『自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス』のオーディオブック版を聴きました。やはり読むよりも聴く方が楽に集中できますね。
心理学的知見、不安や悩みとの向き合い方、マインドフルネスについての説明、そしてマインドフルネスを得るための手段としての瞑想やヨガの勧めがこの1冊にギュッと凝縮されています。
目次
はじめに・最初にお読みいただきたいこと
第1章 今日から「無駄に悩まない」人になる
第2章 根拠なき自信を持って前を向く
第3章 思い込みを止めて、心をリセット
第4章 自分の弱みを生きる力に変えよう
第5章 人生を変えるマインドフルネス瞑想
私はメンタリストDaiGoの動画をたくさん見まくっているため、内容は知っているものが多かったのですが、まとまって聴いてよい復習になりました。そして改めて、「そうだ、瞑想しよう」というモチベーションを新たにした次第です。
何かを変えようと新しいことに挑戦するときは、「根拠なき自信」を持っていていい。不安を持っていていい。不安に思う理由にきちんと向き合い、リスクヘッジのような対策を練ることが大切。
興味深いと思ったのは、不安で落ち込んでいる時には人間は細かいところによく気が付くので、詳細分析をするのに向いている心理状態だということと、逆に明るく楽観的な気分の時には遠い先を見る、大局を見るのに向いている心理状態なのだそうだ。だからどちらも使いこなすと最高の結果が得られることになるわけですね。
「二―バーの祈り」
God, give us grace to accept with serenity
the things that cannot be changed,
Courage to change the things
which should be changed,
and the Wisdom to distinguish
the one from the other.
the things that cannot be changed,
Courage to change the things
which should be changed,
and the Wisdom to distinguish
the one from the other.
神よ、変えることのできないものを静穏に受け入れる力を与えてください。
変えるべきものを変える勇気を、
そして、変えられないものと変えるべきものを区別する智慧を与えて下さい。
変えるべきものを変える勇気を、
そして、変えられないものと変えるべきものを区別する智慧を与えて下さい。
まさにこの智慧を持って、無駄な努力をせず、変えられるものを変えていく努力をしていくことが大切だと説かれています。その際、利己的な目標ではなく利他的な目標であった方が、努力も継続しやすく、幸福度も高くなるとのこと。
「究極のマインドフルネス」というタイトルからマインドフルネスについての内容がメインテーマなのかと勘違いしやすいですが、「今、ここ」に集中するマインドフルネス自体に関する説明は比較的少なく、著者の主眼は「不安を失くして前向きに生きる方法」を提示することにあります。このためマインドフルネスそのものをよく知りたいという方にはあまりお勧めできない本です。そういう視点で見ると「内容が薄い」と感じるかもしれません。