『茉莉花官吏伝 6 水は方円の器を満たす 』は湖州編の後編・完結編で、茉莉花は御史台の翔景と協力して見事に隣国シル・キタン国の侵略を退け、白楼国を完全勝利に導いた功績で(将来への期待値も含めて)ついに禁色の小物を授与され、彼女の国内での立身出世のベースができた感じです。また恋愛面でも、皇帝が彼女に対する気持ちをついに認めるなど大きな展開があり、ますます面白くなってきて、続きが楽しみです。
ただ、湖州編を5・6巻に分冊したことにはあまり納得がいきませんね。6巻は5巻の内容を復習する部分が比較的多いので、その部分を省けば薄っぺらでないまともな文庫1冊になったのではないかと思わずにはいられません。