三上俊樹日本画の絵具棚

アトリエからの発信・・

1枚の写真 シルクロード編

2016-02-18 | Diary


早朝の西安駅頭。

左が私で30代半ばであろうか。

右が抽象の難波田龍起氏である。

わたしは寝起きで腫れぼったい顔をしている。


敦煌研究院の招請による中国滞在時の1枚である。

旅の間中、難波田さんといろいろ話す機会が多く・・・

亡くなられた子息、史男さんと私の年齢が近かったので・・

史男さんの絵の事をよく話された。


帰国直後、国立近代美術館で難波田さんの大々的な回顧展があり・・

難波田さんの歩みを沢山知ることが出来た。

数年後東京駅のステーションギャラリーでの・・

難波田史男展で改めて史男さんのナイーブな感性に大変感動したのを覚えている。

もっともっと、生きて様々な史男さんの世界を展開して欲しかった。

見れば見るほど残念でならなかった。


上海から入り西安。

そして甘粛省蘭州、敦煌、天水と旅は続いた。


難波田さんが亡くなって随分時間が経った・・・