本書は「ベストセラー100冊のポイントを1冊にまとめてみた」シリーズ第3弾です。シリーズ第1弾は「文章術」、第2弾は「話し方」。
同じテーマに関する本100冊のうち、数十冊に共通して述べられていることはそれだけ重要・本質的である、という考えに基づいて、項目ごとに掲載されていた本の冊数をカウントして順位づけ、ベスト40までがまとめられています。
そのベスト40はさらに次の3つに分割されています。
- 1位~8位のルールで、「脳に合った学び」ができる。
- 20位まで身につければ、「学ぶ楽しさ」を実感できる。
- 40位まで身につければ、「望み通りの結果」が手に入る。
トップ8は以下の通り。
- 繰り返し復習する
- 「目的」と「ゴール」を明確にする
- 上手な「休憩」で学びの「質」が上がる
- 「ごほうび」でドーパミンを活性化する
- ゴールから「逆算」して計画を立てる
- スキマ時間を活用する
- 「集中しやすい空間」をつくる
- 一夜漬けしない。よく眠る
私自身が読んだ本の中にもよく挙げられていた内容なので、確かに腹落ちする順位だと思いました。
本書はトップ40すべてを身につけることを推奨しているわけではなく、あくまでも自分の勉強法を見直し、自分に合った勉強法を試すためのアイディアを提供することを目的にしています。このため、《結局は「自分に合った勉強法を探すのが近道」》という一文が結論となっています。
付録では、「人間の学びの仕組み」をより理解できる項目だけ抜き出したまとめ、勉強のステップごとに項目を整理したもの、推薦図書、著者たちの意見や参考文献などがあり、単純なランキングではないところが親切です。
シリーズものとは知らずに買いましたが、第1弾・第2弾も読んでみようと思いました。