読書と映画とガーデニング

読書&映画&ガーデニング&落語&野球などなど、毎日アクティブに楽しく暮らしたいですね!

宮部みゆき「心とろかすような」

2023年01月28日 | ま行の作家
創元推理文庫2001年4月 初版2012年9月 26版2019年11月 新装初版解説・戸川安宣 宮部さんのデビューの頃344頁元警察犬で今は蓮見探偵事務所の用心犬、ジャーマン・シェパードのマサと飼い主で所長の浩一郎氏、長女で調査員の加代ちゃん、末っ子で高校生の糸ちゃん、etcが立ち向かう5つの事件をマサの目を通して描く連作短編集犬が人の言葉を解して、というとオダギリジョーさん大活躍のNHKドラマ「 . . . 本文を読む
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丸山正樹「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」

2023年01月16日 | ま行の作家
2015年8月 第1刷2020年3月 第10刷解説・三宮麻由子304頁昨年読んだ「龍の耳を君に デフ・ヴォイス」の前作仕事と結婚に失敗した荒井尚人、43歳今の恋人にも半ば心を閉ざしています求職難に直面して止む無く唯一の技能である手話通訳の仕事を選択肢に入れたことから、長く封印していた自分が「コーダ」であるという事実が浮かび上がってきますろう者の法廷通訳を務めたことから広がる人間関係ろう者に寄り添う . . . 本文を読む
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丸山正樹「龍の耳を君に デフ・ヴォイス」

2022年11月08日 | ま行の作家
創元推理文庫2020年6月 初版解説・頭木弘樹 読んでいる間の胸の熱さをなんと説明したらいいのか…376頁ろう者の両親から生まれた聴こえる子、コーダである荒井尚人はろう者の日常生活のためのコミュニティ通訳や、法廷、警察での手話通訳に携わっています場面緘黙症で話せない少年の手話が殺人事件の目撃証言として認められるかなど、荒井が関わる三つの事件を描いた連作集ですろう者だけでなく場面緘黙症 . . . 本文を読む
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宮部みゆき「今夜は眠れない」「夢にも思わない」

2022年10月29日 | ま行の作家
読んだと思い込んでいたけれど初読みでした「今夜は眠れない」角川文庫2002年5月 初版発行2022年7月 55版発行解説・濤岡寿子276頁主人公は中学一年生の緒方雅男東京下町の中古マンションで両親と三人暮らしの普通の中学生ですある日、弁護士が訪ねてきて、母親の聡子が若い頃命を救った人物から五億円が寄贈されると話します何が何だかわからないまま、マスコミや見知らぬ人からの電話手紙来訪攻撃に家族はぎくし . . . 本文を読む
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三浦しをん「愛なき世界」

2022年09月12日 | ま行の作家
中公文庫2021年11月 初版発行上巻 322頁下巻 276頁解説・伊予原新恋愛・生殖に興味ゼロの院生・本村紗英に恋をした洋食屋の見習い・藤丸陽太一見、殺し屋のような松田教授、サボテン一筋の後輩男子らに囲まれ、松田研究室で愛しい葉っぱの研究に没頭中の本村に藤丸の思いは届くのでしょうか今回三浦さんが描くのは愛という概念のない植物の世界が、物語の中に溢れんほどの愛の世界が広がっていました研究も料理も、 . . . 本文を読む
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宮部みゆき「子宝船 きたきた捕物帖二」

2022年08月11日 | ま行の作家
PHP研究所2022年6月 第1版 第1刷360頁二人の「きたさん」が江戸深川で起こる不可解な事件を解き明かしつつ大人になっていく物語の第二弾千吉親分亡きあと、文庫の振り売りを続けられただけでも幸いだった北一成り行きで岡っ引きの真似事をし、そのまた成り行きで、文庫売りとして独り立ちすることもかないました真似事だけでも歯がゆくて腹が煮えくる岡っ引き稼業、ほかに正業があって気が紛れなかったら辛くてやっ . . . 本文を読む
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湊かなえ「ブロードキャスト」

2022年07月23日 | ま行の作家
角川文庫2021年1月 初版発行解説・ぶんけい384頁中学時代、駅伝に打ち込んでいた圭祐はあと一歩のところで全国大会を逃しました陸上強豪校に進学を決めるも、合格発表の帰りに交通事故に遭い入部を断念目標を失っていたところ、脚本家を目指す正也に声の良さを買われ、放送部に入部することにしました放送部に焦点を当てて青春を描きます陸上への未練が捨てきれなかった圭祐が放送部の活動にのめり込み、クラスの苛めや差 . . . 本文を読む
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森沢明夫「きらきら眼鏡」

2022年07月18日 | ま行の作家
双葉文庫2018年7月 第1刷発行解説・宇田川拓也534頁厚紙加工メーカーの営業マン、立花明海(あけみ)突然、愛猫を喪い、喪失と押し寄せる寂しさを孤独だった幼い日々と重ねて打ちひしがれていました翌日、行きつけの小さな古本屋に足を運び、そこで『死を輝かせる生き方』という一冊に目が留まり購入早速読み始めると、「大滝あかね」と記された名刺が挟まれており、次のページの赤ペンで傍線の引かれた一文に目が釘付け . . . 本文を読む
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宮部みゆき「きたきた捕物帖」

2022年07月09日 | ま行の作家
宮部みゆき「きたきた捕物帖」PHP文芸文庫2022年3月 第1版第1刷解説・細谷正充432頁16歳の北一幼い頃に迷子になったところを深川元町の岡っ引き・文庫屋の千吉親分に拾われ末の子分をしていますといっても主な仕事は文庫(本や小間物を入れる箱)売りで、特に思うところもなく毎日を過ごしていたのが、千吉親分がふぐの毒にあたって亡くなり岡っ引き稼業は止めることに文庫屋稼業は一の子分の万作とその女房おたま . . . 本文を読む
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麻宮ゆり子「花電車の街で」

2022年04月22日 | ま行の作家
双葉文庫2021年9月 第1刷発行解説・大矢博子331頁戦後の高度成長が始まった昭和30年代碧は母と2人、名古屋の繁華街・大須で暮らしています娯楽施設や商店がひしめき、個性的な面々が集う「ごった煮の街」でアルバイトをしながら足繫く映画館に通う碧の夢は将来、映画監督になること人々が辛いことを一瞬でも忘れられるような映画を作りたい…街の移ろいや大人たちとの交流を通して描かれるひとりの少女 . . . 本文を読む
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三浦しをん「ののはな通信」

2022年01月11日 | ま行の作家
角川文庫2021年6月 初版発行解説・辻村深月517頁横浜にあるミッション系の女子高校に通う野々原茜と牧田はな庶民的な家庭に育ち、クールで毒舌な野々原茜=のの外交官の家に生まれ、天真爛漫で甘え上手な牧田はな=はな高校時代~大学時代~40歳を過ぎてから、の3期に渡って2人の往復書簡をまとめたものですいつしかはなに友情以上の気持ちを抱いたののは玉砕覚悟で告白をします秘密の告白は受け入れられ幸せに満ちた . . . 本文を読む
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湊かなえ「往復書簡」

2021年08月16日 | ま行の作家
幻冬舎文庫2012年8月 初版発行2017年11月 23版発行文庫化によせて・吉永小百合319頁書簡形式の連作ミステリーです面白い設定で湊さんの力量が窺えます「十年後の卒業文集」高校の放送部で一緒だった仲間たち部長だった浩一と副部長だった静香の結婚式で久しぶりに再会しますその後、高校時代のあの事件の真相はどこにあるのか?卒業後、地元に残ったあずみと、東京へ出て結婚後は夫の赴任先の海外で暮らすことが . . . 本文を読む
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松本清張「逃亡」

2021年05月25日 | ま行の作家
光文社時代小説文庫2002年1月 初版1刷発行2012年10月 4刷発行解説・森村誠一上巻 474頁下巻 511頁甲州無宿の源次悪徳岡っ引き・下谷の梅三郎の罠にかかって入牢中に近くで火事が発生します伝馬町の牢屋敷にも奉行から解放命令が出て我先にと逃げ出す囚人たち源次も無事逃げおおせ、期限までに指定された本所の回向院に戻るつもりでいたのですが、何の因果か、再び梅三郎の罠にかかり戻れなくなってしまいま . . . 本文を読む
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向田邦子「隣の女」

2021年05月11日 | ま行の作家
文春文庫2010年11月 新装版第1刷2017年11月    第11刷解説・浅生憲章新装版解説・中島淳彦211頁連続ドラマW、倉科カナさん主演で2018年に放送された「春が来た」を観て原作に興味を持ちました「隣の女」日々、ミシン内職で家計を助ける平凡な主婦が隣室の男女の睦言を壁越しに聞いたことを発端に飛び込んだニューヨークへの恋の道行きを描きますこれも、1981年、桃井かおりさん主演、TBSでドラ . . . 本文を読む
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三浦しをん「あの家に暮らす四人の女」

2021年03月06日 | ま行の作家
中公文庫2018年6月 初版発行2019年8月 14刷発行解説・清水良典334頁第32回(2015年)織田作之助賞受賞東京、杉並の古びた洋館に暮らす四人の女父の顔も行方も知らない刺繍作家・佐知気ままな母・鶴代佐知の友人・雪乃雪乃の会社の後輩・多恵美そこに関わってくる男性は鶴代の祖父の時代から洋館の敷地内の家に暮らす謎めいた老人・山田多恵美に付きまとうストーカー男水漏れ事故でダメになってしまった雪乃 . . . 本文を読む
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