できっちり囲まれた長方形ではなく、なんとなく不定形です。大聖堂の他、市庁舎(17世紀)や劇場など立派な建物が広場のまわりに建っているところまでは他のところで見かけるような大広場と似たようなものですが、広場の中に植木とパビリオンがあるところがちょっと変わっています。特にその植木が整然と植えられているわけではないところが(笑)


セゴビア大聖堂 (Catedral de Segovia)

この大聖堂は市民の反乱で破壊された教会跡に1525年~1577年にGil de Hontanonの設計による後期ゴシック様式で建てられました。時代的にはルネサンスがトレンドだったころなのですが、あえてゴシックにしたところに設計者のこだわりが見られます。主祭壇は大理石。聖歌隊席は以前の教会のものが継承されています。

      

瞑想に適した静寂を提供する中庭は以前の教会のために15世紀にJuan Guasによって造られたもので、石を1つずつ今の位置に移したそうです。

中庭に続く回廊と中庭を囲む回廊の一部。

 

そして中庭。ベンチらしきものは見当たらなかったので、散策しながら立って迷走するのでしょうか?

 

中庭を囲む回廊から入れるホール。金メッキのArtesonadoと呼ばれる天井が見事です。

大聖堂の入場料は3€で、 日曜日の9:30~13:30は無料だとか。外は30℃ほどでしたが、中はしばらくいるとかなり肌寒くなり、軽く羽織るものが必要になりました。

王城(Alcazar)

王城はEresma川とClamores川の谷に挟まれた急峻な岩棚の上に聳えるカスティリャ王国の要塞で13世紀に建てられ、セゴビアがカスティリャの王都となっていた15~16世紀に豪奢な内装が整えられました。カトリック女王イザベルは1474年にセゴビアでカスティリャ女王に即位しました。トラスタマラ王朝時代の繁栄を経て、しばらく忘れ去られた後、18世紀になってブルボン王朝により再開発されました。この王城は1862年に火事でかなり破壊されたため、現在の建物は19世紀に古い設計図に基づいて再建されたものです。

入場料は5.50€。オーディオガイドも3€で借りられます。お手洗いは王城の建物の中に入ってすぐのところの地下にあるだけなので、見学前に用を足しておいた方がいいかも。

下の写真は王城の敷地からの眺め。

下の写真は王城の跳ね橋。三方を谷に囲まれた王城は、この跳ね橋を上げてしまえば、街の方からも攻撃できない堅牢な難攻不落の要塞と化し、残る方法は兵糧攻めくらいでしたが、数世紀の歴史の中で落とされたことはなく、単なる火事によって破壊されたあたりが歴史の皮肉とも見れますね。

丸い塔に先のとがった屋根がメルヘンチックです。

跳ね橋や塔とは全く違う建築様式の中庭を囲む回廊。

甲冑がものものしく、ここが要塞であったことを思い出させます。

 

ロマネスク様式の窓。窓の向こうに見える部屋は建て増されたSala de la Galera。

下の写真がそのSala de la Galeraで、豪華な箱型天井が見ものです。この天井はイスラム教徒の工人によって作られたものですが、パターン化されたものです。オリジナルの王城の天井は火事で焼け落ちてしまったので、現在王城に取り付けられている天井は、取り壊された教会から移設されたものです。

 玉座の間。エンリケ4世によって作られた広間。

諸王の間(Sala de los Reyes)。このアルカサルの中心的な広間。壁上部をぐるりと囲む歴代王の彫像は19世紀の作品。

 

青池保子の「アルカサル―王城―」の読者として、この王たちの中に血みどろの争いをした異母兄弟ドン・ペドロとエンリケ2世が並んでいるところを発見するのは感慨深いものでした。王位継承に争いはつきものなので、私が詳しく知らないだけで、他の横並びの諸王の間にもそれぞれドラマがあったのでしょうけど。

テラス。

 

包囲されて兵糧攻めにされた時に欠かせない井戸。

断崖絶壁に建てられたお城。

広間から見た谷間の眺め。

武器庫。

 

王城のテラスから見た市街地。

お城を出た後は来た時とは違って城壁沿いに歩き、完全な形で残っているアンドレア門に寄り、それから休憩しようとPlaza Mayorまで戻りました。

   

休憩の後は坂をぶらぶらと下りて水道橋のところまで戻り、バスを待ちました。

    

本当はセゴビアでゆっくり晩ごはんを食べてからマドリードに戻りたかったんですが、なぜか最終便のチケットが買えなくて(「購入」ボタンを押しても先に進まない)仕方なくそれよりも前の9時半過ぎの電車のチケットを買ったので、空腹のまま電車に乗ることになってしまいました。駅には売店の類がなかったので、街中でパンでも買っておけばよかったですね。

電車を降りてチャマルティン駅で何か食べられるかと思ったんですが、ファーストフード店しか開いてなかったので空腹のままメトロに乗ってホテルの最寄り駅のSolまで行き、ようやくご飯にありつけたのは11時過ぎでした。Restaurante San Cristobal というレストランの客引きに声をかけられてメニューを見せてくれたので、誘われるままそこに入りました。美味しいセピアを頂いて満足。

この後は疲れ切ってホテルに帰って寝ましたよ。

翌日の行き先はAranjuez(アランフェス)。

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スペイン旅行記~マドリード II(1)

2019年05月30日 | 旅行

2019年5月20日から5月28日まで懲りずにまたスペイン旅行をしました。20~24日はマドリードに泊まり、市内観光のほか、セゴビアとアランフェスへ遠征しました。24日~28日はコルドバに泊まって市内観光しました。

本稿ではマドリードの市内観光について報告します。

ーーー注意:ブログのエディタに使用できる書式や文字に制限があるため、スペイン語表記が部分的に正しくない場合がありますのでご了承ください。ーーー

今回は前回とは違って旧市街のPlaza Mayor(通常「マヨール広場」と間違って翻訳される)からほど近いPosada del Dragónという昔ながらの旅館(レストラン・居酒屋が1階にあり、上が宿泊施設になっている)に泊まりました。マドリードの伝統的なCorrala様式の回廊のある建物です。

 

中庭がなかなか雰囲気あります。レストランもなかなかおしゃれです。

 

ここで初日は遅い昼食または早い夕食を取りました。私が頼んだのはコロッケ2種類とグリル野菜。

 

そしてデザートはこのレストランLa Antonitaの名物でもある石鹸をイメージしたクリーミーなアイス「Jabon La Antonita」で、シャボンのように周りに配置されたライム味のメレンゲも美味。

お値段は割高で、二人分でチップも含めてトータル65€でした。

街中のホテルは観光や食事のためにいちいち地下鉄やバスに乗らなくて済むので便利ですが、その分高くつきます(1泊朝食付きで148€、Booking.comから)。そして、このホテルは四つ星にもかかわらず、お部屋の方は残念な感じです。入り口を入ってすぐ左手に洗面台が仕切も何もなくいきなりあり、その後ろに手狭なシャワールーム。その隣にトイレ。シャワールームとトイレには曇りガラスのドアがついていました。寝室は入り口の右手にあり、ドアがついてませんでした。残念ながら窓のない部屋に当たってしまったので、余計に閉塞感を持たざるを得ない感じでしたので、がっかりでしたね~。サービスはいいし、食事の質もよかったですが、部屋の質は四つ星ホテルに相当しないと感じました。

朝食ビュッフェも上質で、フルーツもそこそこあり、自家製ヨーグルトもありましたがバリエーションが少ないため、4泊続くと苦痛になります。

      

さて、初日は到着が夕方で、しかも慣れない早起きをしたために食後の散歩の後にはどっと疲れが出てしまったので、早々に寝てしまいました(笑)

散歩はPlaza Mayorを通ってPalacio Realまで行き、しばらくぼんやりと宮殿前の公園に座ってまた同じ道を戻ってきました。Plaza Mayorを囲む建物の前回改修中だったファサードを見ることができました。塔が二つあるこの建物Casa Panaderiaは1590年の建築で、パンと穀物貯蔵品の配給を担当する役人が住み、パン販売も行われていたらしいです。王家が広場を見下ろすためのバルコニーの下には王家の紋章が施されています。

翌日21日はゆっくりとマドリードの市内観光をしたわけですが、おもに前回行きそびれたところやゆっくり見られなかったところに行きました。

Real Parroquia Santiago y San Juan Bautista(牧師館サンチアゴとサンフアン・バウティスタ)は王城Placio RealとPlaza Mayorの中間くらいに位置しており、Juan Antonio Cuervoという建築家によって19世紀に古典主義様式で建てられたものです。バロック的要素もありますが、全体的に控えめで洗練されています。

 

下の写真は上記の牧師館からPalacio Realに向かう途中にあった建物で、おそらく古いホテル。

 

Palacio Real北側のバロック様式庭園Jardins de Sabatini。

 

この庭園を出て右に曲がると(北西方向)Parque de la Montanaと呼ばれるその名の通り小高い丘の公園があり、そこには1968年にエジプトから寄贈されたTemplo de Dabodがあります。元はヌビアの村にあった寺院で、アスワンダム建築の際に水没を逃れるために移設されました。

 

丘の上なので見晴らしがいい。

 

丘を降りて駐車場を通り抜け、さらに坂を下りて行くと(階段もある)素敵なバラ園(La Rosaleda)があります。そこには1万種以上の薔薇が栽培されており、4月中旬から6月末までがシーズンです。Templo de Dabodはかなり観光客が溢れていますが、バラ園まで足を延ばす観光客は少ないようで、ゆっくりと薔薇を堪能することができました。

   

なぜか蟻のデコ。

  

バラ園を堪能した後はPlaza Mayorまで戻り(徒歩20分ほど)、そこでランチにしました。Museo del Jamonというマドリードに何件かあるチェーン店で、大衆食堂&居酒屋なので、お財布にやさしいお値段で、量も多く、お味もまあまあいいです。前菜・メイン・デザートプラス飲み物のMenu del dia(ランチメニュー)は店内なら9.50€、屋外席なら11.80€。

   

遅めの昼食(16時過ぎ)の後はホテルに戻り、調べ物や書き物などをして過ごし、夜遅くにまたご飯を食べに出ました。念願のMercado de San Miguelでカキとちょっとしたタパスを食べることができました。

 

カキの方は15€もしましたが、タパスの方は1個1€弱でした。23時でも大分混んでいて、量の割には割高。しかも落ち着いて食べられないという理由でダンナはここでは何も食べず、またMuseo del Jamonへ行ってPlato combinadoなどをお安く頂いて満足していました。

私はここでサングリアに初挑戦し、美味しいとは思いましたが半分も飲めずにダウン。疲れていたせいもあるでしょうが、ちょっと気持ち悪くなってしまいました。

これで今回のマドリード観光は終了です。

翌日5月22日はセゴビアへ行きました。

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葛飾八幡宮と八幡の藪知らず(千葉県市川市)


葛飾八幡宮と八幡の藪知らず(千葉県市川市)

2019年01月03日 | 旅行

八幡の藪知らず

横溝正史の『迷路荘の惨劇』で初めて八幡の藪知らず」という表現に出会い、その由来が、私が育った土地・千葉県市川市にある禁足の森「不知八幡森(しらずやわたのもり)」だということに驚いたので、帰省したこの機会に行ってみることにしました。

不知森神社の鳥居は国道14号線に面しており、かなり最近に奉納されたもののようです。

鳥居から左側へ数歩行ったところに由来を説明する案内板があります。


八幡二丁目の歩道橋の上から見下ろすことができるのですが、18メートル四方の狭い範囲に鬱蒼と生い茂る竹藪その他雑木は道路と駐輪場と住宅に囲まれ、神秘性も何も感じられるようなものではないですね。

江戸時代にはすでにこの程度の広さだったようです。ここに入ってはいけない理由については諸説あるようですが、中でも万治年間(1657~61)に水戸黄門が藪に入り神の怒りに触れたという話が後に錦絵となって全国的に有名になったのだとか。

「中凹みである」という記述があることから、藪知らずが八幡宮の行事「放生会」に使われた放生池の跡地である可能性もあり、中世の千葉氏の内紛による荒廃で行事が廃れ、放生池には「入ってはならぬ」ということのみが伝えられたため、いろいろと憶測が飛び交うようになったとも考えられるとか。

入ってはいけない禁足地なのに中央が凹んでいるとどうして分かるのかちょっと不思議です。空地ならともかく鬱蒼とした竹藪ではいくら小さな土地とはいえ普通外からは見えないんじゃないかと…


葛飾八幡宮

不知八幡森は葛飾八幡宮の御神宝の一つであり、八幡宮は国道14号線を挟んで斜め向かい側にある参道から入れます。1月3日はもうそれほど人出はないかと思いましたが、参道の半分くらいに及ぶ参拝客の行列ができていたのでちょっと意外でした。

この葛飾八幡宮には地元とはいえ(いえ、地元だからこそ?)まともに入ったこともなく、どういう由緒のものなのか知らなかったのですが、「平安の昔寛平年間(889~898)、宇多天皇の勅願により下総国総鎮守八幡宮としてご鎮座」とあるように随分と伝統ある神社だったのですね。いくら市川に居た当時全く神社仏閣の類に興味がなかったとはいえ己の無知加減に少々呆れました。

この時期のお清めはこの茅のアーチをくぐることなのだそうで、手水舎は閉鎖され、水がありませんでした。

境内には複数の社があり、それぞれの祭神と神徳が記された案内板が立っています。

  

子宮がんや関節リウマチ、さらに軽症の憩室炎らしい症状(精密検査は帰国後)とここのところ病気づいているので、病気平癒のご神徳を持つ建速須左之男命(たけはやすさのおのみこと)を祀る八坂社にお参りして来ました。まあ、気休めですが。建速須左之男命は天照大神の乱暴者の弟・スサノオのことですが、病気平癒や厄徐開運のご神徳があるとされているとは知りませんでした。

木花開耶姫や宗像三女神(湍津姫、田霧姫、市杵嶋姫)など記紀に由来する神々の他、菅原道真も祀られていました。スサノオや宗像三女神は八幡信仰(応神天皇(誉田別命)を主神として、比売神、応神天皇の母である神功皇后を合わせて八幡三神として祀っている)と縁が深いですが、木花開耶姫はちょっとそこから外れています。菅原道真に至っては八幡信仰とは全く無関係ですね。神仏習合がなくても神社にはいろいろな神様が祀られていてなんとなく節操がないような感じがしてしまうのは私だけでしょうか。

 

コーヒーハウス Poem

葛飾八幡宮で気まぐれに運勢占いを引き、その後本八幡駅前のパティオというデパート内の本屋に寄り、本を三冊ばかり購入して、すぐ近くのビル2階にあるコーヒーハウスPoemに入ってみました。ここではコーヒー100種類あるのだとか。

注文したコスタリカ・フレンチローストが来るまでずいぶん時間がかかりましたが、本格的な味わいの薫り高いコーヒーで待った甲斐はありましたね。

コーヒーは美味しかったですが、隣の席に座っていた中年女性二人組のおしゃべりがうるさくてあんまり落ち着いて読書するということはできませんでしたので、コーヒーを飲んだ後は早々に退散しました。


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