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おうち映画(海外)を5本

2019年06月09日 | 映画(海外)

 

「トラベラー」
原題 MOSSAFER
1974年 イラン
【シネフィルWOWOW】 

アッバス・キアロスタミ監督の長編処女作です

イラン、ペルセポリスに暮らす10歳の少年がテヘランで開催されるサッカーの試合をスタジアムで観るために知恵を絞りお金を稼ごうと奮闘する姿を描きます
目的を果たすため、がむしゃらに能動的に行動する少年の視点で冒険を楽しめます
結末はね
あら、残念、可哀相に
なのですが
単純な子供の行動が微笑ましく、成長した少年がこの冒険譚を語るのを聞きたいと思いました
彼の性格からして、きっと大風呂敷を広げてあること無いこと語るのでしょうね~^^

 

 

 

 

「クーリンチェ少年殺人事件」
4Kレストア デジタルリマスター版
原題 牯嶺街少年殺人事件  A BRIGHTER SUMMER DAY
1991年 台湾
【ムービープラス】 

1961年夏、14歳の少年が同い年のガールフレンドを殺害するという台湾初の未成年による殺人事件が起こります
不良少年同士の抗争、プレスリーに憧れる少年の夢、大陸に帰りたいと願う少年の親世代の焦りと不安を描きながら、当時の台湾の社会的、精神的背景を浮き彫りにしていきます 

思春期特有の狭い視野で暮らす少年(大陸からやってきた外省人)と少女(台湾人)を通じて様々な国の思惑に利用されてきた台湾が描かれます
ここまで複雑な国とは知りませんでした 

光と闇を上手く使い、余分なBGMを一切拝した作品
これぞ映画、でした

 

 

 

 

「初恋のきた道」
原題 我的父親母親
1999年 中国、アメリカ
【BSプレミアム】 

都会で働くルオ・ユーシェンは父の訃報を聞き数年ぶりに故郷の村へ帰ります
年老いた母は、今では行われなくなった古いしきたり通りの葬儀をすると言って周囲の人を困らせていました
そんな母の姿を見て、ユーシェンは村の語りぐさとなっている若き日の父と母の恋物語を思い出します
都会からやってきた若い教師、ルオ・チャンユー(チョン・ハオ)と、彼に恋した文盲の少女、チャオ・ディ(チャン・ツィイー)
手作りの料理に込めた彼女の恋心はやがて彼の元へと届くのですが「文革」が押し寄せ離れ離れになってしまいます
少女は町へと続く一本道で愛する人を待ち続けるのでした 

とにかくピュア
純愛です
打算も駆け引きも一切無し
チャン・ツィーの全身から「あなたが好き」オーラが伝わってきます
現在の活躍も納得
可愛らしいだけの女優さんではありません 

泣かされました

こんな恋愛…してみたいなぁ…
妄想です(^_^;)

 

 

 

 

「ビニー/信じる男」
原題 BLEED FOR THIS
2016年 アメリカ
【ムービープラス】 

交通事故から奇跡のカムバックに挑んだ実在のプロボクサー、イタリア系アメリカ人のビニー・パジェンサを描く人間ドラマ

うぬぼれ屋のボクサー、ビニー(マイルズ・テラー)は世界タイトルを獲得しますが、自動車事故で首を骨折してしまいます
医師から選手生命の終りを告げられ周囲の人々はビニーから離れていきますが、復活を信じるビニーはトレーナーのケビン(アーロニ・エッカート)の下でトレーニングに励み王座奪還を目指します 

栄光からの転落と再起
スポーツものの王道ですが、実話に基づいているとなるとつい肩入れしたくなりますね 

最後、勝利を掴んだビニーとインタビュアーとのやり取りが全てを語っています

イタリア系アメリカ人の家族愛はこのような物語によく合います

 

 

 

 

「デビルズ・ノット」
原題 DEVIL’S KNOT
2013年 アメリカ
【ムービープラス】 

1993年にアメリカで実際に起きた未解決の殺人事件で逮捕された3人の少年に対する史上最悪の冤罪事件とも言われる「ウェスト・メンフィス3事件」を関係者の視点からスリリングに描きます

アーカンソー州ウェスト・メンフィスで児童たちが無残に殺される猟奇殺人事件が発生
事件当日の不審者目撃情報が相次ぐものの、いずれも決め手に欠け、メディアによって報道は過熱
小さな田舎町の住民たちは次第にパニックに陥っていきます
やがて警察は16~18歳の若者3人を犯人と断定し逮捕しますが、死刑制度に反対で犯人逮捕に不自然さを感じた私立探偵のロン・ラックス(コリン・ファース)は独自に無償で調査を開始します 

最初から犯人ありきの捜査、裁判
警察の杜撰な捜査が明らかになっても覆ることはありませんでした
そうしている間に真犯人を逃がしてしまったのです 

町全体を覆う不穏な空気に何かが起きそうな緊張感が続きます
自分だったらこの町に住み続けることは無理かも、など思いました 

コリン・ファース目当てで観賞したのに、彼らしさはあまり表に出ておらず残念でした
実際の未解決事件を描いているので仕方ありませんね

被害少年の母親が、何かに気づき動き始めるのかも、と思わせる含みを持たせたラストが救いかもしれません

 


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