徒然なるままに ~ Mikako Husselのブログ

ドイツ情報、ヨーロッパ旅行記、書評、その他「心にうつりゆくよしなし事」

書評:61. 神永 曉著、『微妙におかしな日本語: ことばの結びつきの正解・不正解』 (草思社文庫)

2022年08月02日 | 書評ー言語

何かと忙しくて読むのに大分時間がかかってしまいましたが、ついに『微妙におかしな日本語: ことばの結びつきの正解・不正解』を完読しました。

本書の魅力は長年『日本国語大辞典』の編集に携わってきた著者が、歴史的な用例を明らかにしつつ、本来の言葉のつながりがどれで、本来的な言い方ではないが許容範囲であるのはどれで、どれは明らかに誤用なのかを決めつけではなく慎重に論じているところです。

例えば、「最近の言葉の乱れ」の例としてよく挙げられる「全然大丈夫」のような「全然プラス肯定形」の用法ですが、実は「全然プラス否定形であるべき」という根拠が歴史的に見ると見つからないのだそうで、江戸時代から用例がある「全然」ですが、後に肯定も否定も続くことがあったにもかかわらず、昭和28~29年に「本来否定を伴う」という規範意識が国語研究所から広められていったのだとか。
そのように「誤用」と切って捨てられがちな用法も、きちんと歴史的用例を紐解くとあながち誤用と言い切れないものが多々あるということが知れて目から鱗が落ちる思いでした。

言葉の結び付き(コロケーションまたは共起関係)は往々にして偶発的で、論理的な説明が困難なことがあります。
例えば、なぜ将棋は「指す」のに碁は「打つ」のか、さまざまな憶測は飛び交ってますが、決定打となるような説はありません。

また、語形変化も言語にはつきもので、大抵の場合は簡易化の方法に変化します。代表的な例で「目をしばたく」が挙げられます。これは本来「目をしばたたく」と「た」を重ねるものだったのが、1つ省略された形で、現在「しばたく」が完全に市民権を得ていると見なせます。私自身は「目をしばたく」の形しか知りませんでした。

そこでふと思い出したのが、英語の haplogy という言語学用語です。この語自体がその現象を表しているという優れもので、本来は haplóos(簡単な) とlógos(ことば)というギリシャ語を合わせて haplology と言うのですが、lo が1つ省略されているのです。
England という地名もこうした省略形の1つで、Anglo-(アングロ人の)と land(国)が合わさって、Angla-land だったものがつづまった成れの果てです。

元々語源や慣用表現が好きなので、説明が足りなかったりいい加減だったりすると苦々しく思うことが多いのですが、本書の解説は納得感のある良質のものだと感じられました。


書評:北原 保雄著/編、『問題な日本語―どこがおかしい?何がおかしい?』(大修館書店)

2022年07月16日 | 書評ー言語


へんな日本語にも理由(わけ)がある!
「ご注文は以上でよろしかったでしょうか」「こちら和風セットになります」「全然いい」などの“問題な日本語”を
取りあげ、それがどのような理由で生まれてきたか、どのように使えばよいかを、日本語の達人、『明鏡国語辞典』の編者・編集委員がわかりやすく解説。

という商品説明の本書『問題な日本語―どこがおかしい?何がおかしい?』は2004年12月に刊行された本で、実は続編があり、「その4」まであります。
さらに番外編として『かなり役立つ日本語ドリル―問題な日本語番外』が2冊出版されています。
私はYouTubeチャンネル「ゆる言語学ラジオ」で紹介されていたので、Amazonポイントを消化すべくとりあえず本書だけを買いました。

昔とは違って、今は世界中の発信がタイムリーに入手できます。それで、日本を離れて30年以上経つ私には違和感のある日本語の用法の驚くことも多いのですが、違和感の元が分からなかったり、なぜそんな用法になってしまったのか説明できなかったりすることがほとんどです。日本語文法に詳しくないから当然です。

そんな日本語用法に対する違和感を説明してくれるのが、本書です。
何が誤用で、何が正しいのかという正誤だけを説明するのでしたらつまらないですが、本書では「言葉は変化する」という当たり前の前提に立って、用法変化の過程を説明し、「現段階では誤用」とか「誤用とは言い切れなくなっている」とか「誤用とは言えない」などの評価のグラデーションを付けているため、押しつけがましくありません。

また、各章ではありませんが、多くの章末に掲載されている二コマまたは四コママンガは、その章で取り上げられた問題表現をネタにしており、かなり秀逸でユーモラスです。
「こちらきつねうどんになります」と素うどんが出され、きつねが器の中に入って「こちらきつねうどんになりました」とマンガが表紙にありますが、章末のマンガもおおよそ同じようなノリです。

加えて、上段の本文の下に「使うのはどっち?」という正誤を問うクイズも掲載されています。歴史的仮名遣い・現代仮名遣いの関係と違いや常用漢字表外の漢字の代用表記(一攫千金の代わりの一獲千金)など、曖昧な知識しか持ち合わせていない分野の豆知識をクイズ形式で学べて、勉強になりました。

そのうち続編を購入しようと思います。


書評:岩下宣子著、『図解 社会人の基本 敬語・話し方大全』(講談社の実用BOOK)

2021年08月08日 | 書評ー言語


敬語というのはいろいろと厄介です。社会人体験なしに海外に出てしまった私にとっては特にビジネスシーンにおける言葉使いに馴染みがあまりありません。けれども、時折日本人の方とやり取りする必要があるときに妙に違和感を覚える言葉遣いもあり、その違和感の元が何なのか、私が持っている言語感覚が実際のところどの程度正しいのか、最近では何が標準とされているのか、そういったことを知りたくてこの本を読んでみました。今、Kindleunlimited で0円で読めるようになっています。

内容的には先日読んだ大野萌子著、『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)と重複するところもありますが、実用本としてはこちらの方が章ごとの見出しがよく整理されていてわかりやすいと思いました。

目次
はじめに
1章 言葉づかいの基礎知識
2章 敬語の使い方
3章 丁寧な言い回し
4章 コミュニケーションの言葉
5章 言葉づかいの作法
6章 困った時のものの言い方
7章 クイズで育てる言葉力

この本を読んで私の敬語の感覚に誤りがないことが確認できました。
また、誤用例には知らないものも多く、それはそれで言語の変遷の最近の傾向を知るうえで興味深いと思いました。
また、それほどの比重は置かれていませんでしたが、エレベーターの中や車の中にまで上座・下座の規定があり、お客様をお迎えする場合には正確にそれを把握して上座をお勧めしなくてはならないようなことが書かれてあり、それもまた一つの驚きでした。恐らくそういうことが重視され、厳然と守られている保守的な世界と、そうでない現代的でフラットな世界が交わることなく併存しているのではないかと思われます。
敬語は大人として相手に対する思いやり・心遣いの表れであると同時に使う人の品格を表すものでもあるという著者の主張にはなるほどと思えるものもあり、詳細な言い回しの例は覚えておけばとっさの時に戸惑わなくて済むような具体的なものが多岐にわたって紹介されているので、実用的で参考になります。
やはり、「難しいしよく分からないから敬語嫌い」などというのは子どもの言い分だと思いますし、丁寧な言葉づかいにかなりの思い入れのを込めている方々に対して敬意や思いやりが足りないのではないかと思います。
私自身は上下関係を強調しない「丁寧語」だけにしたい派ですが、それを押し通すのは大人げないですよね。
また、普段は基本的に丁寧語だけで、謙譲語や尊敬語は積極的に使わないにしても、使うべき時とところではきちんと使える知識と能力を持っていないと、主義主張ではなく使えないから使わないんだと侮られることにもなりかねません。
「先生が申し上げられましたように」などのように尊敬語を使うべきところで謙譲語を使っていたり、「お疲れ様です」や「お世話になってます」と言えば済むと思っている?という印象を受ける濫用や「させていただきます」の不自然な多さなどを変だなと思う程度には私も敬語を身につけていたのだと実感しました。そうした言葉の乱れに対して怒りや嘆きなどを感じるほどのこだわりや思い入れはありませんけれど。

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書評:本田勝一著、『<新版>日本語の作文技術』(朝日文庫)

2021年08月06日 | 書評ー言語


5月に翻訳者向けの「日本語ブラッシュアップセミナー ~構文力強化編 」というオンラインセミナーを受講した際に、参考文献として本田勝一の『日本語の作文技術』を勧められました。それ以降、娯楽ではなく腰を据えて読書をする時間がなかなか取れずに3か月近く経ってしまいましたが、ついにこの本を読破することができました。

感想を一言で表すとすれば、「目から鱗が落ちる」。これに尽きます。

これまで専門であるドイツ語に関しては構造的な問題などかなり詳細に分析・研究することはあっても、母語である日本語にはそのような分析的な目を向けたことがありませんでした。文章の章立てや論理性に気を使うことはあっても、1つ1つの文について細かく検討することはなかったのです。そこに落とし穴があったのですね。

「翻訳調」と言われる文体(もどき)があります。これは一目で何か別の言語からの翻訳だと分かるような文体のことです。たとえば「Aおよび/またはB」といったフレーズを見かけたことはないでしょうか?
私は翻訳校正も手掛けているので、よくこのようなフレーズを目にします。これは英語の「A and/or B」またはドイツ語の「A und/oder B」に対応するものですが、それを知らない日本人が翻訳された日本語の成果物のみを読んだら「何だこれは?」としか思わないのではないでしょうか。日本語にはこんな接続詞の用法がないのです。
以前、英日翻訳講座のコースを受講していた時に、先生にこの頻出フレーズを日本語でどう処理したらよいのか相談したことがありますが、おおむね「AおよびB、またはそのいずれか一方」という感じに訳せばよいのではないかという回答をいただきました。それ以来ずっとこの処理法を実践しています。

よい翻訳とは何か。それはそれが翻訳であることを見破られない文章です。「翻訳調」であってはならないわけです。だからこそ、翻訳者に求められるのは実はターゲット言語の能力、私の場合はそれが日本語能力なのです。

この本ではこのような翻訳の問題にも触れられています。

日本語を書く上で悩ましいのは句読点の特に読点「、」の使い方です。これを学校で教わることはまずありませんし、どこにも標準化されていません。おそらく意識して使っている人は少ないと思います。意識している人は使いすぎている傾向が強いような気がします。読点の多すぎる文章は読みづらく、見苦しいものです。なぜでしょうか?読点のところで息継ぎのような休止をするからです。休止が多ければ文章の流れが破壊されるから見苦しくなるわけです。読点の多い文はぜーぜーと息切れしているような印象を醸しだします。
また、そうした文には読点を打ってはならないところにも打たれているので、文意を理解する妨げになるのです。

著者曰く、句読点の検討をする前に語順を正すようにすべきだとのことです。つまり、語順が正しければ読点を1つも打つことなく理解しやすい文を作ることが可能だというのです。どうしても必要なところにだけ読点を打つ。それ以外には、何か強調をしたいなどの趣味で打ってもよい。そういう原則です。
まずは語順。それから句読点。
この理由から、この本ではまず日本語の語順にはどういう規則があるのか検討することから始まります。
以下が目次です。
第1章 なぜ作文の「技術」か
第2章 修飾する側とされる側
第3章 修飾の順序
第4章 句読点のうちかた
第5章 漢字とカナの心理
第6章 助詞の使い方
第7章 段落
第8章 無神経な文章
第9章 リズムと文体
あとがき
新版へのあとがき
参考にした本

翻訳文を検討する際には一度声に出して読んでみるといいと言われます。そのことを知って以来ずっとそれを実践していますが、おかしいのは分かってもどう直していいのか分からないことがたまにあって悩ましい思いをしていました。でもこの本を読んで解決の糸口を見つけました。徹底的に語順を変えて行くことで分かりやすくリズム感もよい文章が書けるようになります。
語順を変える際の規則は実はすごくシンプルで、修飾する側の長いものから短いものへ順に並べるだけです。もちろん他にももうちょっとあるのですが、最も簡単な指針としてこれを心がけるだけでずいぶんましな文章が書けるようになると思います。「ましな文章」とは、必要最低限の読点しか使わずにすんなり理解しやすい文章のことです。
今はSNSで猫も杓子も文章を書く時代です。このため内容ばかりでなく文自体が崩壊しているようなひどいものを見かけることも多くなっています。あなたの文はいかがですか?一度じっくり検討してみませんか?この本を読めばきっと「そうだったんだ!」と思うことがたくさんあると思います。


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書評:伸井太一著『創作者のためのドイツ語ネーミング辞典 ドイツの伝説から人名、文化まで』(ホビージャパン)

2020年02月28日 | 書評ー言語


発売されてから少々時間が経ってますが、伸井太一著『創作者のためのドイツ語ネーミング辞典 ドイツの伝説から人名、文化まで』(ホビージャパン)には発売当初からちょっと注目していて、つい先日割引セールで電子書籍版を購入して読んでみました。

「無駄にかっこいいドイツ語」にあやかってクリエーターが自分のキャラなどのネーミングに使えるように作られた辞典で、ドイツ語学習とは一見関係ないニッチな本のように見えますが、読んでみるとこれがなかなか面白いんです。

本書は、
  • 幻想の章(幻想世界の住人、武器・防具、魔法)
  • 言霊の章(闇の言葉、光の言葉、行動・状態)
  • 人間の章(ドイツの人名、人物表現)
  • 人の営みの章(食文化、生活用品・道具類、街と交通、職業、暦と時間)
  • 人の英知の章(学問、音楽、色彩、人体と医療、国防・軍事)
  • 空と大地の章(大地、天候・自然現象、生物、植物・鉱物、星空と宇宙)
以上6章構成で、それぞれの分野の特徴的な単語(主に名詞)が集められています。採用基準は日本人の耳に「かっこよく聞こえる」かどうかだそうです(笑)

その作成目的はともかくとして、単語リストには日本語・ドイツ語のカタカナ表記・ドイツ語スペル・解説の4項目あり、解説の部分がなかなか勉強になります。このネーミング辞典を機にドイツ語を本格的に学び始めようとする人のために、名詞の性が明記されています。
そして、実にプロフェッショナルで良心的な点は、ドイツ語の発音をカタカナ表記するものの、「ドイツ語の発音を日本語のカタカナで表記するのは厳密的には不可能」と断っていることと、実際の発音を確認したい場合は、Dudenのオンラインサイト duden.de で単語を検索し、その単語の Aussprache の近くにあるスピーカーアイコンを押して正確な発音を聴くように勧めていることです。
ドイツ語は、アルファベットをそのまま読めばいいとか、カタカナ表記を読めば通じるとか主張する人が少なくない中で、この良心的な態度は画期的で、より専門性が高いと言えるでしょう。
カタカナ表記にはいくつか不適切なもの(aや uの後のchをところどころ「ヒ」と表記したり、bの音を「ヴィ」と表記したり)や表記の揺れ(hoch に「ホホ」「ホーホ」「ホッホ」などの表記)がありましたが、「正確な発音はDudenのオンラインサイトで」と言っているので許容範囲かなと思います。「カタカナで大丈夫」と言っておきながらその表記にとんでもない間違いがあるようなどこぞのドイツ語サイトに比べれば、格段に高品質です。

個人的に興味深いと思ったのは幻想の章や言霊の章などの普段のドイツ生活では縁遠い世界の名称やそれにまつわる神話・伝説に関すること、人名の由来・意味の一部、暦の旧名、都市名の由来・意味の一部などでした。また、動物・植物・鉱物ではドイツ語は知っていても日本語の名称を知らないものが結構あったので、私には日本語の勉強になりました(笑)
収録単語数は約4000語だそうで、なかなかボリューミーです。

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書評:清野智昭+山田敏弘著、『日本語から考える! ドイツ語の表現』(白水社)

2020年01月05日 | 書評ー言語


「シリーズ《日本語から考える!》――自然な日本語を伝わる外国語へ」は日本語のプロと外国語のプロが力を合わせた画期的なシリーズで、文法だけではわからない日本語との発想の違いを楽しみながら、日本語の自然な表現を外国語にしていく過程を伝授する、というものです。
目的:
  • 文法だけではわからない発想のしくみが身につく
  • 日本語と外国語の考え方の違いがわかる
  • 外国語らしさとは何かが見えてくる
◎こんな日本語を外国語で伝えられますか
  • 「あら、どちらへお出かけですか。」~「ちょっとそこまで。」
  • 倒したんじゃないよ、倒れたんだよ。
  • わあ、おいしそう。
  • お茶がはいりましたよ。休憩しましょうか。

シリーズですので、もちろんドイツ語以外にも英語フランス語イタリア語中国語韓国語などがあります。
日本語から考える!ドイツ語の表現』は、日本語の表現の考察を山田敏弘氏が担当し、ドイツ語の表現を清野智昭氏が担当しています。清野氏は日本語ができるドイツ語ネイティブ3人と検討してドイツ語らしい例文を作成したとのことです。

この本はこれからドイツ語を学ぼうとする方やまだ習い始めたばかりという方には不向きかもしれません。すでにある程度ドイツ語ができるものの、細かいニュアンスが分からない、または自分が思っているニュアンスをドイツ語で表現できているか自信がない方などに特におすすめしたい1冊です。

この本はドイツ語の勉強になるばかりではなく、日本語の勉強にもなります。今まで無意識に使っていた「~よ」「~んだ」のような一見意味がなさそうで実は発言内容を特徴づける決定的な意味がある語尾のニュアンスに関する説明が興味深いですね。そして、そうしたニュアンスに対応するドイツ語の表現もなるほどと納得できるものでした。

私は約15年ほど日本語にほとんど触れずにドイツ語のみで生活していたことがあるので、頭の中で日本語の世界とドイツ語の世界が独立してそれぞれ存在していて、両者をつなげる作業を数年前から始めたもののまだまだつながっていない部分も多く、この本はその意味で大変役に立ちました。
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書評:デイビッド・セイン著、『ネイティブはこう使う!マンガでわかる英会話フレーズ』(西東社)

2019年05月11日 | 書評ー言語

 期間限定で激安だったのでシリーズでそろえたうちの1冊『ネイティブはこう使う!マンガでわかる英会話フレーズ』には、省略の多い日常会話の決まり文句、言葉通りの意味ではない慣用句などが多く載っており、それぞれのフレーズが使われるシーンがマンガになっているので使い方・使える状況が分かりやすく、大変参考になりました。

「好みではない」という意味の「Not my cup of tea」でさすが紅茶の国らしい言い回しだなと感心したり、「Where's the fire?」が「火事はどこ?」ではなく「何をそんなに急いでいるの?」という意味であることにちょっと驚いたり。一部ドイツ語の言い回しとまったく同じで、英語でもそういうんだと妙に感心したり。「Keep your shirt on」が「落ち着いて」という意味であるのにも驚きましたね。

目次

ケース別!すぐ使えるフレーズ

Part 1 まずはこれだけ!基本フレーズ

Part 2 日常生活で使えるフレーズ(初級)

Part 3 日常生活で使えるフレーズ(上級)

Part 4 ネイティブが使う気の利いたフレーズ

日本語から引ける索引


書評:デイビッド・セイン著、『ネイティブはこう使う!マンガでわかる時制・仮定法』(西東社)

書評:デイビッド・セイン著、『ネイティブはこう使う!マンガでわかる前置詞』(西東社)

書評:デイビッド・セイン著、『ネイティブはこう使う! マンガでわかる形容詞・副詞』(西東社)

書評:デイビッド・セイン著、『ネイティブはこう使う! マンガでわかる動詞』(西東社)

書評:デイビッド・セイン著、『NGフレーズでわかる! 正しく伝わるビジネス英語450』(西東社)


書評:デイビッド・セイン著、『ネイティブはこう使う! マンガでわかる動詞』(西東社)

2019年05月07日 | 書評ー言語

期間限定で激安だったのでシリーズでそろえたうちの1冊『ネイティブはこう使う! マンガでわかる動詞』は、日常的によく使われる「動詞」の使い分けについてをマンガで楽しく解説します。愉快な登場人物たちが繰り広げるドタバタを読みながら、ネイティブが動詞をどう使うのかを無理なく理解できるという構想ですが、身につけて自分で使うにはやはり実践あるのみですよね。使わなければやはりあっという間に忘れてしまいます( ´∀` )

動詞のコアイメージを表すためのイメージ図解には少々無理があるものもあり、必ずしも役に立つわけではないです。やはりマンガで描写されているシーンでイメージを掴むのが適当なようです。

目次

Part 1 基本動詞

Part 2 身近な動詞(初級)

Part 3 身近な動詞(上級)

Part 4 助動詞


書評:デイビッド・セイン著、『ネイティブはこう使う!マンガでわかる時制・仮定法』(西東社)

書評:デイビッド・セイン著、『ネイティブはこう使う!マンガでわかる前置詞』(西東社)

書評:デイビッド・セイン著、『ネイティブはこう使う! マンガでわかる形容詞・副詞』(西東社)

書評:デイビッド・セイン著、『NGフレーズでわかる! 正しく伝わるビジネス英語450』(西東社)



書評:デイビッド・セイン著、『ネイティブはこう使う! マンガでわかる形容詞・副詞』(西東社)

2019年02月05日 | 書評ー言語

期間限定で1冊199円になっていたので、思わずまとめ買いしてしまった『ネイティブはこう使う!』シリーズの第3弾、『形容詞・副詞』。日本語訳だけでは区別しづらい似たような形容詞や副詞が比較対照され、ニュアンスの違いがマンガや図解で分かりやすく説明されています。「sure」が主観で「certain」が客観的な根拠に基づいているとか、怒りの度合いが「irritated」「upset」「angry」「mad」「furious」の順に強くなるとか、「angry」まではどちらかというと内にこもっていてあからさまでないとか、「hardly」や「scarcely」と「ever」を組み合わせることで「never」に近い意味になるとか、私にとって興味深かったのはそのくらいで、後はまあ復習という感じでした。

【目次】
はじめに
登場人物紹介
本書の使い方
形容詞・副詞のビジュアル図解
PART1 基本の形容詞・副詞
PART2 身近な形容詞・副詞1
PART3 身近な形容詞・副詞2
PART4 できると思われる! 形容詞・副詞
形容詞・副詞の索引

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書評:デイビッド・セイン著、『ネイティブはこう使う!マンガでわかる時制・仮定法』(西東社)

書評:デイビッド・セイン著、『ネイティブはこう使う!マンガでわかる前置詞』(西東社)

書評:デイビッド・セイン著、『NGフレーズでわかる! 正しく伝わるビジネス英語450』(西東社)


書評:デイビッド・セイン著、『ネイティブはこう使う!マンガでわかる前置詞』(西東社)

2019年01月23日 | 書評ー言語

期間限定で1冊199円になっていたので、思わずまとめ買いしてしまった『ネイティブはこう使う!』シリーズ。時制・仮定法の次に「もやもや」が多い前置詞について書かれた本書をざっと読んでみました。図解でイメージがしやすく、「in time(間に合う)」と「on time(時間ぴったり)」や「talk to(話し合う)」と「talk at(一方的に話す)」などの似ている表現のニュアンスの違いが分かりやすく説明されていて、勉強になります。

【目次】

はじめに
登場人物紹介
前置詞のビジュアル解説
本書の使い方
Part1 「時間」を表す前置詞
Part2 「場所」を表す前置詞
Part3 「動作」を表す前置詞(基本編)
Part4 「動作」を表す前置詞(応用編)
前置詞から引ける索引
動詞から引ける索引


書評:デイビッド・セイン著、『ネイティブはこう使う!マンガでわかる時制・仮定法』(西東社)

書評:デイビッド・セイン著、『NGフレーズでわかる! 正しく伝わるビジネス英語450』(西東社)