映画・オー！ファーザー

 

原作　伊坂幸太郎「オー！ファーザー」
2014年　日本

 

 

高校生の由紀夫（岡田将生）には父親が4人いる
大学教授・悟（佐野史郎）
体育教師・勲（宮川大輔）
ギャンブラー・鷹（河原雅彦）
元ホスト・葵（村上淳）

 

母親が結婚前に二股ならぬ四股をかけていた時に生まれたのが由紀夫で、4人のうち誰が父親なのか分らないという
そこで父親候補の4人と母と由紀夫の6人家族という特殊な家庭環境が出来上がった、というわけ

 

しつこくまとわりつく自称由紀夫の彼女、クラスメートの多恵子（忽那汐里）がウザったい
仲のよい友人がこのところ学校へ来ない
などの問題はあるもののごく普通に高校生活が続く…はずだったのだが
鷹に連れられて行った、街のフィクサーと言われる富田林（柄本明）のカジノで見かけた鞄すり替え事件に始まる一連の事件
どうやら知事選に関係があるらしい
おまけに不登校になった友人も関わっているのではないかと思われる節が…

 

原作の細かいところを忘れてしまっていましたが、映画を観ながら少しずつ思い出し、結末に向けての展開に期待が膨らみます
それでも始めから２／３くらいはちょっと退屈だったかなぁ
最後の由紀夫救出の場面も原作の方がワクワクしたような？

 

伊坂作品なので観賞しておこうと思って映画館まで足を運びましたがDVD待ちで良いかもねぇ～
これから映画館に行こうと考えている皆さま、ゴメンナサイ

 

 

岡田君に高校生役は無理がありませんか？
岡田君を使うのなら大学生という設定に変えてしまっても良かったかも？

 

忽那汐里チャン、本当にウザいのです
上手すぎて嫌いになっちゃうくらいウザかったです

 

「花子とアン」の兄やん・賀来賢人君が由紀夫に迷惑ばかりかける鱒二役でその役柄のギャップについていけませんでした
けれど、彼は森山未來君のような役者さんになれそうな気がします
今後に注目したいです

 

フィクサー富田林の柄本明さんだけは光っていました
最高です
「神去～」の時のようなチョロい役より、NHKの土曜ドラマ「ロング・グッドバイ」や本作のような煮ても焼いても喰えないようなワルいヤツがお似合いです

 

 

原作を読んだ時にも思いましたが
父が息子に寄せる愛情だけはよく伝わってきました
幼い頃からインプットされた諸々が身体にしみついているのですね
「とらわれて夏」を思い出しました
家族愛という点では「チョコレートドーナツ」に遠く及ばないものの、まぁ本作からもそれは伝わってきました

 

 

かなり軽めのエンタティメント

まだ20代という藤井監督
次作に期待です